2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Why Berlin?

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101111 小谷野敦氏、独逸映画『ベルリン忠臣蔵』を語る。これってDVD化されていないんだね。また、アマゾンの「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」もなかなか味わい深い。私は昔TVの深夜番組…

「世俗のしもべとなるだろう」

『朝日』の記事*1; まどさん 新たな戦争詩 1942年の作品、中島利郎教授が発見(1/3ページ)2010年11月6日14時17分 〈この戦争は石に囓(かじ)りついても勝たねばならないのだよ〉――詩人まど・みちおさんの「戦争詩」が新たに見つかった。妻に語りかけ…

Singles’ Day

Xu Chi “Love is in the air during Singles’ Day” Shanghai Daily 12 November 2010 Lu Feiran “Increase in number of weddings” Shanghai Daily 12 November 2010 1が4つ並ぶ11月11日は中国では「光棍節」すなわち独身の日*1。最初の記事は11月11日に地…

「階層」って言ったら負けかも

内田樹「階層化する社会について」http://blog.tatsuru.com/2010/11/10_1216.php 内田氏の主張の是非を問うことは後回し。 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101023/1287803171で、玉野和志氏の『創価学会の研究』を引きながら述べたことに関係する。内田氏…

アクシデント/インシデント/歴史

承前*1今福龍太「雨の到来」(『図書』740、pp.46-53、2010)の続き。 (前略)歴史とは、ある意味でアクシデントの連続を外部の視点から記述したものである。そこでは歴史を根底から動かしているものこそ、革命や戦争のような大事件(accident)だと考えら…

『天音』

木曜日夕方、南京西路のplum.(梅子画廊)*1で山口ヒロミ『謎様的女孩 天音(The Mysterious Girl, Amane)』*2を観る。 plum.に行くのはほぼ1年ぶり*3。 山口ヒロミは小学校の教師をしていたが、1981年に天音を出産。しかし、事故のため、彼女は生まれつき…

「六歳児レベル」?

某マイミクさん経由で知る。 『東京新聞』の記事; 脳に電流『数学力アップ』 逆向きは低下2010年11月10日 夕刊 【ロンドン=有賀信彦】脳の一部に弱い電流による刺激を与えると数学の能力がアップする可能性も−。英国のオックスフォード大とロンドン大の合…

クロード・ルフォールの死

“Le philosophe Claude Lefort est mort” http://www.lemonde.fr/carnet/article/2010/10/05/le-philosophe-claude-lefort-est-mort_1420383_3382.html 既に1か月以上前のことではあるが、今頃になって、政治哲学者のクロード・ルフォールが10月3日に亡くな…

「女性ラビ」

時事通信の記事; ホロコースト後初の女性ラビ=「ユダヤ統合の象徴」に期待−ドイツ 【ベルリン時事】ドイツで第2次大戦中のナチスによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)後、初めてとなる女性のラビ(ユダヤ教指導者)が任命された。ベルリンのシナゴーグ(…

小谷野敦 on 福田和也

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101108 福田和也の論争人生について。福田のコンパクトなバイオグラフィとして取り敢えずは資料的価値あり。Apeman氏が「「ジョン・ラーベという宣教師」 をいをい……」と指摘しているが*1、ジョン・ラーベは「宣教師」…

コクトー・ツィンズについて、ふたたび

承前*1スターズ・アンド・トップソイル~コクトー・ツインズ・コレクション 1982-1990~アーティスト: コクトー・ツインズ出版社/メーカー: ホステス発売日: 2010/09/22メディア: CD購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見るコクトー・ツィン…

『人生史與人類学』など

本を2冊買う。 先ずは王銘銘*1『人生史與人類学』生活・読書・新知三聯書店、2010 致謝 緒論 従“当地知識”到“世界思想”――対民族誌知識反思 線条與結構、人物與境界――文明、歴史形態與人生史 士、文章與大一統――従《史記・司馬相如列伝》看人生史 参考文献「…

「運動をちょっと」

承前*1http://www.jobu.ac.jp/gakubu/visit_labo_manage09.html(Via http://d.hatena.ne.jp/taron/20101106#p12) 松崎昇氏へのインタヴュー。 これによると、元々「マルクス経済学」、特に「宇野経済学」をやっていたという。筑波大学には降旗節雄という宇…

「同志」の起源

Kaikaji*1 2010/07/28 14:49 「同志」という言葉は、今の中華圏ではほぼ「同性愛者同士の呼びかけ」の場合にしか使われませんので、使用には十分ご注意ください。参考:http://condominium.at.webry.info/200810/article_1.htmlhttp://d.hatena.ne.jp/shinic…

Est il don?

内田樹「自立と予祝について」http://blog.tatsuru.com/2010/11/08_1254.php 内田氏の『ひとりでは生きられないのも芸のうち』が文春文庫に入るという。このエントリーは文庫版のために書かれた「あとがき」の抜粋。 まあ、これは〈なさけはひとのためならず…

Private eyes are watching you?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101107/1289106057に対して、 山形 2010/11/08 14:39 例によって浜田は自分が気の利いた嫌味を言っているつもりでピントはずれなんですが、本当にリバタリアン的に考えるなら、その子供に最大限の選択肢を与えることでしょ…

Tama Wellsなど

日曜日、CDとDVDを買う。Tama Wells Two Years in April Two Years in Aprilアーティスト: Tamas Wells出版社/メーカー: Popboomerang発売日: 2008/06/17メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る村治佳織『ポートレイツ』ポートレイツ…

そうだ、鈴木&永井

承前*1自分の趣味に合うか合わないかは別にして、1980年代を代表するヴィジュアル・イメージは何かと考えたら、鈴木英人*2と永井博*3のイラストレーションが思い当たった*4。鈴木英人は何よりも山下達郎の『FOR YOU』のジャケットを手がけ、さらに中学の英語…

娘婿の話

JFK Miller “Count Gian Galeazzo Ciano” that’s Shanghai October 2010, pp.20-21 Gian Galeazzo Cianoは伊太利の独裁者ムッソリーニの娘婿。何故彼の話がthat’s Shanghaiに載っているのかというと、彼は1931〜32年に伊太利領事として上海に駐在していたか…

リバタリアン・コミュニタリアン・児童虐待

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-45fb.html 既に8月に書かれたものであるが、児童虐待問題を巡るリバタリアン的見解、蔵研也「児童保護警察(NPO)が必要だ」*1、anacap「子供売買を合法化しよう」*2及び松尾隆佑によるまとめ*3を…

猟師が減っている 

承前*1『読売』の記事; 増える害獣、減るハンター…駆除に支障 イノシシやシカなどによる農作物への被害が後を絶たない中、自治体がハンターの確保に頭を悩ませている。 狩猟免許試験受験者への補助金を出したり、試験回数を増やしたりしているが、減少に歯…

マツザキ!

ここから思わずアキラ! という言葉が浮かんでしまった人はその政治思想的出自と年齢がばれてしまうだろう。勿論、シゲル! と口から出かかった人も。 松崎昇「現代日本社会における左翼的思潮の蔓延という病理について」http://wwwsoc.nii.ac.jp/jss/resear…

Why light?

長谷部悠作「何故小説は売れないのか」http://gong.gloomy.jp/blog/2010/04/novel-unpop01.html これが(戸籍上の)実名なのか筆名なのかもわからない。また、彼がクリエーターなのか批評家なのかもわからない。いずれにせよ、ここに書かれていることは陳腐…

「張愛玲劇場」(メモ)

『壹周閲読』(上海文藝出版社)2010年10月号の特集は張愛玲生誕90周年*1に因んで「張愛玲劇場」(pp.18-33); 序幕 宋以朗「我看、看張――書於張愛玲九十誕辰」(pp.19-21) 第一幕・紛争 顧明「張愛玲還能熱多久?」(pp.22-24)第二幕・張望 趙丕慧訳「新…

「ラッセン」問題再び?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101105/1288930585に対して、 osaan 2010/11/05 14:18 自宅にラッセンの絵が飾られてる事例を6、7軒目にした事がありますが、 共通していたのが「買ったのはおばさん(奥さん)」ということでありました。 シャガールはわか…

浪漫主義

アクセルの城 (ちくま学芸文庫)作者: エドマンド・ウィルソン,土岐恒二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (19件) を見る文学の流派としての浪漫主義(Romanticism)というのは正直言って…

Jill Clayburgh

MARGALIT FOX “Jill Clayburgh Dies at 66; Starred in Feminist Roles” http://www.nytimes.com/2010/11/06/arts/06clayburgh.html Jill Clayburgh, an Oscar-nominated actress known for portraying strong, independent women, died on Friday at her ho…

Contingency(メモ)

承前*1今福龍太「雨の到来」(『図書』740、pp.46-53、2010)の続き。 (前略)私のなかには、理由のない確信があった。それは、真の歴史とは権力をめぐる勝利と悲劇の交替する過去の大仰な絵巻などではなく、もっとつつましい、日常の小さな悲嘆と歓喜の交…

二人称など

Vol. 2-Close Up: People & Placesアーティスト: Suzanne Vega出版社/メーカー: Amanuensis Prod.発売日: 2010/10/12メディア: CD クリック: 18回この商品を含むブログ (6件) を見るhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101101/1288548135でちょこっと引用した…

Richard Longなど走り書き

水曜日、夫婦で仏蘭西租界を散歩。 先ず岳陽路のJames Cohan Gallery*1で、英国のランド・アーティストRichard Long*2の『千石(A Thousand Stones)』*3。それから同じく岳陽路の諾易画廊(Noeli Gallery)*4でBenoit +Bo(東波&西波)のLife in Voyage。B…