2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アイデンティティからの

親子ストレス―少子社会の「育ちと育て」を考える (平凡社新書)作者: 汐見稔幸出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2000/05メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見るまだ20世紀の本ではあるけど、汐見稔幸『親子ストレス』から。 しかし、…

誘拐されない日本人

疑似科学入門 (岩波新書)作者: 池内了出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/04/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: 73回この商品を含むブログ (80件) を見る池内了『疑似科学入門』からメモ。 また、アメリカでもUFOは大人気であるが、日本と異なるの…

「内密出産」

AbemaTIMES「日本は赤ちゃんを捨てる国?慈恵病院の「内密出産」で浮き彫りになる"望まない妊娠・出産"の実態」http://www.huffingtonpost.jp/abematimes/baby-0216_a_23363274/ 2007年に「こうのとりのゆりかご(通称赤ちゃんポスト)」を設置した熊本市の…

King of the pooh

承前*1『朝日新聞』の記事; 羽生結弦66年ぶり五輪連覇 宇野昌磨が銀 フィギュア 2018年2月17日16時22分 平昌冬季五輪は17日、フィギュアスケートの男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)*2がフリーで206・17点を…

印度の山奥で

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180217/1518828575に対して、 白クマ 2018/02/17 15:44ヤマトタケシ=レインボーマンの師匠である「ダイバ・ダッタ」は、この人に由来してるんでしょうか? http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180217/1518828575#c15188498…

違いと類似など

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/19メディア: 新書購入: 12人 クリック: 58回この商品を含むブログ (98件) を見るEichmann in Jerusalem (Penguin Classics)作者: Hannah Arendt出版社/メ…

「医学部」と「体育会」

岩永直子*1「医師たちの #MeToo 医療の世界にも蔓延するセクハラ」https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/doctors-metoo 医学界における「セクハラ」の数々。それから、「マタニティ・ハラスメント」(「マタハラ」)*2も。 「セクハラ」などが「蔓延す…

唐亮『現代中国の政治』

現代中国の政治――「開発独裁」とそのゆくえ (岩波新書)作者: 唐亮出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/06/21メディア: 新書購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る唐亮『現代中国の政治』*1を数日前に読了。 はじめに――中国の政治変…

墨西哥地震

台湾でマグニチュード6.4の地震が発生したばかりだが*1、今度は太平洋を挟んで正反対の墨西哥で7.2(一説では7.5)の地震が。 Associated Press “Magnitude-7.2 Earthquake Shakes South and Central Mexico” http://time.com/5163983/earthquake-mexico-cit…

所属と動機

Associated Press “Accused Parkland Shooter Nikolas Cruz Was a Member of White Supremacist Group” http://time.com/5160819/parkland-shooter-nikolas-cruz-was-a-member-of-white-supremacist-group/ ヴァレンタイン・デーに米国フロリダ州の「ストー…

何教と呼べばいいのか

提婆達多(Devadatta、デーヴァダッタ)という人がいた*1。釈迦のいとこ或いは義弟と伝えられているが、釈迦と対立し、僧伽を追放された。佛教史上最初にして最悪の裏切り者ということになっている。さて、提婆達多と釈迦の対立点の一つが菜食であった。提婆…

マジョリティは肯定

貫洞欣寛*1「日本で体罰容認6割の調査結果。「たたいたことある」も7割」https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/de6nongonotoo 「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」*2による「体罰」*3に関する意識調査*4について。結果としては、日本社会において…

「痴呆的」

近代秀歌 (岩波新書)作者: 永田和宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/23メディア: 新書この商品を含むブログ (20件) を見る永田和宏『近代秀歌』*1から。 若山牧水の うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花に寄せて、曰く、 若山…

「退屈」と「不眠症」など

退屈の小さな哲学 (集英社新書)作者: ラーススヴェンセン,Lars Svendsen,鳥取絹子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/04メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (16件) を見るラース・スヴェンセン*1『退屈の小さな哲学』(鳥取絹子訳)*2から…

南からやって北

承前*1籏智広太*2「美女軍団を唖然とさせた金正恩のそっくりさん その正体は… 」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/kim-jong-un 平昌オリンピックに出没する「金正恩」みたいな人は実は中国(香港)系濠太剌利人だった。また、オリンピックに登場する…

What are Alices doing now?

皇族の御落胤を自称する男が結婚披露宴を開催し、集まった招待客からご祝儀を巻き上げたという「有栖川宮詐欺事件」*1が世間を騒がせたのは2003年のことだったか。さて、昨日付で、熊本の「吉田司家」事件の顛末を語ったエントリーを取り上げたのだが*2、そ…

相棒は来なかった

小室翔子「金正恩のコスプレマン、北朝鮮応援団の前に現れる。団員は困惑」http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/14/kosupure_a_23361366/ 曰く、 2月14日の1次リーグB組最終戦。日本対南北合同チームの試合で、北朝鮮応援団の前に金正恩氏のコスプレをした…

「普通の男の子は」

神庭亮介*1「りゅうちぇる、自分を偽り悩んだ少年時代 「普通を変えよう」デビュー曲で歌う」https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/ryuchell 少しメモ。 幼稚園生のころは、おままごとが好きで。みんなが「仮面ライダー」とかを見ているころに、「おジ…

吉田司家の話

武内新吉『島の息づかい――天草民俗誌』(葦書房、1986)という本*1に、天草郡大矢野町の「登立天満宮」の秋祭りでの「相撲の奉納」(「宮相撲」)の話が出ている(p.202ff.)。「宮相撲」では宮司ではなく「行司」が祝詞をあげるのだという。その「行司」と…

「ねじれ」(メモ)

改憲は必要か (岩波新書)作者: 憲法再生フォーラム出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/10/20メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る杉田敦*1「「押し付け憲法」は選びなおさないと、自分たちの憲法にはならないのではないか」 i…

二重の偽装など

「日本人論」というのは戦後における「国家神道」の代替品であると、島薗進先生は言っていなかったっけ(『国家神道の日本人』)。国家神道と日本人 (岩波新書)作者: 島薗進出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購…

『トマス・アクィナス』など

久しぶりに本を買った。山本芳久『トマス・アクィナス 理性と神秘』岩波新書、2017トマス・アクィナス――理性と神秘 (岩波新書)作者: 山本芳久出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/21メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る植村和秀『折口信…

「もどかしさ」(メモ)

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/19メディア: 新書購入: 12人 クリック: 58回この商品を含むブログ (98件) を見る仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』*1をもう長い間放置してきたのだ…

「の」と「なる」

近代秀歌 (岩波新書)作者: 永田和宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/23メディア: 新書この商品を含むブログ (20件) を見る永田和宏『近代秀歌』について、「個々の歌の解釈については、歌における言葉が醸し出すリズムが重視されている」というこ…

「逆説の核心」(メモ)

世紀末を越える思想作者: ジャン・マリ・ドムナク,桑田禮彰出版社/メーカー: 新評論発売日: 1984/01メディア: ?この商品を含むブログを見るジャン=マリ・ドムナク『世紀末を越える思想』(桑田禮彰訳、新評論、1984)*1。 「マルクス主義のもろもろの化身」…

アナログな話

知の技法: 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト作者: 小林康夫,船曳建夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1994/04/08メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 176回この商品を含むブログ (59件) を見る柴田元幸「翻訳――作品の声を聞く」(in 小林康夫…

川、川、川(安岡章太郎)

鏡川 (新潮文庫)作者: 安岡章太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/04/24メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る安岡章太郎*1の『鏡川』を読み始める。その出だしは、 私は毎日、散歩する。どうかすると日に二、三度におよぶこ…

永田和宏『近代秀歌』

近代秀歌 (岩波新書)作者: 永田和宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/23メディア: 新書この商品を含むブログ (20件) を見る永田和宏『近代秀歌』*1を昨日読了。 はじめに 第一章 恋・愛――人恋ふはかなしきものと 第二章 青春――その子二十柳にながる…

「初めから異界にいた」

承前*1池澤夏樹「ぼくのもとに無常の使い」『朝日新聞』2018年2月12日 曰く、 病状を抑えるために服用している薬の副作用で頻繁に幻覚がやってくる。ここ二、三年はそういうお話が多くなった。 去年の十一月に聞いたのは(今から思えば最後になったのだが)…

「コペル」の顔

最近、TVというのは「コンテクスト」がいっぱいあるというその親切故に私たちの言語読解力を損ねているという主旨の丸谷才一のパッセージ(「日本語があぶない」in 『ゴシップ的日本語論』)に言及した*1。さて、本屋を兼ねたカフェに、吉野源三郎『君たちは…