「水伝」とSG

承前*1

あまり暇というか余裕はないのだが、「このクズ野郎の「妄想」によれば、「水伝」批判派は全員、創価学会=公明党工作員なのらしい」*2という文があったので、思わず反応してしまう。
実は、公明党松あきらという参議院議員が「水伝」を信じているという情報がある*3。2001年3月の参議院文教科学委員会の議事録を孫引きしてみると、


松あきら君 あとは私が少し述べさせていただいて、もう自分の時間があと三分ぐらいなんですけれども、きょうは大臣と質疑ができなくて非常に残念でございます。私は、昨年秋にも質問をさせていただいたことの一つは、来年は文部科学省になりますから、次の大臣は文部科学大臣でございますと。つきましては、今、教育、非常に大事です。心の教育、問われております。

 もちろん、精神面、その一環としまして私は「水は語る」という本をお出しして皆様に、三分一という湧水ですばらしいきれいなわき水なんですけれども、このお水をビーカーにとってそれぞれ氷結結晶をしたんですけれども、その前に言葉を張るんですね。「ありがとう」、「ばかやろう」、いろんな言葉を張ります。そして、同じように氷結結晶すると、「ありがとう」と書いた写真を皆さんに見ていただいたんですけれども、きれいな六角形のダイヤモンドのような結晶ができます。「ばかやろう」と書いた、「死ね」とか書いたのはぐしゃぐしゃになって結晶ができないんです。

 これは何十年も研究なさっていらっしゃる方の御本の中の御紹介だったんですけれども、例えば水にも心がわかるのかと不思議な気がいたしましたけれども、例えば人間の体、七〇%が水分であると。ですから、そういうことも含めて、また今子供たちは缶ジュースを飲まない子はいない、袋菓子を食べない子はいない、こういうことで非常に糖分をよくとるんですね。そうしますと、低血糖になって、低血糖になるとどうなるかというと、頭が重い、疲れる、切れる、荒れる、こういう原因にもなる。

 ですから、私は、もちろん環境ホルモン等々、ダイオキシンの問題もありますけれども、心の面と、そして科学的な面、両方の面からこの教育というのをしっかり考えていただきたい、これをぜひお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。

とある。だから、上の「このクズ野郎」さんの主張は事実に反しているということになる。
ところで、他人様の信心に口を挟むのは慎むべきなのだろうけど、公明党の議員が(お題目を貼った紙ならともかく)「水伝」を信じるというのは、創価学会の基準からすれば、やはり〈謗法〉を構成するんじゃないだろうか。よく問題にならなかったものだ。