2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

エッリーコ・マラテスタ

交感するリビア―中東と日本を結ぶ作者: 江口朴郎,板垣雄三出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 1990/04メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る家で仕事をしながら、現実逃避のために、江口朴郎、板垣雄三編『交感するリビア』…

正常/不正常(メモ)

取敢えずメモ。 津上俊哉氏曰く、 私の好きな中国人の態度に 「 それは 『 正常 』 なことだ 」 というのがある。日本で 「 正常 」 と言うと 「 異常 」 の反対、という程度の意味しかないが、中国人が 「 それは 『 正常 』 なことだ 」 と言うときは少し…

『イロニーの精神』など

買った本たち; Vladimir Jankelevitch『イロニーの精神』(久米博訳)ちくま学芸文庫、1997イロニーの精神 (ちくま学芸文庫)作者: ウラディミール・ジャンケレヴィッチ,久米博出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/10メディア: 文庫 クリック: 22回この商…

Dialogue & Allianceなど

恵比寿にある洋書の古本屋Good Day Books*1に行ってみる。英文の情報誌の広告などでその存在は知っていたが、実際に入ってみるのは初めて。取り敢えず、 Dialogue & AllianceVol.10-No.1, Spring/Summer 1996 を買ってみる。特集は"Religion and Society"。F…

折口の

クリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』について、(敢えて渡辺謙でも中村獅童でもなく)二宮和也に焦点を当てて書かれたhttp://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20080510/p2を読んで、折口信夫の恋人(養子)だった藤井春洋が戦死したのも硫黄島だった…

バラードなど

前に「いつも日本に帰ると寄る近所の本屋が閉まっている」と書いたのだが*1、散歩の序でに寄ってみたら、開いていた。取り敢えず、4冊買う; J. G. バラード『女たちのやさしさ』(高橋和久訳)岩波書店、1996女たちのやさしさ作者: J.G.バラード,高橋和久…

Thomas Pynchon Complete Collection

http://outofthekitchen.blog47.fc2.com/blog-entry-483.html(via http://d.hatena.ne.jp/osahune/20080525/1211724790) にて知る。新潮社が「トマス・ピンチョン コンプリート・コレクション」を2009年から刊行するそうな。凄え!と5回くらい驚いてみよ…

やおい(メモ)

西川美和「やおい」『asta*』20, 2008, pp.86-87 「やおい」という言葉を知る。これは〈山なし・落ちなし・意味なし〉の略ではない。広島方言。 「やおい」とは「柔らかい」の方言で、物質の柔らかさを言う時にも使われますが、性格の柔らかさを表す時は、や…

吉野朝(メモ)

『新葉和歌集』(岩波文庫)*1の「解題」にて、岩佐正氏曰く、 吉野朝は、時代的に見ると、新興武士階級が鎌倉百七十年の準備時代を経て、文学上政治上一段の進出を試みようとした時代であり、文学上では、平安朝の流をくむ公卿中心の文学に東国的な要素を注…

本たちなど

先ず近所のGEOにて、 遊佐未森『Echo』echoアーティスト: 遊佐未森,杉林恭雄,トリオーナ・ニ・ドムネイル出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 1998/02/11メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見るを買う。 そして、ブッ…

蛭など

先日、たしかワイド・ショー系の番組で、神奈川県の丹沢山麓の厚木市で山蛭が大発生していることを、謎の「吸血生物」大発生みたいなノリで伝えていた。 蛭と言えば、子供の頃、昔は漢方薬屋に生きた蛭が売っていて人々は蛭を買って血を吸い出してもらってい…

雨上がりて

日曜日は午前中いっぱいで雨が上がり、偶には千葉市に行こうということで、千葉そごうへ行く。9階の三省堂で、 金井美恵子『小説論 読まれなくなった小説のために』朝日文庫、2008小説論 読まれなくなった小説のために (朝日文庫 か 30-3)作者: 金井美恵子…

Really?

突然夜中に某所経由で知る。 増田聡さん曰く、 鈴木芳樹さん(id:yskszk)が、25日朝、病院で亡くなったとの知らせを受けました。何とも言葉がありません。仕事関係や交遊関係、またネット上でおつきあいのあった方に手探りで連絡している最中です。お通夜、…

夕張(佐々木譲)

佐々木譲「ふたつの町の物語」『図書』709, pp.2-5 夕張市に生まれ、3歳のときに札幌に転出したという作家の佐々木譲氏が夕張について書いている; 夕張で驚くのは、かつて人口十二万人だったという最盛期の面影が何もないことだ。いっとき栄えた都市であれ…

『竜馬暗殺』

竜馬暗殺 [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2001/11/22メディア: DVD クリック: 14回この商品を含むブログ (24件) を見るNHKのBSで、黒木和雄*1の『竜馬暗殺』を観る。 1974年の作品。坂本龍馬(原田芳雄)と中岡慎太郎(石橋蓮司)の人生の最後…

Reflections on Literature and Cultureなど

土曜日は妻が友だちに会うというので、新宿に行く。 新宿伊勢丹のKIHACHI CAFE*1。店の前に行列ができ、20分くらい待たされた。カフェというのは時間を潰すために行くので、時間を潰すために行列によって(メタ・レヴェルの)時間を潰すってどうよと自分でも…

まだ書けない

上海にいる間に、社会科学基礎論研究会*1のためのテクストを書き上げるつもりだったが、それは断念。これから朝の飛行機で成田に行き、家についてから書くことにする。Orz 日本滞在中にはほかにも仕事を上げなくちゃならないし。『外灘画報』の5月22日号で…

日本に到着

上海浦東空港8時30分の中国東方航空にて日本に戻る。朝っぱらから麦酒を2本飲んだせいか、機内では殆ど眠って過ごす。成田に近づいて、下界が見えてくると、一面の水浸し。日本で(先日のビルマみたいな)大水害が起こったのかと一瞬思ってしまったが、よ…

上海/香港/英国?

承前*1北京には中国の地名を冠した道路名というのはなかったのですね。 ところで、道に中国の地名を冠するというのはもしかして英国の発想なのではないかと不図思った。というのは、上海の場合、英国租界内の四川路、南京路、北京路というのは租界時代からそ…

四川地震についてあれこれ

承前*1JIM YARDLEY and DAVID BARBOZA “Many Hands, Not Held by China, Aid in Quake” http://www.nytimes.com/2008/05/20/world/asia/20citizens.html 被災地には、人民解放軍や武装警察の兵士、(病院などの)公式機関から派遣された救援スタッフだけでな…

希臘文字

これは便利かも。ヘブライ文字、希臘文字、ラテン文字、キリル文字の対照表; http://www.joy.hi-ho.ne.jp/sophia7/s1-alpha.html 希臘文字のローマナイゼーションの仕方; http://homepage3.nifty.com/cxj11255/meimei/grlat.html

或る還暦

Nick Hasted “Brian Eno: As he turns 60, the professor of rock is as creative as ever” http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/features/brian-eno-as-he-turns-60-the-professor-of-rock-is-as-creative-as-ever-828224.html ブライア…

3分間など

承前*1昨日から3日間は四川地震偶難者のための全国哀悼日で、12日に地震が起こった時刻、郵便局で電気代等の支払いをして、某ショッピング・モールに入りかけたところだった。3分間の黙祷が始まり、聞こえるのは車のクラクションの音だけ。 この全国哀悼日…

上海/横浜

「上海には上海路って、ないですよね?」*1。俺も知らないです。上海にも、「その都市固有の地名をつける方式」は(特に租界の外では)けっこうあるのですが。市の中心部から近いところでは、例えば虹橋路とか天鑰橋路とか大木橋路とか。さて、上海の虹口区…

「水伝」とSG

承前*1あまり暇というか余裕はないのだが、「このクズ野郎の「妄想」によれば、「水伝」批判派は全員、創価学会=公明党の工作員なのらしい」*2という文があったので、思わず反応してしまう。 実は、公明党の松あきらという参議院議員が「水伝」を信じている…

広元など

承前*1先々週の土曜日にアーティストのK氏から雲南人で飲もうという誘いがあって、南匯の新場*2近くの某アーティストのアトリエに行った。そこで、四川省出身のグラフィック・デザイナーと雲南省昭通出身の演劇人にも会った。昭通は5月12日の地震で雲南にお…

正書法(メモ)

承前*1取敢えず、メモしておく; 大岡昇平が1960年前後に執筆したエッセイや論文を中心としつつ、一連の経済的な利益をもたらさないであろう調べものを続ける過程で、戦後の国語審議会の迷走ぶりを知り、「書き言葉は自由であってよい」と思うようになった。…

チベット@『三聯生活週刊』など

承前*1少し以前になるが、『三聯生活週刊』(4月28日号)がチベット特集をしている。少しメモをしておく。 「蔵文化薪火之傳 布達拉宮穿越千年的大修」 李偉「蔵文化薪火之傳 布達拉宮穿越千年的大修」(pp.52-65) 李偉「蔵文化:薪火相傳」(pp.66-70) …

色彩政治

Jeffrey N Wasserstrom “China’s political colours: from monochrome to palette” http://www.opendemocracy.net/article/institutions/china-s-political-colours-from-monochrome-to-palette 中国の変動を〈色の政治〉から考察する。「紅(red)」一色か…

語族(メモ)

語族(language family)について、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080325/1206379769とかhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080419/1208587466とかでちょろっと言及はしたのだが、偶々米国のNational Virtual Translation Center*1のLanguages of the Wo…