2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

黄門と在日

承前*1『水戸黄門』を巡って書き忘れていたこと。 『パッチギ! LOVE&PEACE』*2で、キョンジャが『水戸黄門』に出演するというシーンがあって、ロケ弁を食べながら、同じ在日の女優と、『水戸黄門』に在日朝鮮人が出演していることがばれたら日本国民は承知し…

『張愛玲私語録』など

『張愛玲私語録』*1の簡体字版(北京十月文藝出版社)が出ていたので、買う; 全書前言(宋以朗) 第一部分 我所認識的張愛玲(鄺文美) 第二部分 私語張愛玲(宋淇) 第三部分 張愛玲語録 第四部分 書信選録また、関丙勝『族群的演進博弈――中国図瓦人研究』…

Rubik's Cube

金曜日はAndrew James Art*1にて、馮瀚平『傷塵魔方(Rubik's Cube: The Ruined World)』のオープニング。 馮瀚平は1984年に桂林に生まれ、四川大学に学んだ。『傷塵魔方』は初めての個展であり、上海で彼の絵が展示されるのもこれが初めて。 今回展示され…

黄門終了

『日刊スポーツ』の記事; 水戸黄門42年の歴史に幕 視聴率低調 日本最長寿のTBS系時代劇ドラマ「水戸黄門」(月曜午後8時)が、現在放送中の第43部で終了することが14日、分かった。今シリーズが4日からスタートも、平均視聴率が初回10・0%、1…

Richard Hofstadter by David Greenberg

承前*1David Greenberg “Richard Hofstadter: The pundits' favorite historian” http://www.slate.com/id/2143217/ これは Richard Hofstadterからちょっと距離を置いたテクスト。Hofstadterの用語の幾つか、例えば「パラノイアなスタイル」は今や「サウン…

「一位年軽小説家的自白」

LILY「一位年軽小説家的自白」『書城』2011年7月号、pp.109-110 ウンベルト・エーコ*1の新著Confessions of a Young Novelist(Harvard University Press)が出たらしい*2。2008年のエモリー大学The Richard Ellmann Lectures in Modern Literatureに基づくも…

「B型で短絡的」

承前*1『朝日』の記事; 「失敗を血液型のせいに」 前復興相弁明に欧州驚き 松本龍・前復興担当相が辞任前に「私はちょっとB型で短絡的なところがある」と、血液型に触れて釈明したことが、海外で関心を呼んでいる。血液型による性格判断になじみがない欧州…

「仁政」など

http://d.hatena.ne.jp/Thsc/20110518/p1 これについては、「博識の市民(well-informed citizen)」*1になろうぜ、「博識の市民」を1人でも増やそうぜということしか言えない。また、ここで言われている「専門家」だが、「専門家」というのはあくまでも或…

Rubino Romeo Salmoni

Stephen M. Silverman “Rubino Romeo Salmoni, Real Life Inspiration for Life Is Beautiful, Dies” http://www.people.com/people/article/0,,20509487,00.html Nick Squires “Life Is Beautiful Nazi death camp survivor dies aged 91” http://www.teleg…

ナマコも

『読売』の記事; 暴力団、組織的に潜水訓練…ナマコ密漁 ナマコ密漁グループを取り仕切ったとして、指定暴力団山口組2次団体「弘道会」系暴力団幹部が漁業法違反などの疑いで逮捕された事件で、北海道警は14日、釧路市内の暴力団事務所を同容疑などで捜索…

Jeffrey Alexander on cultural trauma

肖婷「”群体的災難意識構成文化創傷” 早報専訪美国社会学家杰弗里・亜歴山大」『東方早報』2011年7月13日 社会学者のジェフリー・アレクサンダー*1が上海に来ている。 上掲のインタヴュー記事では最初に日本の福島原発事故について語っているのだが、この度…

How to

承前*1http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20110712/p2 曰く、「出版物のタイトルとしては1960年代からあって、たとえば講談社が1963から出していた「ハウ・ツウ・ブックス」シリーズがある」。シリーズ名としては既に1960年代に「ハウ・ツウ」が使われて…

張愛玲/Ferdinand Reyher(メモ)

承前*1祝勇「柏克莱的張愛玲」(in 『非典型面孔』*2、pp.1-18) 張愛玲と頼雅(Ferdinand Reyher)との結婚を巡って; 至少従表面上看、他們的婚姻是令人費解的、没有人相信他們的婚姻会成功。他們的的差距一目了然:張愛玲三十六歳、頼雅已六十五歳;張愛…

枝野君怒る

IT Mediaニュースから; 枝野官房長官、「家族を海外に逃がした」デマに刑事告訴検討 「枝野幸男官房長官が東日本大震災後に家族を海外に逃した」という「あまりに悪質な情報」がネット上に出回っているとして、枝野長官は刑事告訴を検討していることを明ら…

奈良林といえば

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110710/1310267727 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110711/1310339403 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110712/1310414188 http://alfalfalfa.com/archives/3833478.html http://blog.livedoor.jp/misopan_news/ar…

宮尾すすむ

『日刊スポーツ』の記事; 宮尾すすむさん、肺炎で死去 77歳 軽妙な語り口のテレビリポーターとして人気を集めたタレントの宮尾すすむ(みやお・すすむ、本名山口進=やまぐち・すすむ)さんが12日午後2時56分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。7…

下町の

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110711/1310400277に対して、 nessko 新人類だったファンが、アーティスト経由で覚えちゃったりしてたんだろうか>吉本隆明 そういえば、大塚英志が吉本隆明との対談本だしていたな。蓮實重彦よりばななパパは大衆的で通俗…

「知らない」運動

Scott Horton ”The paranoid style in American politics”Harper's August 2007 http://www.harpers.org/archive/2007/08/hbc-90000908 Richard Hofstadter ”The paranoid style in American politics”*1の解説。Hofstadterのこのテクストは”one of the most…

『清朝的国家認同』など

本を買う。賀喜『亦神亦祖 粤西南信仰構建的社会史』生活・読書・新知三聯書店、2011 緒論:南中国的宗族、礼儀與伝統 第一章 伝説的歴史 第二章 ”辺”区的貿易、教化與行政 第三章 編戸斉民與身份認同 第四章 雷祖與雷首:祖先還是神明? 第五章 馮氏家族與…

「変わらない」?

北村肇「この国のゆくえ14……原発をめぐる状況は、35年前と変わらない」http://www.kinyobi.co.jp/blog/?p=2906 『週刊金曜日』の「発行人」であるそうな。 後半では羽田澄子のTVドキュメンタリー「いま原子力発電は……」が採り上げられている。それは「現在…

「我が名はトラブル」

承前*1101アーティスト: KEREN ANN出版社/メーカー: EMI FRANCE発売日: 2011/02/28メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見る以前からこのイスラエル系仏蘭西人のシンガーには惹かれていたのだが、Keren Annの101を聴く。凄く大雑把な表…

「常識化」?

承前*1『産経』の記事; 浜田政務官、就任前の被災地訪問「一度もありません」 2011.7.11 20:58 復興担当の総務政務官に就任し、自民党を除名された浜田和幸参院議員が、11日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、就任前の被災地訪問は「一度もありません…

個体発生と系統発生とか

「現在40歳の人の「あの時代」についての話」http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20110711/1310313274 俺は現在50歳だけど、何か? このnakamurabashiという人の言説には以前も言及したことはある*1。それはさて措き、 三十代半ばから後半かあ……。 シロ…

何故同世代が?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110709/1310185825に対して、 nessko 吉本隆明は、全共闘世代前後の一部の男の人にとっては「そのまんまの君でいいんだよ」と囁いてくれるオジサンだったんじゃないかとすら思うことがある。吉本からすれば、それは読む方…

小林みら

土曜日、Art labor*1にて、Mira Koyabashi*2 New Paintingsのオープニング。タイトルも付けられずに展示された10数点の小林みらの絵は、どれもミクロにおいてはかつての石器時代の壁画のような単純な記号(?)が描き込まれ、それらが反復的に連鎖していくこ…

バークレーの張愛玲(メモ)

祝勇「柏克莱的張愛玲」(in 『非典型面孔』*1、pp.1-18) 張愛玲*2は1969年から1971年にかけて、バークレーの東亜細亜研究所中国研究センターの研究員を務めていた。 在柏克莱大学、張愛玲几乎是一個隠形人。這首先她的体形有関。因為她的体形過於痩小、在…

一徹as a mad scientist?

数日前に唐突に『タイガーマスク』に言及してしまった*1。そして、同じ梶原一騎つながりで『巨人の星』についての妄想的疑問が浮かんでしまった。星一徹をマッド・サイエンティストの系譜に位置づけて考察している人はいるのだろうか。勿論『巨人の星』は当時…

元祖

金平茂紀*1「原発とテレビの危険な関係を直視しなければならない」『ジャーナリズム』2011年6月号http://www.asahi.com/digital/mediareport/TKY201106090286.html 以下のことについて論じている; (1)今回の原発事故の重大性、深刻さをテレビは伝えるこ…

〈物語〉を語る物語、など

砂の子ども作者: ターハルベン=ジェルーン,Tarhar Ben Jelloun,菊地有子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1996/06/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (14件) を見るターハル・ベン=ジェルーンの『砂の子ども』*1を半月くらい前に…

『賽徳克・巴莱』

李雲霊、鄭麗珠「十二年、従文字構想走向影像呈現」『東方早報』2011年7月7日 石剣峰「台湾歴史的想象”霧社事件”上折射」『東方早報』2011年7月7日 『海角七号』*1の魏徳聖の新作『賽徳克・巴莱』の撮影が終了し、ポストプロダクションに入っており、9…