相馬村

承前*1

『毎日』の記事*2の最後の部分;


事情を聴いたところ、亡くなった武道家シンガポールで空手などを教えていた。しかし、2人の息子は武道に興味がなく、道場にあった「空手の秘伝書」も弟子の一人に盗まれてしまった。後継ぎ問題に苦慮した武道家は死の間際、「青森県の相馬村に極真空手の伝承者がいる。彼に会い、秘伝書を譲り受けてほしい」と遺言したという。
 相馬村(合併で現在は弘前市)は一行が道に迷った西目屋村から東に約5キロの場所にある。
 極真空手県本部の池田治樹支部長は「旧相馬村に道場はない。空手家がいると聞いたこともない」と困惑しているが、13人のうち11人は当分の間青森に残り、武道家探しを続けたいという。地元観光協会も「全力で手助けしたい」と支援を申し出ている。
前に引用した『Zakzak』の記事では、たんに「日本の北端」でしかなかったが、ここでは「青森県の相馬村」という具体的な地名が出ている。ふつうのシンガポール人が(ふつうの日本人だって?)日本の片田舎の地名を知っているとは考えにくいので、この伝承の成立には青森県に土地勘のある日本人(もしかしたら地元出身者)の関与があったと少なくともいえることになる。