2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

谷歌

『日経』の記事なり; グーグルCEO、中国市場開拓に意欲・表記は「谷歌」 米グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は12日、北京で記者会見し、米議会などから批判を受けた中国での検閲問題について「現地の法律に従うという決定は正し…

黒木和雄

『毎日』の記事なり; 訃報 黒木和雄さん75歳=「父と暮せば」などの映画監督 戦争レクイエム3部作や「祭りの準備」などで知られる映画監督の黒木和雄(くろき・かずお)さんが12日、脳こうそくのため東京都内の病院で死去した。75歳。葬儀の日取り、…

Slavoj Zizek on “liberal communists”

シジェクの” Nobody has to be vile”*1を読み、”liberal communists”という言葉を知る。”their claim is that we can have the global capitalist cake (thrive as entrepreneurs) and eat it (endorse the anti-capitalist causes of social responsibility…

黄帝と禹だけでなく

承前*1 陳怡「尋根祭祖:“盗墓式守陵”?」『東方早報』2006年4月12日 4月12日に甘粛省天水市で、第1回「公祭人文始祖女〓*2大典」が行われた。その数日前に、河北省渉県は「中国民間藝術家協会」によって、「中国女〓*3文化之郷」と命名されている。当地…

一件落着?

承前*1 『日刊スポーツ』の記事なり; シンガポール人が探した「秘伝書」あった シンガポール人一行が「秘伝書」を持つ日本人空手家を捜して青森県内をさまよっていた件で、同県平内町の武道家・福田祥圓(しょうえん)さん(61)が「自分のことではないか…

「我−汝」、「我−それ」

承前*1 マルティン・ブーバー、その「我−汝」、「我−それ」という2つの「根源語」、少し意外なところに登場している。冨田恭彦『対話・心の哲学』(講談社現代新書)。デカルトの「基礎づけ主義」を巡って; 「(略)ところで、それらの根源語においては、…

愛、アレントからのメモ

「愛なんていらねえよ、国」 「祖国愛なんてやめておけ」*1 ハンナおばさんの言葉をメモしておく。 「イエルサレムのアイヒマン ゲルショーム・ショーレム/ハンナ・アーレント往復書簡」(矢野久美子訳)『現代思想』25-8、1997、pp.64-77. ショーレムはい…

萌え萌え日経、あるいは人格について

安原宏美さんのblog*1からの孫引き; 空洞化する日本の自然観 -擬人化は「萌え」に変身 中外時評 4/9(日)抜粋 塩谷喜雄 先進国の中では例外的に水と緑に恵まれてきた日本。生きとし生けるものすべて共生の相手として受け入れる擬人化の習いが、特有のゆっ…

蔡英文『政治実践與公共空間』

買い求めし本。 蔡英文『政治実践與公共空間 阿倫特的政治思想』新星出版社、2006 自序 緒論 第一章 極権主義與西方現代性 第二章 政治思弁的取向 第三章 行動之理論 第四章 公共空間的開展 第五章 歴史叙事與人的自我認同 第六章 政治與道徳之間的糾葛 第七…

王恒『時間性:自身與他者』

買い求めし本。 王恒『時間性:自身與他者――従胡塞爾、海徳格到列維納斯』江蘇人民出版社、2006 緒言 第一章 胡塞爾的直観原則:反思本性與時間−意識 第二章 海徳格的時間性:此在−世界與原始存在 第三章 列維納斯的他者:感性−時間與踪迹現象学 附録 主体、…

王菲/『般若心経』

劉麗朶「心経」(『東方早報』2006年4月11日)という文章によれば、ネット上に王菲が広東語で歌う「般若心経」が流布しているという。劉さんの評は王菲の「対声音装飾過度」が「弱点」であると。『般若心経』を歌うのは台湾香港歌謡界にあっては「一個伝統…

Adidas

劉莉「阿迪達斯新鞋醜化亜裔」『東方早報』2006年4月11日 AdidasがサンフランシスコのHUFとジョイントして、コレクター向けに限定版として発売したスニーカーに付けられた”Ray Fong”というキャラクターのイラスト*1が亜細亜系住民を差別するものとして抗議…

今も昔も「脳」の話

猿虎さん*1、フランツ・ファノンを参照して、 ところで、現代日本において、若者の犯罪の増加、凶悪化、などの「事実」を指摘する言説は(多くの人がそうした「事実」は実際には存在しないと指摘しているにもかかわらず)多い。また、また、若者の無気力、怠…

「火を使わない焚書」

t-hirosakaさん*1が、「教育基本法改正促進委員会」(氏によれば、「日本愚民化促進委員会」)による〈私案〉を検討する中で、「生涯教育」について記したその「第四条」について、 現行法の社会教育について定めた第7条との最も大きな違いは、図書館、博物…

Martin Buber――王曉東『西方哲学主体間性理論批判』

第三章「主体間性理論的生存論形態」、二「対個体性的張揚與向類的回帰」、(二)「“類”的呼喚與向“共同体”的回帰」。 ここでは、マルティン・ブーバーが論じられているが、その批判的纏め(pp.127-128); a)「本体論的浪漫化闡釈」――「馬丁・布伯将関係解…

「ほかにとりかえのきかない」

「「非モテ」に関するいまさらな勘違い」という文章*1から; これだけ恋愛恋愛とあおられると、だれにでも恋愛ってできるもの、というか、恋愛をしなくちゃ人間としてなんか欠陥があるんじゃないか、みたいな気をおこしてしまうらしいが、恋愛というか、だれ…

周鉄海

日曜日は、上海美術館*1の『周鉄海 〓*2一種歴史*3』*4の最終日。 周鉄海については既にknt13さん*5が紹介している。駱駝のキャラクターのポップな絵を主とする。今までは、ネットや雑誌の画像で観ていたのだけれど*6、実物を観ると、迫力が違う。多くの作品…

『大長今』

先週、近所の港匯広場で「韓国旅游発展局」*1がキャンペーンを行っていた。そこで配られていたパンフレットは、 「韓国、譲想像挿上歓楽的羽翼 韓流精選之旅」 「與長今一起的文化体験之旅」 「大長今主題公園」 最初のものは、『大長今』、『冬季恋歌』、『…

煙は何処へ

4月5日は清明節*1。 ところで、薛理勇「清明節は鬼の火」(『WALKER上海』2006年4月号)には、 中国人はずっと、陰と陽の世界はつなげられる、つなげるには物を燃やすのが一番簡単だと考えていた。陽の世界の物を燃やせば、ゆらゆらと立ち上がった煙が陰…

ephemera 6.1 - In Times, in and as Global Conflict

Social-Theory MLから; The new issue (6.1) of *ephemera: theory & politics in organization*, entitled 'In Times, in and as Global Conflict', has just been published at http://www.ephemeraweb.org. The issue includes a special section with p…

仏蘭西では

『毎日』の記事なり; フランス:政府がCPE撤回 労組・学生らの猛反対で 【パリ福井聡】フランスのシラク大統領は10日、若者雇用促進策「初期雇用契約」(CPE)を含む機会均等法について、「(CPEを規定した)同法8条は若者の就職が有利になるよ…

相馬村(地元の方)

承前*1 「まんぞう」さん*2曰く、 2006-04-07 21:17:18 旧相馬村に伝説の空手家とかいないから テーマ:ブログ <シンガポール武道家一族>空手家探し青森の雪山へ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000124-mai-soci この記事に思いっきりのけ…

話題が噛み合わないだけ

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060410/p1経由で、「若者自立塾、ニートの対話力不足に照準(東京)」という『読売』の記事*1を知る; 若者自立塾、ニートの対話力不足に照準(東京) 増加するニート対策として、昨年7月にスタートした「若者自立塾創出…

村上春樹と小野リサ

王小峰「両個日本人」『三聯生活週刊』2006年3月13日、p.105 上の記事でいう「2人の日本人」とは村上春樹と小野リサ。村上春樹が文学だけでなく、中国音楽史に多大な影響を与えているかもという話。 王氏によれば、数年前にあるChet Bakerの海賊版CDを見た…

「国語力」ってうざい

「小学生は国語力を磨け」、石原都知事が文科省を批判2006年04月07日21時12分 小学生は、まずは十分な国語力を身につけよ。東京都の石原慎太郎知事は7日の記者会見で、「自分の国の言葉を完全にマスターしない人間が、外国の知識の何を吸収できるのか」など…

悼むための詩

Alexandra Hudson “Poets break the silence for Amsterdam's unmourned dead”*1 死者に手向ける言葉、つまり挽歌というのは詩の本源近くに位置するものかもと上の記事を読んで、思う。他者の不在に抗して、言葉によって不在を再現前させようとの呪術的な試…

歓迎と送別

有留さんは、ローリング・ストーンズのコンサート・ティケットのダフ屋からのゲットを試みるとのことだが、はたして巧くいったかどうか。 土曜日はローリング・ストーンズの上海体育館とは逆の方向にタクシーを走らせて、武寧南路の「鍋比盆大」*1という火鍋…

相馬村

承前*1『毎日』の記事*2の最後の部分; 事情を聴いたところ、亡くなった武道家はシンガポールで空手などを教えていた。しかし、2人の息子は武道に興味がなく、道場にあった「空手の秘伝書」も弟子の一人に盗まれてしまった。後継ぎ問題に苦慮した武道家は死…

呉冠中『横站生涯五十年』

「それから、本屋で呉冠中『横站生涯五十年』(文匯出版社)を買い、淮海中路をぶらぶらしながら、襄陽市場の横にあるCafé Montmartre(夢曼特法式西餐館)で休憩。久々にコロナを呑む」*1。 呉冠中『横站生涯五十年』文匯出版社、2006 一個情字了得(代序)…

批判よりも汚染を

今日開学するという「全寮制の私立男子校・海陽中等教育学校」の話。 『朝日』の記事*1; 生徒はIT端末を持ち、常に居場所を把握される。休日に散髪に出かける時も教職員が引率。防犯カメラが設置され、外からも近づけない……。学校の様子が分かってくると…