「原則として在宅でのテレワーク」

承前*1

NHKの報道;


電通 感染者確認 本社ビル勤務の全従業員 原則「在宅勤務」に
2020年2月25日 19時33分


大手広告会社の「電通」は、東京の本社ビルに勤務する50代の男性従業員が新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにし、26日から当面の間、本社ビルに勤務するすべての従業員およそ5000人を対象に原則として在宅で勤務するテレワークに切り替えることを決めました。

会社の発表によりますと、東京 港区にある電通の本社ビルに勤務する50代の男性従業員が新型コロナウイルスに感染していたことが24日確認されたということです。

これを受けて電通は地元の保健所の指示のもと、この従業員が勤務していた執務スペースを消毒するとともに、濃厚接触者4人については25日から出社せず健康観察をしながら在宅で勤務するテレワークに切り替えました。

さらに電通は26日から当面の間、本社ビルに勤務するすべての従業員およそ5000人を対象に原則としてテレワークに切り替えることを決めました。

ただ取引先との関係で緊急を要する業務については、双方合意のもと取引先のオフィスなどで打ち合わせやプレゼンテーションなどを行うとしています。

また本社ビル以外の拠点に勤務する従業員については引き続きテレワークの積極的な実施を呼びかけるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200225/k10012300981000.html

『ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』);

新型コロナウイルス(COVID-19)
2020年02月26日 10時36分 JST
電通、本社ビルの全5000人がテレワーク 社員が新型コロナウイルスに感染
テレワークは事態が収まるまで続ける予定で、この間は健康状態の報告が対象社員に義務づけられている。


電通社員がコロナ感染、本社ビルの全5千人がテレワーク

 広告大手の電通は25日、東京・汐留の本社ビルに勤務する全従業員約5千人を対象に26日から当面の間、原則として在宅でのテレワークに切り替えると発表した。本社ビルに勤務する50代の男性社員が24日、新型コロナウイルスの感染検査で陽性と確認されたのを受けた措置。事態が収まるまで続ける予定で、この間は健康状態の報告を対象の社員に義務づけるという。

 電通によると、本社勤務の4人が男性社員の濃厚接触者と保健所から認定され、男性社員が働いていたフロアを消毒するよう指示を受けた。このフロア全体を25日に閉鎖。このフロアで働く全社員はすでに25日からテレワークに移行し、取引先への訪問を禁止している。

 男性社員は入院しているが、重篤な状態ではないという。濃厚接触者などには自宅待機を命じている。

朝日新聞デジタル 2020年02月25日 23時18分)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/coronavirus-telework-dentsu_jp_5e55c660c5b62e9dc7d944da

中国での「テレワーク」。但し、以下の記事では「リモートワーク」という言葉が使われている;


高橋史弥「新型コロナウイルスで“2億人リモートワーク”の中国、「パジャマでビデオ会議」ミス続出でネットに笑いが戻る」https://www.huffingtonpost.jp/entry/teleworkchina_jp_5e38f0cdc5b66c4eafd917a0

「適法な職務行為」

承前*1

共同通信の記事;


やじ排除の警官不起訴、札幌地検 昨夏の首相街頭演説
2/25(火) 18:57配信共同通信


 JR札幌駅前で安倍晋三首相の街頭演説中に批判的なやじを飛ばした男性らが北海道警の警察官に排除された問題で、特別公務員職権乱用容疑などで刑事告訴された警察官について、札幌地検は25日、「罪とならず」で不起訴とした。

 札幌地検の山口敬之次席検事は「証拠を総合して検討した結果、警察官らの行為については適法な職務行為の執行であると認められた」と話した。

 排除された団体職員の男性(32)の告訴状などによると、昨年7月15日、札幌駅前での首相の街頭演説中に「安倍辞めろ」と肉声でやじを飛ばしたところ、警察官に取り押さえられ、演説会場後方に連行されるなどしたとしている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000161-kyodonews-soci

また、『北海道新聞』;

北海道警ヤジ排除問題 警察官を不起訴処分 札幌地検
2/25(火) 16:53配信北海道新聞


告訴した市民側は検察審査会への申し立て検討
 北海道警の警察官らが昨年7月、安倍晋三首相の参院選街頭演説中に批判の声を上げるなどした市民を排除した問題で、市民を違法に排除したとして、特別公務員職権乱用や特別公務員暴行陵虐の疑いで告訴、告発された複数の警察官について、札幌地検は25日、いずれも不起訴処分とした。告訴した市民側は不服とし、札幌検察審査会への審査申し立てなどを検討している。

 警察官は昨年7月15日、札幌市中央区で、首相に「辞めろ」などと叫んだ同市北区の団体職員大杉雅栄さん(32)に腕をつかむなどの暴行を加えて移動させたとして、昨年12月、大杉さんから告訴された。


地検「適法な職務だった」
 地検は不起訴理由を「適法な職務だった」として「罪とならず」とした。根拠法令は明らかにしなかったが、警察官職務執行法警職法)が認める職務の範囲内と判断したとみられる。

 警察官は、首相の演説時に批判の声を上げた別の市民を排除したり、プラカードを掲げようとした別の市民を制止したりしたとして昨年7月、東京都の男性から告発もされた。

 地検は排除について同様に「罪とならず」と判断。プラカードの市民への制止は「事実を認める証拠がなかった」として「嫌疑なし」とした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00010002-doshin-soci

「山口敬之」って、名前が悪すぎだろう。また、名前のせいかどうかわからないけれど、個人身体の神聖不可侵性という原則*2を理解していない。

疑問符1つ消え

承前*1

最初の段階では「中江滋樹氏か」だったけれど*2、どうやら疑問の終助詞が消えたようだ。
『読売新聞』曰く、


「投資ジャーナル」中江滋樹さん、自宅火災で死亡…寝たばこ原因か
2/25(火) 11:38配信読売新聞オンライン


 1980年代に巨額詐欺で実刑判決を受けた「投資ジャーナル」の中江滋樹・元会長(66)が今月20日、自宅アパート火災で死亡していたことがわかった。

 警視庁亀有署によると、20日午前8時15分頃、東京都葛飾南水元の木造2階建てアパート2階の中江元会長方から出火、約25平方メートルが焼け、性別不明の1人の遺体が見つかった。その後、歯型で身元が特定された。同署は寝たばこが出火原因とみている。

 中江元会長は投資家から多額の資金を集め、85年6月に詐欺容疑で警視庁に逮捕され、実刑判決を受けた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00050139-yom-soci

新たな疑問符――「寝たばこ原因か」。

森林公園

2019年12月12日。

習志野市藤崎7丁目。













藤崎森林公園*1

2019年7月18日。


習志野市大久保1丁目*1

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150730/1438223216 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160814/1471186840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160901/1472698103 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160902/1472784466 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160906/1473144723 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161017/1476675346 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170313/1489341911 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170319/1489888028 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170511/1494477183 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/02/091844https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/19/144619 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/08/17/100010 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/05/083120 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/07/113130 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/10/123122 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/01/025135 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/08/085050 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/12/20/152606 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/01/123253 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/07/023733 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/09/130058 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/14/094848 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/16/084538 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/18/094726 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/19/150209 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/20/005043 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/21/095718 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/24/020605 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/26/112237 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/31/121004 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/01/120310 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/03/085413 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/03/234710 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/09/100459 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/11/083256 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/12/140921 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/15/223117 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/18/015950 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/24/020139 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/24/131637 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/25/082434

ちょっと減速して「加速主義」

榎本*1「世界の果てまで「加速」せよ!――「加速主義」を読む」『書標』(ジュンク堂書店)494、pp.6-9、2020


「加速主義」とは;


(前略)そこでは根底的な社会変化を引き起こすために、資本主義制度、あるいはそれを歴史的に特徴づけてきた技術的プロセスを、あえて拡大し、再利用し、加速すべきであるとされる。まずいかもしれないけど、とにかく行くところまで行って進化させろ、だ。この概念の意味と用法はそれぞれの論者によって異なるが、主たる論者には、伝説のニック・ランド、「思弁的実在論」のレイ・ブラシエ、『資本主義リアリズム』の故マーク・フィッシャー、現在活躍中の左派ニック・スルニチェク、レザ・ネガレスタニといった現代思想のフィールドで活躍するスターたちが顔をそろえている。破滅を導くかもしれないその思想は、閉塞感に満ちた現代社会を打破するような不思議な力によって、私たちを否応なく変えてくれるのではないか、あるいは変えてしまうのではないか。(後略)(p.6)
「加速主義」については、何よりも、ニック・ランドの『暗黒啓蒙』の抄訳を含む『現代思想』2019年6月号(「特集*加速主義――資本主義の疾走、未来への〈脱出〉」)を読めということなのだろけど(p.7)、ここで紹介されている「加速主義」関係の単行本は、


木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義――現代世界を覆う”ダーク”な思想』星海社新書
木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド――社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』イースト・プレス
マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』堀之内出版
ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン――君はゼロから何を生み出せるか』NHK出版
トーマス・ラッポルト『ピーター・ティール――世界を手にした「反逆の起業家」の野望』飛鳥新社


ピーター・ティールはPayPalの創業者のひとり。スタンフォード在学中はルネ・ジラール*2の弟子だったが、現在はリバタリアンドナルド・トランプ支持者(pp.8-9)。「加速主義とオルタナ右翼*3リバタリアニズムとの親和性」(p.9)。
また、「加速主義とSF小説」ということで紹介されているのは、劉慈欣*4の『三体』と「現代社会の矛盾と絶望について、過去に愛した女性の記憶を交えて語る」ミシェル・ウエルベックの『セロトニン』(p.8)。『三体』については、「世界を守るのではなく、その先にあるのは絶望か希望かわからないけれど、宇宙人的な、類を破滅させるかもしれない生命体を受け入れるさまはまさに加速主義的だ」と述べられている。
「加速主義」の源流については、ドゥルーズガタリとかリオタールが言及されている(pp.6-7)。でも、再登場した未来派*5という感じも否定できない。
「加速主義」を巡っては、さらに詳しい紹介である


樋口恭介「【備忘】加速主義覚え書き」https://note.com/kyosukehiguchi/n/n766c5f0a0c2c


も。