或る余生

『デイリースポーツ』の記事;


笑点」初代座布団運び 脳梗塞で救急搬送されていた 生活保護受給…TVで

2018年10月12日 19時59分 デイリースポーツ


 「笑点」(日本テレビ)の初代座布団運びを務めた落語家の桂文字助(72)が最近、脳梗塞で倒れ、救急搬送されていたことが12日、TBSで放送された「爆報!THEフライデー」で明らかになった。数年前に立川流を脱退し、ここ数年は生活保護を受けて生活していた。

 番組には立川志らく(55)がゲスト出演。2011年11月に亡くなった立川談志さん*1 の弟子である志らくにとって、文字助は兄弟子にあたる。

 昨年放送された同番組で、毎月13万円の生活保護を受給し、酒浸りの生活をしていることが明らかになっていた文字助。入れ歯をなくしたため、歯が1本もなく、大好きな酒か柔らかい食べ物しか食べられず、パンツや靴下までもらい物で生活していた。

 今回、志らくが文字助のその後を気にかけていたこともあり、改めて取材。すると、番組の取材の2週間ほど前、酒を飲んでいる時に激しい頭痛を訴えて救急搬送され、入院していることが判明した。

 病室のベッドの上で文字助は「オイラは病気したって死にゃあしねえんだ」「死んだ方がおもしれえんだから。香典も集まるしさ」と強がり、「変な話、酒も(隠れて)飲んでるしな」といたずらっぽく笑った。

 志らくには「うちの一門で古典落語しっかりしてるのはアイツだけだから、これからもしっかりやってほしい」と依頼。志らくは文字助について「乱暴者でおっかないけど、“粋”が信条。落語に出てるキャラクターみたいな人」と評していた。
http://news.livedoor.com/article/detail/15436924/

『スポーツ報知』の方がちょっと詳しいようだ;

立川志らく、兄弟子・桂文字助は「乱暴者でおっかないけど、粋が身上」
2018年10月12日 22時1分 スポーツ報知


 2015年に落語・立川一門を脱退した桂文字助(72)が12日放送のTBS系「爆報!THE フライデー」(金曜・後7時)に出演し、「おいらは病気したって死にはしない。死んだ方がかえって面白いよ」と言い放った。

 文字助は20歳の時、日本テレビ系演芸番組「笑点」の初代座布団運びに抜てきされたが1年半で降板。落語家としての人気も今ひとつで酒に入り浸った。

 2011年に、師匠・立川談志(享年75)が死去。すると文字助は、酒に酔ったまま高座にあがったり、暴力沙汰で警察に何度も連行されるなどの問題を起こし、立川一門を脱退した。その後は、生活保護を受けていた。

 17年9月にも同番組は文字助を特集。その放送によると、7年前から近所の公園を掃除することで、近所の住民との交流し、生活用品は全てもらい物という生活を送っていた。

 しかし今年9月20日、番組スタッフが再出演の依頼をしようと文字助に連絡するも電話が通じず。文字助がいつも掃除していた公園に赴くも姿を見つけることが出来なかった。近隣への聞き込みで、文字助が9月から入院していることが発覚した。

 番組スタッフは文字助の入院している病院を捜索。ようやく見つけ出し病室を訪問した。文字助によると、スタッフが連絡する数日前、いつものように公園を掃除し、仲間たちと酒を飲んでいたところ突然倒れ、救急車で病院に運ばれたという。

 医者の診断では、軽い脳梗塞で命に別条はないらしいが、文字助は、この状態でも酒を飲み続けているという。「おいらは病気したって死にはしない。死んだ方がかえって面白いよ、香典が一杯集まるしな」と笑った。

 スタジオにカメラが戻り、司会の爆笑問題田中裕二(53)から「(桂)文字助さんていうのは、どういう存在なんですか」と兄弟子の印象を聞かれたゲストの立川志らく(55)は「乱暴者でおっかないけど、でも粋が身上なんですよ。落語に出てくるキャラクターみたいに。“死んだ方が面白い”“香典が一杯集まる”って言うのって意味が分からない。でもそれが実に落語的。破滅型芸人の道を進んでいるんで。談志は病院で家族にみとられながら逝ったけど、文字助師匠は、公園でハトに見守られながら逝って欲しい」とスタジオを笑わせた。
http://news.livedoor.com/article/detail/15436924/

存在そのものが落語というか、落語を生きているというか。ただ、NHKの朝ドラの主題になったら炎上しそう。
「17年9月」の番組については、例えば、


笑点の初代座布団運びは生活保護を受けていた…落語も5年間やっていなかった」https://www.daily.co.jp/gossip/2017/09/22/0010578966.shtml


また、文字助と世間とを繋いでいる存在として、立川談四楼*2が重要であるらしい*3
まあ、さらに上の世代である天本英世*4のことを思い出したりもした。また、中川昭一*5という、酒に溺れて早死にして、陰謀理論な人たちからも熱愛された政治家がいたのだけど、こういう余生を送れればよかったのにねと思った。