小谷野敦 on 福田和也

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101108


福田和也の論争人生について。福田のコンパクトなバイオグラフィとして取り敢えずは資料的価値あり。Apeman氏が「「ジョン・ラーベという宣教師」 をいをい……」と指摘しているが*1ジョン・ラーベは「宣教師」ではなく、ジーメンス社員で、当時はナチス党員だった*2。〈南京〉についてはたしか米国人宣教師の証言もあった筈なので、それと混同しているのでは?
また、問題なのは、福田和也氏を語る上で、ロックとの関係がオミットされていることだろう。Midas曰く、


Midas 福田のルーツは文芸でなくパンクバンドの追っかけ。文学史では町田康に代表されるミュージシャン上がりの系譜。一見危険そうな思想を振りかざすのはパンクだから。右翼でなくウヨ。評論家どまりなのは追っかけだから 2010/11/10
http://b.hatena.ne.jp/Midas/20101110#bookmark-26356953
原点はパンクというよりも、もうちょっと遡ったモット・ザ・フープル*3辺りじゃないかと思う。とにかくブリティッシュ・ロックではあるけど。香山リカとの対談本『「愛国」問答』ではさすがにモット・ザ・フープルについては語っていないけれど。読み返してみて、「オイ」についての指摘が面白かったので、ちょっとメモしてみる;

オイパンクはナショナリストなんです。今流行っているいわゆるパンクといわれているやつ、「贈る言葉」を歌っているFLOW(武田鉄矢率いる「海援隊」の約二十年前のヒット曲をパンク調にカバーした曲が今春話題に)とか。あのスタイルがオイパンク。要するに非常にわかりやすい。バスドラ四つ打ちで、ガッタンガッタンとやるスタイルが今帰ってきている。(pp.72-73)