《STAFF》2024年8月12日、松岡正剛が肺炎のため都内病院で永眠しました。最後まで手もとに本を欠かさず、赤ペンを握って原稿に手を入れ、松岡正剛らしさを全うしました。⽣前のご厚誼に深謝し、謹んでお知らせ申し上げます。https://t.co/NdVCKaaVdk
— セイゴオちゃんねる〈松岡正剛 公式HP〉 (@seigowhibi) 2024年8月21日
【訃報】弊所・所長の松岡正剛が8月12日(月)午後1時53分に肺炎のため永眠いたしました。
— 編集工学研究所(EEL) (@EEL_PR) 2024年8月21日
生前中は皆様に格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
これからも松岡正剛の遺志を継ぎ編集工学を礎にさまざまな貢献をしていくべく、編集工学研究所一同、精進して参ります。https://t.co/JQyH0mynZY
松岡正剛*1の死。(訃報)松岡正剛 逝去のお知らせ
松岡正剛が、2024年8月12日(月)午後1時53分、東京都内の病院で肺炎のため逝去しました。
すでに松岡自身が「千夜千冊」で明らかにしてきましたように、松岡は2017年に肺癌の手術を受けて以来、幾度かの癌再発に見舞われてきました。そのたびに治療のため一時的に仕事を中断したものの、退院後はただちに仕事の前線に戻り、さらに苛烈な編集・執筆を自分に課すという生き方を貫きました。そうして、最初の肺癌以降、じつに40冊もの書籍を世に送り出すという多産ぶりを発揮してきました。
今年になってまた新たな癌を抱えることになりましたが、あいかわらず休養もせず、日々、言葉を紡ぎ、イメージを編み、それを多くの場で多くの人びとに伝え続けました。2カ月前に肺炎を患ってからは療養生活が続いていましたが、それでも片時も本とペンとノートを手放したことはありませんでした。
松岡は、つねにたくさんの計画を携えていました。書籍だけでも、これから手掛けるつもりの企画を10冊以上温めていました。ついに陽の目をみることのなかった、松岡の脳内だけに存在していた目論見も数々あります。これまで、松岡の仕事をよく知る方々から、「松岡正剛は唯一無二である。代理の利かない存在である」という言葉をいただいてきました。確かに、松岡がやり残してしまったことの中には、これから誰も継承できないだろうもの、実現できないだろうものがあります。
けれども一方で松岡は、多様な人びととチームを組みコラボレーションをしながら計画を実現するという仕事も数多く手がけてきました。そういう機会を通して、松岡の編集哲学や方法論を共有してくださっている仲間たちが、すでに各地に、各世代に、各分野に多くいるのです。たとえば、2000年の開講以来、松岡が校長として慈しみ育ててきたイシス編集学校、故郷である近江から「日本という方法」を発信する近江アルスプロジェクトは、松岡と志を共にしてきた皆さんの手で、すでに揺らがない地盤が築かれつつあります。
私ども松岡正剛事務所、そして松岡と長きにわたり歩みをともにしてきた編集工学研究所、さらに松岡にとって一番若いプロデュース会社「百間」は、唯一無二の松岡正剛の方法を、イシス編集学校を始めとする皆さんとともに、これからも共読し、研究し、精進しつづけます。それとともに、松岡が何よりも大切にしてきたコラボレーションの「場」と「縁」を大切にし、さらに充実させていくような活動に邁進していく所存です。
これまでの松岡正剛への温かいご支援、ご厚誼に感謝するとともに、どうかこれからの私たちの歩みを、ひきつづき見守っていただきたくお願い申し上げます。
TLを見ても、言葉によるお焼香が凄いと思った。ただ、私にとっては、讃えるにしても貶すにしても、そうするだけの馴染みがないというのが正直なところだ。ただ、1980年代項、知の鍵言葉として「編集」というのが競り上がってきたことには松岡氏の影響は小さいものではなかったのでは? ということくらいは言えるだろう。
小川公代さん*2;
松岡正剛さんの「千夜千冊」を読むたびに、文学にできることはまだまだあると気づかせてもらい、いつも前に進むための力になっていました。お亡くなりになったとのこと。心からご冥福をお祈りします。
— 小川公代 (@ogawa_kimiyo) 2024年8月21日
松岡正剛さん死去、80歳 著述家、編集工学者 | 2024/8/21 共同通信 https://t.co/PDTtFtGBmL
GrimoireBook氏*3;
辛い訃報が続きますね。松岡正剛さんが亡くなられました。情報化社会で最も大切なのは〈編集能力〉であること。松岡さんは誰よりも先んじてそれを体現され実践されて来られました。その全てが集約されたものがこの『情報の歴史』だと思っています。アレンジメントにどれほど豊か創造が宿るのか。 pic.twitter.com/00yizKnCrZ
— GrimoireBook (@GrimoireBook) 2024年8月21日
北村匡平氏;
松岡正剛さんが亡くなったとのこと。一つの時代が終わった感がある。『情報の歴史』は無人島に行くなら必ず持っていくと答えていたほどの愛蔵書で講演にも何度か行った。「遊学」や「編集工学」という思想に幾度となく助けられ、本を通じて私淑していた知の巨人だった。合掌。https://t.co/oqPaXUbzBi
— 北村匡平|Kyohhei Kitamura (@Kyohhei99) 2024年8月21日
ヤマザキマリさん*4;
松岡正剛さんとはテレビやラジオで何度も刺激的な対話をさせていただきました。
— ヤマザキマリ( Mari Yamazaki ) 公式 情報用アカウント (@THERMARI1) 2024年8月21日
ご冥福をお祈りいたしますhttps://t.co/XKCgme0sX3 pic.twitter.com/SedC0TrCn0
田中純氏;
松岡正剛さんが12日に亡くなっていたと知る。ご冥福をお祈りする。1970年代末、『遊』のイベントで「天を衝くように」歩いていたカリスマの姿を思い出す。何よりもまず編集者であり、「知の巨人」よりむしろ知の「悉皆屋」(父の職業)だろう。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
しかし、山師・香具師の二枚舌や屈折した知識人の韜晦よりも、本質的には足穂の「遊星」的詩情に憧れた人だった気がする。だから、非専門家性をあげつらうのは求める先を間違えた野暮で、初期の『自然学曼陀羅』や『存在と精神の系譜』にはロマン派的な詩学と自然学の融合だからこその魅力があった。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
「千夜千冊」のどこか高みから見下ろして予定調和的な、根本的に「敵」のいない批評には苛立つことも多かったが、その悉皆屋的目利きが余人をもって代えがたい類のものだったことは言うまでもない。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
数々の日本文化論や『フラジャイル』は、それらの書それ自体の奥行きによってよりも、巧みに編集された情報のインデックスとして優れていた。極めつきは『遊』第二期あたりのどこかの号に掲載された「国家論」目次で、その目次情報だけで何かを読んだ、昂揚した気分にさせられたことを覚えている。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
遊塾に始まり、工作舎やISISといったあれこれも一種の教育機関か道場で、松岡さんがそうまでして教える場を必要としたのは、「編集術」を伝承可能なわざと見なしていたからなのだろう。その見通しが正しかったのかどうか──松岡正剛の評伝がいつか書かれるならば、その点こそを知りたい。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
師と弟子の斬り合うような緊張はそこにあったのか。師から弟子へと真に伝承されるべきものは、ともに共有できるものであるよりむしろ、たがいがたがいの「敵」であるような危機的=批評的な臨界点だからだ。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
松岡さんの最初期のテーマのひとつは「場所と死体」だったと記憶している。死して松岡さんも場所に還った。浅からぬ縁のあった磯崎新さんをめぐる評伝を、生前の松岡さんのもとに届けられなかったことを無念に思う。
— 田中 純 / TANAKA Jun (@tanajun009) 2024年8月21日
本屋のカガヤ氏;
松岡正剛が亡くなった。私も好きで大きく影響を受けたが、「知の巨人」というよりは、ある種の香具師で、そのいかがわしさこそが魅力なのだと思う。「松丸本舗」的な企画は、また誰かがどこかでやってほしい。ただの選書のきれいな陳列ではなく、リアル書店に現われる、本の森、本の迷宮。 https://t.co/zA833kUxgw
— 本屋のカガヤ (@kagayam) 2024年8月21日
王寺賢太氏*5;
松岡正剛亡くなったのか。革マル出身で、実に商才に長けた人だったという印象しかないが、邦訳『ライプニッツ著作集』の刊行はありがたかった。良くも悪しくも、もっとも80年代的な雰囲気を最後まで漂わせていた人だった。ヘビースモーカーで肺炎で亡くなったことを知り、そこには好感をもつ。
— spartacus (@accentdeverite) 2024年8月21日
安田登氏*6;
松岡正剛さんに最初にお会いしたのは、おそらく今から20年ほど前。編集工学研究所の忘年会か新年会に呼ばれた。その時に空海の話になり「即身成仏義」の偈を即興で謡ったら松岡さんが驚かれ、それからのお付き合いになった。全然売れていなかったこの本を取り上げて下さった。https://t.co/XANAKSa4jq https://t.co/CKiPcsXTRc
— 安田登 (@eutonie) 2024年8月21日
沼野充義氏*7;
松岡正剛氏が亡くなった。80歳。不思議なことに、私はすれ違うことは何度かあったが、会うことは一度もないままだった。しかし現代日本の生んだ最高の知の一人として、頭の中にはいつも彼の名前があった。彼の遺した仕事は多彩・膨大すぎて全体をつかむことさえ難しい。https://t.co/BW1jsVhv1U
— Mitsuyoshi Numano (@MitsuNumano) 2024年8月21日
鴻巣友季子さん*8;
松岡正剛さんがご逝去されたとのこと。言葉がありません。私の松岡さんとの関わりは1980年代に遡ります。工作舎の数々の名著です。伝説の編集者として色々なエピソードを聞いていました。実際に初めてお会いしたのは、2000年代です。丸善丸の内本店内「松丸本舗」に作家などの本棚を丸ごと再現するとい… https://t.co/JbVQvqHje6
— 🕊️⛵️🌴🥥鴻巣友季子(アマンダ・ゴーマン『わたしたちの担うもの』) (@yukikonosu) 2024年8月21日
牧村憲一氏*9;
松岡正剛さんの訃報を知りました。たくさんのありがとうしかありません。松岡正剛さんは、60年代後半に高校生向けタブロイド版の編集。これが高校生向け?と驚きいっぱいでした。
— 牧村G憲一 (@makiji) 2024年8月21日
この紙面で曲を発表する、小室等さんと知り合うのはこの後。貴重な紙面はTwitterを通して親切な方からいただきました。 pic.twitter.com/jghaeuW3V8
横道誠氏;
松岡正剛が死去。高校生のときに松岡編集の雑誌『遊』を古本屋で集めて、なんて魅力的なのだろうと思った(アマ意識)。大学院生の頃には、松岡の最高傑作と言われることも多い『情報の歴史』をめくりながら、ハッタリだらけのこけおどしだな、と小馬鹿にするようになってしまった(プロ意識)。
— 横道誠 (@macoto_y) 2024年8月21日
いまの私がどう思うかもいうと、やはり松岡みたいな人はちゃんといてくれないと困るよね、ということ。「編集工学」という発想とネーミングは非常に魅力的だと思う。私は編集者ではなくて研究者かつ執筆者だが、研究や執筆の至らなさを編集が克服する事例は非常に多いと思う。
— 横道誠 (@macoto_y) 2024年8月21日
森脇透青氏;
松岡正剛は、どの時期で・どの目線から評価するかによって極端に毀誉褒貶が激しくなる人物ではあるのだろう。千夜一夜しか知らない世代の自分にとっては、気になる本について調べたら出てきて、あまり有益でない情報が載っている、よくわからないサイトの人というくらいのイメージしかない。
— Tosei Moriwaki / 森脇透青 (@satodex) 2024年8月21日
https://x.com/satodex/status/1826214748238852203:emebd
山尾悠子さん*10;
松岡正剛さんには『遊』の頃たいへんお世話になりました。奥様のまりの・るうにいさんとも親しくさせて頂き、松濤のお宅に泊めて頂いたことも。心よりご冥福をお祈り致します。 https://t.co/vN953zXABL
— 山尾悠子 (@marco9mx2) 2024年8月21日
*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100114/1263466353 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100526/1274812895 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110802/1312305275 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130402/1364871462 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141019/1413647418 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160326/1458962786 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160520/1463679706 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170130/1485738557 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170426/1493219925 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/06/05/110145 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/19/104356
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/01/07/133425 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/01/19/153440 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/04/04/224034
*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/11/13/130431 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/08/19/015544
*4:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/23/095140 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/04/101920 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/03/21/210247 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/03/30/175154
*5:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/02/27/133805 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/03/13/155629 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/06/27/162900 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/08/15/101255
*6:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161014/1476398574 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/04/08/142953 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/09/24/125747 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/01/15/141603 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/02/05/111013 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/01/14/141852 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/10/17/005743 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/09/16/170743
*7:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080722/1216690565 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20171108/1510152431 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20171219/1513655565 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/12/12/090304 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/08/05/095012 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/08/19/015544
*8:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20071114/1195046362 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150107/1420597656 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150323/1427091367 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150331/1427776615 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150420/1429505411 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/11/234153 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/24/015503 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/04/20/103224 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/02/13/153005 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/06/01/104401 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/06/02/143146 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/06/17/131247 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/07/02/085816 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/07/20/145115 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/01/20/153700 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/09/16/170743 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/10/17/143109 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/11/09/145824
*9:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/02/01/104416
*10:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/08/13/225733 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/12/17/112406 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/06/14/125328