「普通の男の子は」

神庭亮介*1「りゅうちぇる、自分を偽り悩んだ少年時代 「普通を変えよう」デビュー曲で歌う」https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/ryuchell


少しメモ。


幼稚園生のころは、おままごとが好きで。みんなが「仮面ライダー」とかを見ているころに、「おジャ魔女どれみ」を見てました。バービー人形も好きだったし。

その時から、子どもなりに人と違うってことを感じてました。「あ、自分の素を出したらいじめられるんだ」って。中学生のころまで、ずっと自分を隠してましたね。

かわいいものが大好きだけど、男の子ではなくて女の子が好き。本当に、「普通の男の子」になれれば楽なのになぁって思ってました。

「絶対ウソだ。男が好きなんだろ」「オカマだろ」って何度も言われて、親からも「普通の男の子はこういう格好しないよ」って。

居場所がないし、自分がわからない。人から色々言われすぎて、「普通って何なんだろう」「ボクって何なんだろう」って悩んでました。


中学生ぐらいなると、自分を偽るのがうまくなってきちゃって。違う自分でいることによって、表面だけの「偽りの友達」ができて。

それって自分のせいなんですけど、あのころは学校が社会のすべてだったから。ここで嫌われたらすべてが終わる、(スクール)カーストの上にいなきゃって思ってたし。

偽りの友達に合わせて、大好きな先生や大好きな友達の悪口を言う。そういうのがすごくツラくなって、「こんな人生嫌だ。自分を変えよう」って決意したんです。

めちゃくちゃ怖かったんですけど、変わりたいと思って、高校は地元の子が一人もいないところを選びました。入学前からTwitterで「ちぇるちぇるランドのりゅうちぇる」って、自撮りをあげて。

入学式も超派手な格好で行ったら、「あ、Twitterやってる人だ」ってちょっと受け入れてもらえて。居場所を見つけて、自分を表現することができるようになりました。


校内に居場所ができても、放課後に高校から出たら中学までと変わらないわけで。「アイツ誰?」って笑われることもあったりして、やっぱり違うなあと。

そんな時に原宿っていう場所を知ったんです。個性豊かなアパレルの子とかが歩いているのをTwitterで見て、こんな格好でも「まあ原宿だからね〜」で許されちゃう場所が日本にあるんだって。

それまで、「日本では個性を認めてもらえない。アメリカに行くか、基地で働こう」なんて決めつけてるところがあった。でも原宿を知って、速攻で上京しました。

中学の時は偽りの自分でいたから、偽りの友達ばかりになってしまった。原宿でありのままの自分でいたら、友達もできて、運命の人(ぺこ)とも出会えた。自分に嘘をつかなければ、出会いは嘘をつかないんですよね。

そこから読者モデルのお仕事が始まって、事務所にスカウトしてもらったり、テレビに出たりして、いまに繋がってる。自分を表現しなければ、何も始まらなかったと思います。

See also


茺田理央「りゅうちぇるとぺこ夫婦が、赤ちゃんを授かったよ♡「私たちらしいパパとママになりたい」」http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/04/peko-pregnant_a_23352251/