「国語力」ってうざい


「小学生は国語力を磨け」、石原都知事文科省を批判

2006年04月07日21時12分

 小学生は、まずは十分な国語力を身につけよ。東京都の石原慎太郎知事は7日の記者会見で、「自分の国の言葉を完全にマスターしない人間が、外国の知識の何を吸収できるのか」などと話し、小学校段階での英語必修化の動きを批判した。

 石原知事は「若い人の国語力は低下している。人間の感性や情念を培うのは国語力だ」とも述べた。小学生時代、ドイツ人宣教師に英語を習っていたという自身の逸話を披露。「おやじに言われて習いに行ったが、何の効果もなかったね」と明かした。

 6日の首都大学東京の入学式でも、知事は新入生への祝辞の中で「日本で一番バカな役所の文部(科学)省が小学生から英語を教えるとか言っている。全くナンセンスだ」などと批判。

 これに対し、小坂文科相は7日午前の閣議後記者会見で、「日本語をしっかり勉強することが基本だが、柔軟な児童が英語に親しみ、英語教育に取り組むのは決して否定すべきことでない」と反論していた。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200604070301.html


小学校英語必修 都知事「ナンセンス」発言に文科相反論
2006年04月07日10時47分

 小坂文部科学相は7日午前の記者会見で、東京都の石原慎太郎知事が国語力の低下を理由に、小学校段階での英語必修化を「全くナンセンスだ」とこき下ろしたことについて、「日本語をしっかり勉強することが基本だが、柔軟な頭脳を持っている児童が英語に親しみ、英語教育に取り組むのは決して否定すべきことでない」と反論、英語教育の必要性を4分間近く訴えた。

 小坂文科相は「すでに9割の小学校が英語活動に取り組んでおり、機会の均等を考えるとどの学校でも英語活動に親しめる環境作りは必要だ。インターネットのコンテンツは9割が英語だ」と述べた。
http://www.asahi.com/life/update/0407/002.html

石原慎太郎仏蘭西語の必修化こそ提唱しろというのは、まあ冗談であるとして。
それにしても、「人間の感性や情念を培うのは国語力だ」というのはうざい。(多くは中動形的に)習得してしまった言語が「感性や情念」に対して、決定的な影響を与えるというのはいうまでもないが、それは端的に言語なのであって、「日本語」という枠にさえ収まりきらないものだろう。まして「国語」なんていうのは豊饒な「日本語」のごく一部を占めるにすぎない。このグローバル化のご時世、ますます多くの子どもがポリリンガルというかクレオールな環境に生育しているわけだが、国語力、国語力とほざくのはそういうのに対するバックラッシュという意味もあるわけですよね。