「上海には上海路って、ないですよね?」*1。俺も知らないです。上海にも、「その都市固有の地名をつける方式」は(特に租界の外では)けっこうあるのですが。市の中心部から近いところでは、例えば虹橋路とか天鑰橋路とか大木橋路とか。さて、上海の虹口区に横浜路というのがあって、最初にそこを通ったとき、ここら辺は昔日本人が多く住んでいたからこういう名前が付いたのかと一瞬思ったのだが、(以前に書いたかもしれないが)浜というのは濱の略字ではなく、bang(日本語式ではホウ)と読み、水路を意味する。多分、中国でもこの字は上海周辺でしか使われないのではないか。ということで、横浜路は日本の横濱とは何の関係もない。近くに今でも横浜というしょぼい川が流れており、その近くだからということらしい。上海には、〜浜路という道が少なからずあるが、殆どはかつての川を埋め立てて道路にしたところである。かつての仏蘭西租界では主な道には仏蘭西の将軍の名前がつけられていた。Rue Petain(現在の衡山路)とか。しかし、仏蘭西人も巴里路とかカンヌ路という命名法はしなかった。
さて、青島麦酒ですけれど*2、今や青島で作られた青島麦酒を飲むこと自体が難しい。上海では殆ど上海(松江)で作られた青島麦酒しか飲めないし、日本で見たのは広東省で作られたものだった*3。さらには、タイでも作り始めるみたいですし*4。
序にいうと、私は日本で生産されたマルボロが好きなのに、空港の免税店では米国製のマルボロしか買えないということには怒りに近いものを感じている。