来年は

和田真里奈*1「美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』」http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2014/09/18/113550


最近或る経路からこのエントリーを知りブラウジングして、でも何でまた今頃クリスチャン・ラッセン? と一瞬思ったのだけど、2014年のエントリーか!
ラッセン*2は「美術史」に回収することが困難なので、「不安」を喚起する。つまり、ラッセンは「美術史」に喧嘩を売ったり、アート界を挑発するという意思を示しているわけではない。それに比べると、美術或いは反―美術に容易く括り込めるマルセル・デュシャン村上隆会田誠Chim↑Pomは安心して鑑賞したり批評したりすることができる。興味深い視点。でもそれは、〈キッチュ〉と呼ばれるものは全てそうなんじゃないか。銭湯のペンキ絵の作者も映画の看板の絵師も、別に「美術史」やアート界を挑発してやろうなんて考えているわけでもないだろう。にも拘らず、アートの側は〈キッチュ〉という居場所を与えてしまう。〈キッチュ〉とは対極的なポジションにある「アウトサイダー・アート*3を目の前にしたときの微妙な居心地もこれと関係あるだろう。

ところで、来年の「あいちトリエンナーレ*4ラッセン特集しかないね!