皇族の御落胤を自称する男が結婚披露宴を開催し、集まった招待客からご祝儀を巻き上げたという「有栖川宮詐欺事件」*1が世間を騒がせたのは2003年のことだったか。さて、昨日付で、熊本の「吉田司家」事件の顛末を語ったエントリーを取り上げたのだが*2、それを書いたコピーライターの方は、この「有栖川宮」事件で、「妃殿下」になる筈だった女性の「同僚」だったことがあるのだという*3。また、問題になった「披露宴」にも招待されていたのだという。この人によれば、「妃殿下」は「詐欺」ではなく、自分は「皇族」と結婚できるのだと本気で信じていたらしい。彼女は「2000枚以上の名刺をデータベース化して、顔を覚えていないような人も含め毎年全員に年賀状を送っ」ていたので、「データベース化していた2000人全員にに招待状出したんじゃないかなぁ」と思ったという。
ただ、Wikipediaによれば、裁判において、そもそも「恋愛関係」も存在しなかったことが「事実認定」されているのだという。
(前略)知り合いみんなに祝福されたいから、名刺をもらった人たちに招待状をばら撒いただけ。本人を祝福する気もないのに、皇室だからと言ってホイホイ出席して、騙されたといっている方がどうかしています。
さて、この2人は2007年に「有栖川宮記念」という「政治団体」を設立したという。この時点では、私生活の方は分からないけれど、公の生活におけるパートナーであり続けていたわけだ。しかし、それから10年経った現在、何をしているのかはわからない。まあ、「殿下」の方が「有栖川宮記念事業団」なる団体を立ち上げたのは、年号が改まって直ぐの1990年だったわけで、「結婚披露宴」事件が起こるまで、世間の注目を浴びずにひっそりと「皇族」活動を行っていたわけだ。ということで、「事件」以前に戻ったというだけなのかも知れない。
*1:See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%A0%96%E5%B7%9D%E5%AE%AE%E8%A9%90%E6%AC%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6 See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060122/1137952844 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060911/1157976729
*2:「横綱はここから生まれた。熊本にて800年続いた相撲の神様・吉田司家、お家取り潰しの顛末。」http://koukoku-ya.com/yoshidatukassa-ke/ http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180215/1518652434
*3:「熊本が生んだ坂本晴美、有栖川宮事件でセルフプロデュース失敗。」http://koukoku-ya.com/alice/