2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
新書479学問の春 (平凡社新書)作者: 山口昌男出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/08/11メディア: 新書購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (47件) を見る山口昌男先生の『学問の春 〈知と遊び〉の10講義』*1を読了したのは1月中旬のこと。 講義…
Sean Michaels “Björk and Omar Souleyman team up for joint album” http://www.guardian.co.uk/music/2011/feb/18/bjork-omar-souleyman ビョーク*1について。ビョークとシリア人歌手Omar Souleyman*2とのジョイント・アルバムが今年末までに出るという。 *…
中国というか中華圏を構成する所謂両岸三地の中で澳門というのはいちばん話題にならないような気がする。日本で澳門が話題になるとしたら、あの金正男(or 正南)が澳門に住んでいる云々ということくらいか*1。忘れていけないのは、Johnnie Toの名作『エクザ…
http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20110217/1297951899 「デートの場としての図書館」ねぇ。丸谷才一先生の胸キュンな短編「鈍感な青年」*1を読めと言っておきたい。それから、(図書館ではないが)高校の図書室での初体験というと、東陽一の『サード』。また…
Rob Fitzpatrick “Was Charlie Chaplin a Gypsy?” http://www.guardian.co.uk/film/2011/feb/17/charlie-chaplin-gypsy-heritage 瑞西のチャップリン邸に保存されているJack Hillという人からチャップリンに宛てた1970年代の手紙によれば、チャップリンはジ…
元宵節の湯圓は冷凍食品ですませる。 そして、上海音楽庁で英国のAcademy of Ancient Music(英国古楽学会楽団)*1のコンサート、Complete Brandenburg Concertos(『完全勃蘭登堡』)を聴く。古楽器によるバッハ『ブランデンブルク協奏曲』の全曲演奏。但し…
一昨日、東画廊*1の黄凌*2『風景(Landscape)』をようやく観る。2009年に観た旧作と比べて、絵の抽象性は高まっている。同時に、旧作に見られた色彩の横溢は抑えられ、その分哀愁感が増している。冬枯れた感じ。 *1:http://www.dongallery.cn/ *2:See also …
Benedicte Page “Raymond Chandler's remains reunited with his wife's ashes” http://www.guardian.co.uk/books/2011/feb/17/raymond-chandler-ashes-reunited-wife レイモンド・チャンドラー*1の遺骨は彼が1959年に亡くなって以来、1954年に亡くなった妻…
『週刊ポスト』で石原慎太郎が喚いているらしい; 同性愛の男が化粧品CM出演など世界でありえぬと石原都知事 2011.02.17 10:00 「日本人の劣化」に警鐘を鳴らしてきた石原慎太郎氏。それを食い止めるためにいま何をすべきなのか、大胆な提言をする。 * * …
これも「主体性」問題*1だ!田島正樹*2 「ベンヤミンの『歴史哲学テーゼ』」http://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/52102828.html ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念について」第1節の「チェス・ロボットを陰で動かしている小人の話」。その「小人…
承前*1社交する人間―ホモ・ソシアビリス (中公文庫)作者: 山崎正和出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/05/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (21件) を見るうっかり忘れていた。「共同体」と「無縁」の間? それは「社…
上海は雪でも晴でもなく雨。DVDを買う。Karel Reisz『フランス軍中尉の女』フランス軍中尉の女 [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント発売日: 2004/08/02メディア: DVD クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る吉田大八…
「音楽的80年代」*1といえば、カルチャー・クラブでしょ(デュラン・デュラン*2とともに)。ボーイ・ジョージさん、来年カルチャー・クラブを再結成するのか; Sean Michaels “Boy George to reunite Culture Club in 2012” http://www.guardian.co.uk/music/20…
橘玲*1「ぼくたちが望んだ無縁社会」http://news.livedoor.com/article/detail/5307964/ 宇野重規『〈私〉時代のデモクラシー』の書評。この本は買ってはあるが*2、まだ読んでいない。だから、書評の仕方の是非を論ずるということはしない。橘玲のコメントに…
承前*1ROBYN CRESWELL “Egypt: The Cultural Revolution” http://www.nytimes.com/2011/02/20/books/review/Creswell-t.html 埃及の事態はムバラク辞任が決まり、新たな段階に進んだというべきだろう。とはいっても、そもそもムバラクは80を越えた老人であり…
昨年、北朝鮮の平壌で前漢の『論語』の竹簡が発掘されたという報道があった*1。そのとき疑問に思ったのは漢代に『論語』がそんなに重要視されたのかということだった。その頃重視されたのはやはり『春秋』や『易経』で、役人として立身出世しようとして勉強…
大野左紀子「「寛容」という言葉」http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20110211/1297411236 http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20110210/p1における「寛容」という言葉の使い方がおかしいという話。曰く、「そもそも異質な者を排除した「身内」に対する「甘…
日本と中国―相互誤解の構造 (中公新書)作者: 王敏出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/09メディア: 新書購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る王敏『日本と中国――相互誤解の構造』*1を読了したのは先月中旬。 はじめに 日本文化…
李懿「鮑勃・迪倫又要”来了”?」『東方早報』2011年2月11日 4月にボブ・ディランが台北、北京、上海でライヴをやるという噂が流れている。しかし、ボブ・ディランのオフィシャル・サイトに載っているのは4月15日のシンガポールのスケデュールだけ*1。他方、…
PAUL KRUGMAN*1 “Abraham Lincoln, Inflationist” http://www.nytimes.com/2011/02/11/opinion/11krugman.html 共和党はずっと「リンカーンの党」と自称してきた。しかし最近はあまりそういわない。何故か。先ず、共和党の基盤が南部に移ったため。さらに、…
http://pitchfork.com/news/41559-arcade-fire-win-the-album-of-the-year-grammy/ Arcade Fire*1のThe Suburbsがグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲ったのか。これは、音楽産業におけるメジャーとインディースの力関係の変容という意味でも興味深いことでは…
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100709/1278643022に長文のコメントをいただく*1。まあこういうのはコメントというかたちを取るよりも自らの独立したエントリーというかたちで発表なさった方がよいのではないかとは思うけれど。さて曰く、 英米人は、「我…
承前*1レスラー スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)発売日: 2010/01/15メディア: DVD購入: 6人 クリック: 136回この商品を含むブログ (166件) を見るDarren Aronofskyの『レスラー』で、ラム(ミッキー・ローク)…
Ian Jack “Arundhati Roy: India's bold and brilliant daughter” http://www.guardian.co.uk/theguardian/2011/jan/29/arundhati-roy-interview-india-activism-novel 既に先月の記事だが、『ガーディアン』にArundhati Roy*1へのインタヴュー記事が載って…
承前*1めぐりあう時間たち [DVD]出版社/メーカー: アスミック・エース発売日: 2005/11/25メディア: DVD クリック: 37回この商品を含むブログ (104件) を見るThe Hoursアーティスト: Philip Glass出版社/メーカー: Nonesuch発売日: 2002/12/16メディア: CD ク…
承前*1http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51675758.html 主体性って流行りなのか。池田信夫*2も最近主体性について書いている。尤も主体性という言葉は使ってはおらず、「近代的自我」を論ずるという仕方ではあるけど。『「近代の超克」と京都学派』…
承前*1かなり時間が空いてしまったけれど、 近藤成一「中世日本王権的分裂與統合」(徐洪興、小島毅、陶徳民、呉震(主編)『東亜的王権與政治思想――儒学文化研究的回顧與展望』*2復旦大学出版社、2009、pp.37-49) からのメモ。 第4節「朝幕関係的転折」(…
梁文道「純粋音楽」(in 『噪音太多』*1、pp3-5) 梁文道氏がミニマル・ミュージック、特にフィリップ・グラス*2のファンだというのを知って嬉しくなる。 さて、Minimal Musicは中国語では「微模音楽」或いは「極低限音楽」(主に香港と台湾)と訳される。 梁…
『朝日』の記事; 「大学生は主体性が足りない」 経団連、企業アンケート2011年2月7日3時2分 最近の大学生には主体性や創造力が足りない――産業界にこんな不満があることが、日本経団連のアンケートでわかった。最近の新卒採用で企業側は、募集人数に達しなく…
Joan Acocella “Queen of Crime: How Agatha Christie created the modern murder mystery” The New Yorker August 16 & 23, 2010, pp.82-88 アガサ・クリスティ*1についての概説。少しメモ。 エドガー・アラン・ポーによって開始された探偵小説では、クリス…