http://pitchfork.com/news/41559-arcade-fire-win-the-album-of-the-year-grammy/
Arcade Fire*1のThe Suburbsがグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲ったのか。これは、音楽産業におけるメジャーとインディースの力関係の変容という意味でも興味深いことではある*2。実は、The Suburbsは昨年9月に買ったのだものの*3、そのままにしておいたのだが、つい最近やっと封を切って聴いてみた。すごくよかった。基本は〈パンク以後〉の縦ノリのロックンロールなのだが、ポップであり、またプログレ的な要素もある。それから、「郊外」に生きる鬱々とした閉塞感を歌った歌詞も凄味があるといえる。The Suburbsは池田信夫氏も2010年のベストに挙げていたのだった*4。彼の本を読む能力は信じてはいけないが、〈耳〉の方は取り敢えず信じていいのではないかと思う。ただ、池田信夫の世界観とArcade Fireの歌詞に表れた世界観がはたして整合するものなのかどうかというのは興味深い思想史的問題だとは思うけれど。
- アーティスト: Arcade Fire
- 出版社/メーカー: Merge Records
- 発売日: 2010/08/03
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
*2:See Sasha Frere-Jones “The Dotted Line” The New Yorker August 16 & 23 2010, pp.92-93
*3:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100924/1285299877
*4:http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51510510.html See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101230/1293715439