『天音』

木曜日夕方、南京西路のplum.(梅子画廊)*1で山口ヒロミ『謎様的女孩 天音(The Mysterious Girl, Amane)』*2を観る。
plum.に行くのはほぼ1年ぶり*3
山口ヒロミは小学校の教師をしていたが、1981年に天音を出産。しかし、事故のため、彼女は生まれつき重度の脳性麻痺を患うことになった。山口ヒロミは娘の介護のために教師を辞して家に籠もることになったが、娘の姿から藝術的インスピレーションを受け、銅版画の技術を学習し、作品創作を開始する。2001年に天音は19歳で夭折したが、その後も彼女を主題とした作品創作は続けられている。
銅版画一般の特徴ではあるのだが、先ず繊細な線が美しい。また、彫り込まれ・刷られた天音の表情の多様さ。或るときはやわらかく、或るときは硬く。さらに、画面がリズミカルであること。アンリ・マティスのように。

昼は田子坊の「丹」*4で鮪納豆定食を食べる。「丹」の飯は常に美味しい。高いけれど。因みに、オーナーで北海道生まれの丹生谷貴行氏はかつて理論物理学の博士号を取った人であるが、自らの珈琲道を究めるために上海にてカフェ兼飯屋を開いたという。