ID:bluenote1969「戦前は『嫁にするなら水戸光子』とうたわれ、ルパング島から救出された元陸軍少尉の小野田寛郎が、好きな女性に彼女を指名、久しぶりで、その名が噂されたりした」(『血液型で人間を知る本』能見正比古著、青春出版社プレイ・ブックス、1979年)とのことだそうです。私が物心ついた1970年代中盤以降は、確かにテレビドラマで水戸光子さんのおなまえ
Wikipediaの「水戸光子」の項によれば、彼女は1971年の『特別機動捜査隊』第500話に出ています*1。
ID:bluenote1969(誤って途中で投稿ボタンを押してしまいました。大変申し訳ございません)(続き)を拝見することはありませんでした。初期、おそらく1960年代のNET系『特別機動捜査隊』のエンドロールの動画でお名前を拝見したことがありますので、おそらくその頃までは俳優業を続けておられたのでしょう。
Wikipediaに従って、出演した映画の本数を見てみると、
1950年 4本
1951年 4本
1952年 3本
1953年 5本
1954年 4本
1955年 1本
1956年 1本
1957年 0本
1958年 1本
1959年 2本
1960年 1本
1961年 0本
1962年 0本
1963年 0本
1964年 0本
1965年 0本
1966年 1本
1967年 0本
1968年 1本
1969年 0本
1970年 1本
1971年 1本
1972年 0本
1973年 1本
という感じになっています。
さて、『特別機動捜査隊』*2は1961年10月から1977年3月まで約16年間放映された超長寿番組だった。製作は東映で、放映はNET(現在のTV朝日)。放送時間は22時からで、当然ゴールデン・アワー(8時台)に放送する番組とは違った視聴者を想想定していたと考えられる。端的にいって、小学生は視ない時間。私は何回か視たことがあるけれど、数十年経て残っている印象というのは、画面が何だかくすんで地味だったなあということ。まあ、これは当時のTV受像機の性能のせいということもあるだろう。現在のディスプレイのように、ヴィヴィッドな色彩を楽しむということは不可能だった。あと、中学生くらいになると、10時台のドラマには、8時台のドラマでは不可能なエロの要素を期待するわけだけど、それについても(勝手に)失望していた。地味だったというのは大スターが出ていなかったということもあると思う。例外は1971~1974年に出ていた里見浩太朗*3だと思うけれど、彼はそもそも時代劇のスターであって、ちょんまげを外して洋服を着れば、スターのカリスマ性も薄れてしまうということは否定できない。因みに、この時期、里見は(彼にとって最大の当たり役といってもいい)『水戸黄門』の「佐々木助三郎」を演じ始めている。凄いネガティヴなことを書いてしまったが、スターが出ないことによって、人件費の抑制が可能になる一方、スターとかアイドルの人気に頼らない筋立てや演出が可能になったということもあるんじゃないかと思う。ドラマとしての魅力への一定の支持が長期に亙って持続しなければ、16年も放送が続く筈はないとはいえるだろう。
*1:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%88%B8%E5%85%89%E5%AD%90
*2:See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E9%9A%8A Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/07/16/095821
*3:See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8C%E8%A6%8B%E6%B5%A9%E5%A4%AA%E6%9C%97 See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110715/1310739572 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/07/06/103617