若者も愛する尾崎豊

NHK『SONGS』の「令和の時代に響く 尾崎豊*1尾崎豊*2の歌を愛する10代・20代の若者たち。また、眉村ちあき、秋山黄色、石崎ひゅーいによる尾崎の楽曲のカヴァー*3。尾崎15回忌の2007年には、香山リカさんが尾崎豊に「共感」し得ず寧ろ「嫌悪」する若者に対する違和感を表明した*4。20回忌の2013年には、『スポーツニッポン』が「「若者の代弁者」として変わらぬ人気ぶり」を報じている*5。すごくベタなことをいうと、若者の主要なストレス源が所謂「ブラック校則」*6に象徴されるような学校世界の理不尽であることは、1980年代も現在も変わらない、或いはより悪化しているということがあるだろう。かつて息子/娘の影響で尾崎豊のファンになったという大人も少なくなかった。1980年代というか、昭和と平成の境目辺りに、ティーンエイジャーとして尾崎豊ファンだった人たちが現在高校生や大学生の親になっているということは考えられる*7

*1:http://www6.nhk.or.jp/songs/prog.html?fid=191214

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070427/1177703588 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070430/1177955798 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070502/1178036988 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070518/1179458835 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070827/1188188656 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101220/1292781372 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110502/1304366060 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110901/1314899481 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111004/1317691812 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111006/1317837731 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120117/1326765580 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130507/1367890012 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150613/1434169171 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160719/1468949678 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170203/1486140631 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170907/1504808033

*3:遺憾ながら、3人とも知らなかった(汗)。

*4:「没後15年尾崎はどこへ 消えた反抗心」http://www.asahi.com/komimi/TKY200704190202.html Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070427/1177703588

*5:尾崎豊さん特別展 根強い人気 就活の励み「頑張ろうという気持ちに」」http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/05/02/kiji/K20130502005723620.html Cited in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130507/1367890012

*6:See eg. https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180311/1520789627 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180903/1535936713 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/02/221503 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/17/110938

*7:1980年代のティーンエイジャーというと、米米CLUB爆風スランプのファンだったという人も少なくないだろうけど、そういう人たちの子供世代への影響はどうなっているのだろうか。

あの頃中国は輝いていた!

自由の精神

自由の精神

萩原延壽*1「日本知識人とマルクス主義」in 『自由の精神』、pp.44-57 *2


少し抜書き。
「戦後日本の知識人がマルクス主義に強く引き付けられた背景」として、2つのことが言及される。先ずは、


戦前の日本において、「国体」という全体的なイデオロギーに直面して、マルクス主義は、これと全体的に対決し得る殆ど唯一のイデオロギーであった。とりわけ、個人主義という抵抗の拠点が殆ど欠如していた近代日本の歴史においては、強権を伴って国民の全生活に浸透してくる天皇制のイデオロギーを迎え撃つに当たって、マルクス主義はほとんど唯一の武器であった。軍国主義日本の想い出が忌まわしければ忌まわしいほど、戦前の日本におけるマルクス主義の歴史は輝きを増してくる。過去の受難は、現在の光栄を用意した。(p.46)
さらに、「マルクス主義思想に対して、最も深刻な批判を提起し得るはずの自由主義思想が、アメリカ占領軍という武力を背景にして登場したこと」、「民主主義が、日本を現実に支配するアメリカ占領軍と、その意を体して統治する日本の支配勢力によって、上から与えられた」こと(p.47)。

ここに、中国共産党の勝利という、巨大な歴史的事件が発生した。侵略の歴史をも含めた、中国と日本との長く深い関係を背景にして、統一された新生中国の誕生は、日本の知識人に深い感動を呼びおこした。百年におよぶ停滞と混乱の歴史を断ち切って、あの広大な地域の上に、新しい国家が出現したことは、確かに一つの感動的な出来事であった。そして、それを可能にしたのは、マルクス主義によって導かれる中国共産党であったことも事実である。
昭和二十六年、この中国を除外して、いわゆる片面講和条約アメリカはじめ旧連合諸国と結ばれた時、中国人民に与えた惨苦の数々を思えば、日本政府の態度は、「やくざの仁義にさえ劣る」と詰問した野上彌生子女史の言葉は、よく日本の知識人の心情を伝えていた。エドガー・スノウ*3の『中国の赤い星』に描かれた毛沢東をはじめとする中国共産党の人々の言行は、中国古代の成人を彷彿とさせ、延安にたどり着くまでの長征の歴史は、壮大な叙事詩を目の当たりに見るような人間的なドラマに満ちていた。マルクス主義は、中国を舞台にして、ふたたび黄金伝説を生み出した。いや、中国というようなアジアでこそ、マルクス主義の真に「人間的」な側面が開花するのではないか、――このような角度からのマルクス主義の再検討もおこなわれるようになった。レーニンの高度に政治的な発言であった「遅れたヨーロッパと進んだアジア」(一九一三年)という言葉が、その歴史的な文脈をむしろ捨象して、思想的に扱われさえするようになった。ともかく、中国共産党の勝利が、日本の知識人にとって、マルクス主義を親しみやすいものにしたことは疑い得ない。(pp.47-48)
勿論、21世紀という特権的な時点から見れば、萩原の歴史認識をそっくりそのまま共有することは難しいだろう。例えば、中華民国期の中国は「混乱」はしていたが、決して「停滞」していたわけではなかったとか。また、萩原も「日本の知識人」と「マルクス主義」との(中国語に謂うところの)情結をそのまま肯定していたわけではない。「むしろ、日本に特殊な事情は、一種の心理的な怠惰や感傷となって、現代におけるマルクス主義そのものの問題性を隠蔽することさえ往々にしてある」として(p.50)、このテクストは後半へと折り返す。

太ベタ了!

朝日新聞』の記事;


今年の漢字は「令」 最多3万票の応募、「和」は3位

大村治郎 高嶋将之 2019年12月12日14時40分



 2019年の世相を表す漢字は「令」。日本漢字能力検定協会京都市東山区)は12日、全国から募集した「今年の漢字*1清水寺(同)で発表した。森清範(せいはん)貫主(かんす)が縦1・5メートル、横1・3メートルの和紙に大きな筆で書き上げた。21万6325票の応募のうち、「令」は最多の3万427票だった。

 選んだ理由で多かったのは、新天皇即位による新元号「令和」が決定され、新たな時代の幕開けを告げた▽「令和」は日本の古典が初めて典拠となった元号で、日本の伝統文化を再認識する機会となった▽法令改正による消費税増税、芸能界の不祥事など法令順守に対する意識の高まりや、災害による警報発令もあった――などだった。「令」が今年の漢字に選ばれたのは初めて。

 2位は「新」(1万4850票)、3位は「和」(1万281票)、4位は「変」(7749票)、5位は「災」(7302票)だった。
(後略)
https://www.asahi.com/articles/ASMDB3HH4MDBPLZB002.html

杉山真大氏*2曰く、
「忖度」にしてもベタすぎるでしょう。3万427人の名前を記載した〈令和大馬鹿記念碑〉を建立すべきだよ。じゃあ、「今年の漢字」は「桜」だといえば、これもあまりにベタ。やはり「嵐」かな。台風15号*3台風19号*4もあったし、ジャニーズの「嵐」も何かと話題になっていたし。ちょっと反省すると、これもやはりベタで、これで「令」を嗤うと、目糞鼻糞になってしまう。

*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20061228/1167293803 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130228/1362023832

*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20140622/1403407008 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161028/1477627885 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161111/1478828492 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161112/1478913484 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161214/1481686044 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161219/1482119079 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170519/1495204456 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170731/1501477531

*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/09/111320 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/10/084506 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/11/090059 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/11/102504 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/12/101754 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/13/012141 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/09/18/024022 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/10/011401 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/25/094945 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/23/030226

*4:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/10/011401 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/11/012655 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/13/161156 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/14/001945 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/14/011456 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/14/093535 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/16/111406 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/17/000940 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/18/110408 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/19/081439 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/22/030718 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/14/090045 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/23/111709 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/12/03/012708

Beaujolais nouveau

ボジョレー・ヌーヴォーが解禁されて、「ベストテン」に投票して*1、そして……という仕方で2019年は暮れていく」*2。ということで;

「英雄」と称えて

北京大学教授の孔慶東ちぇんちぇー*1が炎上事件を起こしている。紐育のWTC跡地に立って、911のテロリストたちを「英雄們」と称えたのだった*2。これに対して、格闘家の徐暁冬氏*3が「百年北大第一無恥之人」と批判している*4

Pete Frates

“Ice Bucket Challenge inspiration Pete Frates dies at 34” https://www.bbc.com/news/world-us-canada-50726570
AJ Willingham “Pete Frates, one of the men who popularized the Ice Bucket Challenge, has died” https://edition.cnn.com/2019/12/09/health/pete-frates-ice-bucket-challenge-dies-trnd/index.html
AFP「「アイスバケツチャレンジ」を発案、ALS患者の男性が死去 34歳」https://www.afpbb.com/articles/-/3258838


12月9日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)*1研究のためのファンドレイジング・キャンペーンである「アイス・バケツ・チャレンジ」の発案者、ピート・フレイト氏がALSのために他界した。享年34歳*2。彼はボストン・カレッジ在学中に野球選手として活動し、卒業後も野球選手・指導者として活動していたが、2012年にALSと診断された。2014年に「アイス・バケツ・チャレンジ」を開始し、2014年だけで1億1500万ドルの寄付金を集めた。キャンペーンが全体として集めた寄付金は2億2000万ドルに上る。

動悸の桜

安倍晋三麻原彰晃について、盛田隆二*1曰く、


同い年だったのね!
また、渡辺輝人弁護士*2曰く、