エッリーコ・マラテスタ

交感するリビア―中東と日本を結ぶ

交感するリビア―中東と日本を結ぶ

家で仕事をしながら、現実逃避のために、江口朴郎板垣雄三編『交感するリビア』(藤原書店、1990)という本を捲っていた。1980年代後半の時点における「リビア」をマグレブ、アフリカ等々の関係から浮かび上がらせている。その中で、戸田三三冬「リビアとイタリア」(pp.173-200)というテクストは、1911年の伊太利によるリビア侵略戦争である「トリポリ戦争」に反対した伊太利のアナキスト、エッリーコ・マラテスタに焦点を当てていて、興味深い。