知らない久我山 - Living, Loving, Thinking, Again

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当時、八王子から飯倉片町へ行くには、中央線または京王線で新宿へ出て、両国駅(後に岩本町)行きの都電12系統で四谷三丁目へ、さらに始発の浜松町一丁目行きの都電33系統で飯倉片町へ…というルートが、最も一般的だったのではないかと推測しますが、確かに片道2時間はかかったはずで、ユーミンが実家から通っていたとすれば、根性が必要だったかも知れません。私の亡父も、キャンティが開店した1960年からの常連で、慈恵医大に務める外科医でしたので、初代オーナーの川添浩史・梶子さんご夫妻の主治医兼、息子さんたちのお目付け役だったそうです。その他にもいくつかのエピソードを聞いていますが、差し障りがありますので、「昔のキャンティの常連の若い方々はやんちゃだった」とだけ申し上げておきます。

高校は立教女学院 *1だったので*2、つまり杉並区の久我山 *3で、学校帰りということだと、久我山からということになるのかも*4。
ところで、千葉雅也『デッドライン』*5の主人公も久我山に住んでいる。しかし、何故か全然土地勘がない、というか、この辺りを歩いた記憶がない。
ただ、「久我山」という地名は昔から気になっていた。「久我山」って村上源氏の久我家（Cf. 岡野友彦『源氏と日本国王』*6）と関係があるのか？　

「くが」は空閑または陸で空地という意味がありますから、「新開地」のことと考えられています。地名は古くからあり、玉川上水と神田上水の間の起伏が続く区域を言いますが、久我山という山はありませんでした。かつて、村内の小名札の野は、原野開発の高札場で「農業を営もうとする者は重罪人でも許す」旨の高札が立ててあったといいますから、未開の地だったことは間違いないようです
（住建ハウジング「「久我山駅」久我山という山はありませんでした」https://www.jk-tokyo.tv/station/kugayama/ ）

■　久我山（くがやま）：　東京都杉並区久我山
・　雑木林が神田川によって崩れておちたところをいう。陸（くが）・空間（くが）などとも書く。【東京２３区の地名の由来　金子勤　幻冬舎】　
・　久我山駅(くがやまえき）：　京王井の頭線。東京都杉並区久我山。「クガ」は空閑地のこと。【地形を感じる駅名の秘密　東京周辺　内田宗治　じっぴコンパクト新書】
・　富士見ヶ丘駅(ふじみがおかえき）：　京王井の頭線。東京都杉並区久我山。開業当時、駅周辺の台地から富士山が見えたことに由来する。【地形を感じる駅名の秘密　東京周辺　内田宗治　じっぴコンパクト新書】
（「「久我山」の地名の由来」https://folklore2017.com/timei100/427.htm）