2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大正時代について孫引き

承前*1 苅部直『丸山眞男――リベラリストの肖像』(岩波新書)からの孫引き。大久保利謙*2(1900年生まれ)の叙述; 大正デモクラシーの代表的理論家吉野作造の民本主義が指導的な世論となった。民主化の風潮はこの時代の文化・国民生活の各方面に及び、西洋…

『千字文』でも

承前*1 そもそも国語の苦手な生徒は漢字だけはしっかり書けないと、点を稼げるところはない。漢字を鍛えることから国語の成績の克服はできるのだが。というわけで国語のダメな生徒には漢字をしっかりやれ、ということは徹底している。しかし今のところ生徒側…

ファッションについて(メモ)

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070507/1178561806に関連して、 http://fragments.g.hatena.ne.jp/nogamin/20070507/p1 http://fragments.g.hatena.ne.jp/nogamin/20070510/p2 http://fragments.g.hatena.ne.jp/nogamin/20070510/p6 をマークしておく。共…

全体主義或いはイデオロギーについてのメモ

http://d.hatena.ne.jp/matsuiism/20070414で、「ジジェク氏によれば、ナチズムとスターリニズムでは「犠牲者の地位」が異なるのであり、ハンナ・アーレントのように両者を「全体主義」という概念で一括りにすると、その違いが見えなくなってしまうという」…

相撲が好きかどうかは調査しないのか

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070507/1178556871について、幾つかご意見を賜りましたが、「めざす」問題については多分「学習指導要領に示されている学年別配当漢字」というのが関係あるのかも知れません。「学年別配当漢字」については、数十年前から…

「反抗」する気さえ起こらず?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070427/1177703588で言及した、例の『朝日』の「没後15年尾崎はどこへ 消えた反抗心」という記事に対しての、 これは単純に、消えたのは反抗心じゃなくて、反抗心が相手としていた管理教育だと思う。反抗していたその相…

Authenticityを巡るあれこれ

小田亮氏がレヴィ=ストロースの「真正性の水準 niveaux d’authenticité」という言葉を巡って、「「ほんものだ」といった手に触れることの出来るような確実性や直接的な手ごたえといった感覚的なものが、このauthenticity/authenticitéという語にはあり、他…

『西洋哲学史――古代から中世へ』

熊野純彦氏の『西洋哲学史――古代から中世へ』(岩波新書)を暫く前に読了する。西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)作者: 熊野純彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 6人 クリック: 42回この商品を含むブログ (98件) を見る…

Tomb of Herod

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070424/1177430479で「ヘロデ王」の名前にちょろっと触れたのだけれど、ヘロデ王の墓がベツレヘム郊外にて発見されたというニュース。 GuardianとBoston Globeの記事; King Herod's grave uncovered in hilltop fortressC…

紅茶の試飲

所謂黄金週間は、日中問わず世間の流れとは逆に、家に籠もって仕事をしていた。何しろ黄金週間最終日が納期だったもので。 ところで、知人が虹橋(剣河路)に紅茶専門店を出したというので、出かけてみた。白琳(福建省)、英徳(広東省)、祁門(Keemun)(…

「弱者」と呼んではならない

「強者は互助が上手く弱者は下手」というのは、「強者は似通っているが、弱者は様々」なためなのは間違いないと思う。でももうちょっと正確に言えば、強者は特定の規範に自分を適合させ成功しているが、弱者は規範への適合に失敗しているってことだと思う。…

王小波@『南方人物週刊』

承前*1『南方人物週刊』4月11日号の特集「王小波10歳」; 南方人物週刊編輯部「王小波10歳」(pp.16-17) 屠明星「姚勇 現在的社会不要我舅舅」(p.18、20) 周〓*2「無趣的書我不出」(p.22) 彭蘇「首席走狗歓楽宋」(pp.24-25) 無名氏「十年智慧推動力…

中国文盲

『南方人物週刊』4月11日号のベタ記事; 中国文盲総数超1億 拠中国教育部高級官員透露、雖然中国致力掃盲工作、但是在2000−2005年期間、中国的文盲人数仍然増加了3000万。截至2005年底、中国文盲総人数達到1.16億人、占世界文盲総数的11.3%、僅次於印度。…

「演繹」例文/小野リサ

承前*1「演繹」の例文です。 李懿「小野麗莎帯楽迷環游世界」*2『東方早報』2007年5月3日から; 一向熱愛旅行的小野麗莎、在音楽会曲目的挑選上也突出了這一特点。開場的《Jambalaya》(美麗時光)、《Take Me Home Country Road》(郷村小路、帯我回家)…

山崎正和、そしてファッション(メモ)

承前*1山崎正和氏の思想について興味深い記述を見つけたので、メモしておく; 真正の保守主義というのは西欧の近代主義と普遍思想を一義に前提する。山崎氏は西欧文明と近代社会を前提したうえにて、日本の社会的/文化的土壌を西欧の位相――ことに英米の位相…

CDを2枚

買ったCD; Lisa Loeb/Elizabeth Mitchell Catch the Moon Catch the Moon (W/Dvd)アーティスト: Lisa Loeb & Elizabeth Mitchell出版社/メーカー: Sheridan Square発売日: 2007/03/27メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る Yo-Yo Ma…

解構主義輿翻訳

Kathleen DAVIS Deconstruction and Translationを買う。但し、上海外語教育出版社による影印本。値段は8元だが、そもそもの本はいくらするのやら。Deconstruction and Translation (Translation Theories Explained)作者: Kathleen Davis出版社/メーカー: …

「規範意識」についてメモ

某MLの情報であるが、『教育』という雑誌の5月号で「規範意識」の特集が組まれているという; <小特集・子ども・若者規範意識> 子ども・若者の規範意識形成の可能性はどこにあるか ・・・・奥平康照 ゼロトレランス導入の動向 ・・・・金子隆弘 埼玉県「…

「支持」が書けない

『毎日』の記事; 漢字習得:小6の9割超が「支持」書けず 学会調査正答率の低い漢字と正答率 小学校5年生で学ぶ「支持」の漢字を書ける小6児童はわずか7%−−。こんな漢字の読み書きをめぐる実態が日本教育技術学会の調査で分かった。読み、書きともに、…

マルクス主義の或る種の勝利その他

http://anond.hatelabo.jp/20070503183747 「これ以上金持ちを増やすと都合が悪い」という富裕層の思惑によって、格差社会という言葉が生まれたのはご存知だろうか。 富裕層にとって、この「格差」という単語は計り知れないほどのメリットがある。その代表的…

毒男

承前*1村井さん、わざわざありがとうございました。文脈に応じて、「展開」とか「説明」とかしていました。中たらずとも遠からず? さて、『新世紀漢語新詞詞典』だが、「毒男」は「独身男子」の意味で収録されている。2ちゃんねるの中国語侵略? もしかし…

演繹、そして『漢語新詞詞典』

中国の新聞とかを眺めていると、「演繹」という言葉がけっこう目に付く。但し、感じとしては何となくわかるものの、じゃあ正確に日本語に訳してみろと言われると、??となってしまう。手許の中日辞典(1992年初版)を見ても、論理学用語、つまり「帰納」に…

「骨折」は嫌です

『産経』の記事なり; 【大丈夫か日本語・上】大学なのに…中学生レベル6割!? 「ついに、ここまできたか…」 九州地方の私立短大に勤める講師はそう言って、しばし言葉を失った。“日本語が通じない現実”に直面したのは昨年秋のことだった。 「ほかの人に比…

観世栄夫

『読売』の記事なり; 能楽師の観世栄夫さん中央道で事故、女性マネジャー死亡 2日午後5時30分ごろ、東京都八王子市元八王子町の中央自動車道上り線で、観世流能楽師の観世栄夫さん(79)(世田谷区船橋)が運転する乗用車が中央分離帯に衝突、助手席…

観られず

小野リサのライヴ*1は楽しみにしていたのだが、観ることを断念。前日、会場(復興公園)でティケットを買おうとしたら既に完売。そうなると、ダフ屋(黄牛)が頼みなのだが、当日昼の会に行った人からの連絡だと、ダフ屋もあまりティケットを持っておらず、…

1が5つ

Mixiの11111人目のお客様は 「ミクソォンマンソン」さん でした。

少女的なもの、そしてジェンダー

「私が「尾崎豊」に出逢わなかったのは、多分前に書いたように世代の問題というのがあるとは思うのだけれど、一つには、ずっと〈少年〉的なものよりも〈少女〉的なものに惹かれ続けていたということもあるのかも知れない」*1と書いた。 ところで、 山崎まど…

18世紀の「想像力」(メモ)

承前*1柄谷行人『世界共和国へ』から。世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 76回この商品を含むブログ (142件) を見る曰く、 さらに注目すべ…