サイトたち

地元の市長選挙や市議会議員選挙なのだが、長い間外国に行っていると、或る意味で浦島状態になってしまい、誰がどんな主張をしているのかについては、ぽかーんとなってしまう。ポスターでわかるのは候補者の顔(容姿)、名前、(党がある人の場合は)所属政党くらいしかない。ポスターにQRコードをつけて、スキャンすると、詳しいプロフィールや政策を読めるというふうにすればいいと思うのだけど。せめて、URLくらいは表示してほしい。


習志野市民フォーラム*1「各候補者ホームページ、ブログ、FBなど(現職議員編)」https://blog.goo.ne.jp/narashinoshimin/e/9fd51b90154bca1ab4387b652da630e0
習志野市民フォーラム「各候補者ホームページ、ブログ、FBなど(新人候補者編・元議員含む)」https://blog.goo.ne.jp/narashinoshimin/e/651002cffc906caa5788f9ac8bc69f3a


習志野市議会議員選挙の候補者のウェブサイト、blog、SNSアカウントのまとめ。これはかなり参考になった。
習志野市長選挙だけど、右派の現職に挑戦者が1人という構図*2。現職に挑戦した女性は左派系のようだけど、いまいち具体的にはわからなかったが、やっと詳しい政策を見つけた;


「かきうちつねこ習志野市長候補の公約」https://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/29602563.html *3


小さい町だけど、調べてみると、トンデモなおじさんとかもいて、興味がつきない。

『平成の終焉』など

本を買った。

原武史『平成の終焉――退位と天皇・皇后』岩波新書、2019

早川孝太郎『花祭』*1角川文庫、2017
花祭 (角川ソフィア文庫)

花祭 (角川ソフィア文庫)

永井均西田幾多郎 言語、貨幣、時計の成立の謎へ』角川文庫、2018島本理生『大きな熊が来る前に、おやすみ。』新潮文庫、2010
大きな熊が来る前に、おやすみ。 (新潮文庫)

大きな熊が来る前に、おやすみ。 (新潮文庫)

森田真生『数学する身体』新潮文庫、2018
数学する身体 (新潮文庫)

数学する身体 (新潮文庫)

高橋弘希『指の骨』新潮文庫、2017
指の骨 (新潮文庫)

指の骨 (新潮文庫)

大谷栄一編『ともに生きる仏教――お寺の社会活動最前線』ちくま新書、2019
ともに生きる仏教 (ちくま新書)

ともに生きる仏教 (ちくま新書)

鵜飼秀徳『仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』文春新書、2018
仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書)

仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書)

井筒俊彦『意味の深みへ――東洋哲学の水位――』岩波文庫、2019

猿の後を追う狼


小池一夫@koikekazuo

かねてより入院療養中であった小池一夫は肺炎により4月17日永眠いたしました。
生前は多くの方々に小池一夫小池一夫作品を愛していただき、心より感謝申し上げます。
なお故人の遺志により葬儀は親族のみで執り行いました。
皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。

7:15 PM - 18 Apr 2019
https://twitter.com/koikekazuo/status/1119061843933192192

あれあれ。
朝日新聞』の記事;

漫画原作者小池一夫さん死去 「子連れ狼」の生みの親
2019年4月19日12時48分



 「子連れ狼(おおかみ)」など数多くのヒット作を生み出した漫画原作者小池一夫(こいけ・かずお、本名・俵谷星舟=たわらや・せいしゅう)さんが17日、肺炎で死去した。82歳だった。葬儀は近親者で行った。小池さんの公式ツイッターで19日、発表された。

 1936年、秋田県生まれ。中央大法学部を卒業後、時代小説家の山手樹一郎さんに師事し、漫画「ゴルゴ13」のさいとう・プロダクションで脚本も手がけた。漫画原作者として独立後、70年代に週刊漫画アクションで連載された「子連れ狼*1は映画やテレビドラマにもなった。時代劇のほか、性的、暴力的要素を打ち出した作品などで青年漫画誌を中心に活躍。代表作に「弐十手物語」「修羅雪姫」「首斬り朝」など。小説や脚本なども手がけた。

 後進の育成にも積極的に取り組んだ。77年設立の「小池一夫劇画村塾」からは、漫画「うる星やつら」の高橋留美子さん、漫画「北斗の拳」の原哲夫さん、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの堀井雄二さんら多数のクリエーターが輩出。大阪芸大教授も務めた。
https://www.asahi.com/articles/ASM4M3WJSM4MUCLV005.html

朝日の記事では言及されていないけれど、ツィッターモンキー・パンチ*2追悼*3を発信したその日に向こうの世界に渡っちゃたのだという。猿の後を追いかけた狼!


のとほのか*4「『子連れ狼』などの小池一夫さん、肺炎で逝去 亡くなった当日にモンキー・パンチさんへの思いをツイート」https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/19/news093.html


ところで、「小池一夫」と「俵谷星舟」、普通は「小池一夫」が本名だと思うよね。
See also


「モンキーパンチ、小池一夫https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2019/04/19/124130

花蓮地震

高橋史弥「台湾の花蓮県でM6.1の地震。落石が発生、駅が水浸し...現場を捉えた動画」https://www.huffingtonpost.jp/entry/taiwan-earthquake_jp_5cb81ebfe4b081fd169333b9
Alice Scarsi “Taiwan earthquake: HUGE magnitude 6.1 quake felt in Taipei - 'House was rocking VIOLENTLY'” https://www.express.co.uk/news/world/1115793/Taiwan-earthquake-Taipei-magnitude-6-USGS-latest-Ring-of-fire-Central-Weather-Bureau


台湾花蓮県沖合でマグニチュード6.1の地震*1
地震波は中国大陸にも伝わり、台湾に近い福建省浙江省だけでなく、上海、南京、さらには安徽省合肥でも揺れを感じたという;


法制網「台湾花蓮発生6.7級地震! 福建浙江上海等多地地震感強烈」https://baijiahao.baidu.com/s?id=1631143816544378529&wfr=spider&for=pc


花蓮では昨年2月にマグニチュード6.0の地震が発生しているが*2、台湾の気象部門によれば、その「余震」ではなく「一個独立的地震」であるという;


李建華「台湾花蓮発生6.7級地震 未伝出重大災情」https://baijiahao.baidu.com/s?id=1631146845340019867&wfr=spider&for=pc

毒蝮ケーシーを語る

承前*1

Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2019/04/18/132214

サンケイスポーツ』の記事;


毒蝮三太夫、ケーシーさんは“芸人殺し”「談志が『すげー』って」
4/11(木) 7:00配信 サンケイスポーツ


 ケーシー高峰さん(享年85)の訃報に、演芸仲間やジャンルを超えた俳優たちも10日、悲しみに暮れた。ともに昭和の笑いを牽引し、公私ともに親交を深めてきたタレント、毒蝮三太夫(83)は晩年まで自身の芸に誇りを持っていた故人の素顔や温かい人柄を回想し、「半年前から人前に出なくなった…。痩せてエロ漫談をしたら、見ているお客さんに悪いと思ったんだろうね」としみじみ語った。

 2カ月前から「悪い」という話があった。マネジャーから「すごく痩せた」って聞いていて、いつ(訃報の)知らせがきてもおかしくない状況だったんだよ。

 最後に一緒になった仕事は1年ほど前の演芸会だった。そのときは元気だったけど、福島に住んでいたから「俺はもう、東京には行かない」って言ってたな。

 半年くらい前から人前に出なくなったんじゃないかな。痩せてエロ漫談をしたら、見ているお客さんに悪い、と思ったんだろうね。まじめで細やかな人だったからさ。

 俺が主催している「マムちゃん寄席」にも出てもらったな。2013年5月の寄席に出演予定だった牧伸二さんが、直前の4月29日に橋から転落して亡くなったとき*2、困って出演のお願いをしたら「(依頼の)電話がくるのを待ってた」って二つ返事で引き受けてくれてさ。情に厚かったよ。

 代役を立てるときは同等か、それ以上の人を入れないといけない。しかも牧さんは落語家じゃないでしょ。そこを牧さんと同じ昭和9(1934)年生まれのケーシーさんが引き受けてくれて、ありがたかった。

 約40年前には、2人でNHKから“出禁”になったことも。理由? 俺は名前がふざけてる、ケーシーさんはエロ漫談だからって。2人で「出るもんか」ってさ。最近は「出てくれ」だろ、NHKも変わったよね。

 そうそう、立川談志*3もケーシーさんと仲がよかった、尊敬してたよ。「俺の前に(ケーシーさんを)出すな。俺がウケなくなるから」ってさ。笑いの質が違うんだよ。ドーッと笑うだろ、それで客が疲れちゃって、談志が出て行っても笑わない。“バカウケ”なケーシーさんは“芸人殺し”だったな。俳優としても、シリアスな演技がうまかったし、談志が「すげー」って言っていたのも分かるよ。

 俺かケーシーさんが歌丸師匠の次の「笑点」司会って話題になったこともあったな。受ける気もなかったよ。俺らがやったらグチャグチャになっちゃうだろ。(春風亭)昇太でよかったんだ。

 向こうには談志、永(六輔)さん、(三遊亭)圓楽さんもいるから歓迎されるだろ。まだ、俺に「来い」って言わないでくれよ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190411-00000028-sanspo-ent

最近つくづく思うのは、とにかく毒蝮三太夫の語り口は面白いということ。
また、nesskoさんの、

「日本人でよかった」「日本で生まれてよかった」というのは、私にとっては、子供の頃テレビでソウルトレイン見るより大正テレビ寄席が見られてほんとうによかった幸運だったって、そういうことですよ。グラッチェ、ケーシー、安らかに。
というのは至言。
See also


濵田理央「ケーシー高峰さん死去 『医事漫談』で人気 サンド・伊達さん「根っからの東北人だった」と悼む」https://www.huffingtonpost.jp/entry/takamine_jp_5cad5161e4b0d6eb63c13eb9
伊達みきおケーシー高峰師匠☆」https://ameblo.jp/mikio-date/entry-12453246233.html


ところで、元司法試験浪人という「ミスター梅介」という漫談藝人がいて、要するにケーシー高峰の法律版? と思ったのだけど、今何をしているのか知らない。

「チャンプルー」としての「神道」(鎌田東二)

鎌田東二*1神道とは何か」『草思』(草思社)46、pp.6-13、2003


ラフカディオ・ハーン小泉八雲*2の、出雲大社について叙述した「杵築――日本最古の神社」というエッセイが引用・言及されて(pp.9-11)、


おそらく、この時代の外国人の中で、ラフカディオ・ハーンほど深くデリケートに、また肯定的に「神道」を感じ、理解し、評価した人は稀である。ハーンにそれが可能となったのは、彼がアイルランド人の父とギリシャ人の母を持ち、カリブ海のマルティニク島でジャーナリストとして活動したことなどの出自と経験があったからだと思う。ハーンはキリスト教以前の異教的な風土と世界にどっぷりと浸るという経験を持っていたのだ。このハーンの見解は、今なお、神道について、多くの戦後日本人がもっている先入見を払拭するだけの新鮮な着眼点と息吹に満ちている。
ラフカディオ・ハーンは、この出雲大社参拝時に舟で、遠く大山の山を望み見ながら宍道湖を渡り、この光の中に何か神々しいものが宿っていると感じとる。それを彼は「これが神道の感覚というものだろうか」と述懐している。それはハーンが神道の根柢にアニミズム的な感覚阿あることを深く察知した瞬間である。
思うのは、ケルトの地で育ち、日本の地で『怪談』を書いたハーンが今生きていたら、必ずや、宮崎駿の『となりのトトロ*3や『千と千尋の神隠し*4を見て大喜びするか、共作者に名を連ねていることだろうということである。実際、トトロは「森の主」であり、妖精や妖怪であり、アニミズム的「カミ」であった。『千と千尋の神隠し』には、そのトトロが八百万の神々の中の一神として神々の湯屋に赴く場面が描かれていた。宮崎駿のアニメには、ハーン的な意味での「神道の感覚」があますところなく描かれていると思う。それは宮沢賢治の『注文の多い料理店』にも通じる、日本のアニミズム的世界の描出である。(pp.11-12)
となりのトトロ [DVD]

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千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

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注文の多い料理店 (新潮文庫)

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ともあれ、日本人の神観念は、「チ・ヌシ・オニ・ミコト」などの語によって多様に表現されていて、「ホトケ(仏)」もそうした「神」の一神として理解され、受容されたのである。わたしはその日本人の神観念生成の歴史的過程を巨視的に、石器時代縄文時代以来の長い間の「神神習合」という神々の習合過程があり、その一ブランチとして、六世紀以降に「神仏習合」が根づき、展開していったと考えている。ということは、「習合」という文化の形こそが神道の精髄であるということだ。したがって、それは、本居宣長平田篤胤が考えたように、儒教や仏教伝来以前に純粋な古神道があるなどとは言えないと考える。それは認識論的な倒錯である。むしろ、ラディカルなほどに徹底的に習合的・クレオール的・ハイブリッド的・チャンプルー的な伝承体系が神道であり、日本文化であるとわたしは考えている。
かくして、日本という場所は、宮崎駿が描くところの世界宗教史における「神々の湯屋」のような地場であり、神道はその湯屋温泉の「地主」的存在なのである。(p.13)

*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20071031/1193848667 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080821/1219288458 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090428/1240932635 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130313/1363141131 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130320/1363717162 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20140626/1403801240 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180117/1516165144 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180124/1516771434 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180617/1529170865 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/01/30/175741 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/02/02/105759

*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20060502/1146551271

*3:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081201/1228127995 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090215/1234633284 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140712/1405165610 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141023/1414075027 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141208/1418014587 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160629/1467167097 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170602/1496329664 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180923/1537668336 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/20/033029

*4:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130316/1363405417 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141201/1417448546 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161101/1478018802 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170217/1487307939 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/05/210810

予言していた?

Related to https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/04/16/091818

ノストラダムス(本名:Michel de Notre-Dame)*1は「ノートルダム大聖堂」の火事を予言していたのだろうか。五島さんは?

*1:山本弘『トンデモ ノストラダムス本の世界』、p.24)

トンデモ ノストラダムス本の世界

トンデモ ノストラダムス本の世界