2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧
承前 7月24日、メイルをチェックしたのは既に夕方近くになってから。PCの周りに埋もれていた本とかを取り敢えず除去しなければPCをいじれなかったのだ。地震についての〈お見舞いメイル〉は全くなく、スパム、スパム、スパムだったので、軽く失望。 と…
7月23日は社会科学基礎論研究会のシンポジウム。 事前に明らかにされたプログラムを再掲する; 司 会:浜日出夫(慶應義塾大学) 中村文哉(山口県立大学) 報 告: (1)張江洋直(稚内北星学園大学) 「シュッツが示す"Dasein"という事態とは何か ――シュッ…
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050722で、森真一『日本はなぜ諍いの多い国になったのか 「マナー神経症」の時代』を取り上げたけれど、そこでは、〈荒れる成人式〉について、「専門家の見解」として、『産経新聞』に寄せられた蓮尾直美という教育社会学…
Arisanさんが保坂和志の『生きる歓び』を取り上げている。それなら、『明け方の猫』(中公文庫)をお薦めしたい。ここで問題になっているのは、〈他者の経験(世界)の理解・記述〉は可能か、言葉を換えれば、〈他者が経験したことをその他者が経験し・生き…
16日の『ガーディアン』に載ったJames Campbell"High peak haikus"というゲイリー・スナイダーへのインタヴュー記事を読む。 スナイダーは『寒山詩(Cold Mountain Poems)』の英訳者だったのだ。 Men ask the way to Cold Mountain ... there's no through …
Jonathan Freedland "After the aftershock" この13日付けの論評で、Freedland氏は、7日のテロが"the first suicide bombing on British soil"であることを先ず強調する。それは(テロ一般とは区別された)「独特な脅威」を表しているという−−an enemy that…
7月16日は、現代社会理論研究会@武蔵大学へ行く。 昼食を食べる暇がなかったので、江古田駅前のマクドナルドでチーズ・バーガーを買って、武蔵大の構内に入ると、尾形君から声をかけられ、研究会は2時からだって。会議が長引いているので、1時間遅れとい…
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050716で一緒に紹介するつもりだったけれど、(当方の)時間的な都合で紹介できなかったJohn Gray"Look out for the enemy within"を紹介することにしたい*1。 先ず、Gray氏は先ず、 The 'war on terror' suggests terrori…
7月13日、酒井潔『自我の哲学史』(講談社現代新書)を読了する。 帯には「日本人に自我はいらない!」という惹句が踊っている。 本書はタイトルのとおり、「自我」を巡る哲学的言説の歩みを歴史的に辿るという側面がある。扱われているのは、デカルトに始…
先週末からだけれど、CDプレイヤーを占拠しているのは、ブライアン・イーノの新作Another Day on Earthである。 イーノのヴォーカリストとしての魅力は、例えばAnother Green Worldに収録された"I'll Come Running"とかBefore and After Scienceに収録された…
7月8日、パース『連続性の哲学』(伊藤邦武編訳、岩波文庫、2001)を読了する。 正直言って、この本を読み通すのはしんどかった。勿論、数学の話、物理学の話が沢山出てくるということはある。しかしそれだけではない。パースが構築を目指す「連続性の哲学…
7月7日付けの日記をアップロードしたのが、7月11日。 7月7日、倫敦で同時多発テロが発生した。朝のラッシュ時の地下鉄及び路線バスが狙われ、多数の死傷者が出て、安否不明者もまだまだ多いというのは周知のことである。ただただ痛ましく、遠く離れた私…
ガムというものを噛まなくなって、もう何年になるだろうか。別にシンガポール的な〈ガム禁止政策〉に賛成しているわけではない。たんに、歯科学的な理由によって噛めないだけである。 さて、Tim Adams氏によると、 Facts stick to chewing gum. Read anythin…
内田樹氏は、 だいたい私のところに印税の支払いがくるテクストについていえば、その過半を私は書いた覚えがない。 たぶん私が書いたのであろうことは、文体や行間ににじむ非道な思考から伺いしれるのであるが、実のところよく覚えていないのである。 自分が…
7月4日、そういえば本日はアメリカ独立革命記念日である。 武田徹『偽満州国論』(中公文庫)を読了する。 この本は「満州国」*1(及びそれに関係した石原莞爾や甘粕正彦)を巡る考察であるとともに、「満州国」を「テキスト」とした「国家」一般について…
少し前にダウンロードして、それっきりになっていた Denisa Comanescu "Translation and Her Retinue:Translation's Labours Regained" The Exquisite Corpse 14, 2004 http://www.corpse.org/issue_14/translation/comanescu.htmlを精読してみる。 Denisa C…
7月1日、『ミリオンダラー・ベイビー』*1を観る。 周知のように、クリント・イーストウッド監督の最新作で、本年度のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞したもの。と書き出してみたものの、どう続けていいのやら。ウェブやBLOG…