『熊の敷石』など

先週末に買った本(古本)。

堀江敏幸『熊の敷石』講談社文庫、2004

熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)

田辺聖子『王朝懶夢譚』文春文庫、1998
王朝懶夢譚 (文春文庫)

王朝懶夢譚 (文春文庫)

エピクロス以来

田中浩『ホッブズ』から。


「社会契約論」はホッブズ、ロック、ルソーなどの近代の代表的政治思想家たちが唱えたものと考えられがちであるが、実はこの考え方は、早くもギリシア時代末期のエピクロスの政治思想にみられる。ローマ共和国末期のキケロ―から中世のルクレティウスを経て「ルネサンス期」に受け継がれ、一七世紀に入ってガッサンディによって再生された。そして「社会契約論」が「人民主権論」として近代民主主義の政治原理にまで昇華されたのは、ホッブスによってである。
ホッブ図がそのことを可能にしたのは、かれが近代史上初の市民革命(ピューリタン革命)に遭遇したからである。すなわちホッブズイングランド伝統の「国王大権」と「制限・混合王政論」の調和という「二重権力論」――この理論すら、大陸諸国の絶対君主による統治という政治思想にくらべるとはるかに民主的であったが――を止揚して、「人民の同意による権力」を形成して国家の安定をはかり、人民の自由と生命の安全を保障するためにはどうすればよいかを考えるなかで、「社会契約」による「人民主権論」へと到達したのである。
「社会契約論」は一六-一七世紀前半、ヨーロッパでは盛んに唱えられていた。しかしイングランドでは中世以来「国王大権論」や「制限・混合王政論」が主要な政治思想であったから、「社会契約論」は一七世紀に入って国王と議会の対立が激化し、「だれが主権者か」をめぐる最終的な権力争いが激化するまではほとんど問題にされていなかった。(後略)(pp.72-73)
マグナ・カルタ*1以来のイングランド封建制における「「国王大権」と「制限・混合王政論」の調和」の実践は立憲主義の源流と言っていいが、それは「社会契約論」のような「主権」論としての「民主」とは別箇の系譜をなしているわけだ。

先生のスピーチ

きっこ*1曰く、


きっこ@kikko_no_blog

何よりも呆れてしまうのは、三原じゅん子*2の政治パーティー武田鉄矢*3が駆けつけて、ドラマ「金八先生」の思い出話を話し、三原じゅん子のことを「今でも私の教え子だ」などと抜かし、原発推進と野党批判を繰り広げたことだ。これであたしは武田鉄矢のことが大嫌いになった。

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3:50 AM - 24 Jun 2019
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1143109211364085760

そんなことあったんだ! 何時のこと?
ところで、どさくさに紛れて、 三原じゅん子の唯一に近い功績であるかも知れないHPVワクチンへのコミットメントをdisる奴が出ている*4

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060210/1139592148 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060706/1152183413 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060712/1152721909 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060801/1154410273 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060818/1155865603 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060825/1156475048 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060829/1156827266 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060916/1158382824 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060921/1158813349 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061031/1162319741 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070719/1184868646 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081001/1222896363 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090926/1253905204 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100205/1265339402 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100520/1274372879 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140802/1406943404 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140822/1408672861 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141220/1419095045 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160523/1464025693 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160705/1467648788 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170818/1503022743 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/02/01/145817 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/04/20/103224

*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160729/1469758133 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160802/1470158219

*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20061111/1163211986 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20101110/1289386126 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130604/1370290904 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170911/1505057570

*4:https://twitter.com/pekopocop/status/1143139999858089985

「身体を乗り越える意志」

数学する身体 (新潮文庫)

数学する身体 (新潮文庫)

森田真生『数学する身体』から。


起源にまで遡ってみれば、数学は端から身体を超えていこうとする行為であった。数えることも測ることも、計算することも論証することも、すべては生身の身体にはない正確で、確実な知を求める欲求の産物である。曖昧で頼りにならない身体を乗り越える意志のないところに、数学はない。(「はじめに」、pp.3-4)
ところで、書き出しは、

人はみな、とうの昔に始まってしまった世界に、ある日突然生まれ落ちる。自分が果たして「はじまり」からどれほど離れた場所にいるのか、それを推し量ることすらできない。(p.3)

出光美術館が若冲を

日本経済新聞』の記事;


出光美術館若冲など約190点購入 米プライス氏から
文化往来 社会
2019/6/24 19:33

出光美術館(東京・千代田)*1は24日、江戸絵画などの収集で知られる米国のジョー・プライス氏の収集品の一部を購入したと発表した。伊藤若冲*2の代表作の一つ「鳥獣花木図屏風」や円山応挙*3「虎図」など約190点で、購入額は明らかにしていない。そのうち約80点を2020年9月に始まる展覧会で公開する。

プライス氏は悦子夫人との二人三脚で長年、日本絵画を収集し、米ロサンゼルスで公開する傍ら、若手研究者に宿泊施設を提供するなど日本美術の研究を後押ししてきた。高齢のため、収集品の売却先を探しており、出光美術館は競売大手クリスティーズを通じて購入したという。

出光美術館は「貴重な作品が多く、継承できたことは非常に光栄なこと。調査研究を進めたい」と話している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46503400U9A620C1000000/

「鳥獣花木図屏風」も応挙の「虎」も凄い。今自殺を考えている人でも来年9月に若冲を観るまでは生きていようと考えるかも知れない。それくらい凄い。
ところで、5月に千葉市立美術館*4伊藤若冲を初めてナマで観た。若冲といっても如何にも若冲な彩色画ではなく、水墨画(「梅月鶴亀図」)だったけれど。ピーター・ドラッカーのコレクション*5若冲を近くで直に観ただけで、幸福度は急上昇する。

朝は千葉、夕方は伊豆

ウェザーニュース』の記事;


東京・千葉・神奈川で震度4の地震発生 津波の心配なし
6/24(月) 9:14配信 ウェザーニュース


 6月24日(月)9時11分頃、東京都・千葉県・神奈川県で震度4の地震が発生しました。
 この地震による津波の心配はありません。

 震源地:千葉県南東沖
 マグニチュード:5.5
 震源の深さ:約60km

 関東で震度4を観測する地震は5月25日以来、千葉県南東沖を震源とするM5以上の地震は2011年2月5日以来のことです。

 防災科学技術研究所による速報解析では北西-南東方向に圧力軸をもつ、逆断層型と見られます。

 千葉県南東沖は太平洋プレート、フィリピン海プレートユーラシアプレートが複雑に入り組んでいる領域です。M4~M5の地震が時々発生しており、1986年にはM6.4というやや大きな地震が発生したこともあります。

■震度4
【千葉県】
 館山市 南房総市

【東京都】
 東京千代田区

【神奈川県】
 川崎川崎区 秦野市

■震度3
【埼玉県】
 さいたま北区

【千葉県】
 千葉中央区 千葉緑区 木更津市 野田市 茂原市 東金市 勝浦市 市原市 鴨川市 君津市 富津市 袖ケ浦市 いすみ市 大網白里市 九十九里町 一宮町 睦沢町 長南町 大多喜町 御宿町 鋸南町

【東京都】
 東京中央区 東京港区 東京新宿区 東京文京区 東京江東区 東京品川区 東京目黒区 東京大田区 東京世田谷区 東京渋谷区 東京中野区 東京杉並区 東京豊島区 東京練馬区 東京江戸川区 八王子市 町田市 小平市 伊豆大島町 東京利島村 三宅村

【神奈川県】
 横浜鶴見区 横浜神奈川区 横浜西区 横浜中区 横浜保土ケ谷区 横浜磯子区 横浜金沢区 横浜港北区 横浜戸塚区 横浜港南区 横浜旭区 横浜緑区 横浜瀬谷区 横浜栄区 横浜泉区 横浜青葉区 川崎幸区 川崎中原区 川崎宮前区 相模原中央区 横須賀市 平塚市 藤沢市 茅ヶ崎市 三浦市 厚木市 海老名市 座間市 綾瀬市 寒川町 二宮町 中井町 松田町 箱根町 湯河原町 愛川町 清川村

山梨県
 都留市 富士川町 富士河口湖町

静岡県
 熱海市 富士宮市 伊豆市 伊豆の国市 東伊豆町 河津町
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00009278-weather-soci

この地震が起きた時間、千葉市中央区にいたけれど、全然わからなかった。
次いで、夕方;

静岡県で震度4の地震発生 津波の心配はなし
6/24(月) 19:24配信 ウェザーニュース


6月24日(月)19時22分頃、静岡県で震度4の地震が発生しました。この地震による津波の心配はありません。

震源地:伊豆半島東方沖
マグニチュード:4.1
震源の深さ:約10km


震度4:
静岡県熱海市網代

震度3:
【神奈川県】真鶴町岩 湯河原町中央

静岡県熱海市中央町 伊豆市中伊豆グラウンド 伊豆の国市四日町 伊豆の国市長岡 東伊豆町奈良本
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00009290-weather-soci

震源は午前中に起きた地震のちょっと西という感じだが、深さは全然違う。

令和!

めいリろん「みんな仲良くという同調圧力がいじめを生む」https://ameblo.jp/maylyromme/entry-12432223037.html


曰く、


全員と仲良くならなくていい

嫌いな奴がいていい

ただし集団で嫌いな奴を

精神的肉体的に攻撃するのは

やめておけ

それはいじめだ

喧嘩なら一対一でやれ

これは今年の1月、まだ次の元号がどうなるのか、誰もわからなかった頃に書かれたもの。しかし、この「同調圧力」こそ〈令和(和せしめる〉ということだろう*1。中国語で言えば、河蟹*2