Rubik's Cube

金曜日はAndrew James Art*1にて、馮瀚平『傷塵魔方(Rubik's Cube: The Ruined World)』のオープニング。 馮瀚平は1984年に桂林に生まれ、四川大学に学んだ。『傷塵魔方』は初めての個展であり、上海で彼の絵が展示されるのもこれが初めて。
今回展示された作品は全て油彩で、またどれも冬の夜をモティーフとする。現実/夢、人工/自然が相互に浸透した混沌を表現しているが、絵全体の透明性から鋭い〈冷たさ(coolness)〉がひしひしと伝わってくる。(上海のプログレ・バンドの名前であるが)「冷酷仙境」*2
ところで、キューレーターのHunter Braithwaite氏が図録で、中国と旧東独逸地区の現代アートに(ポスト・コミュニズムのアートということで)共通点が多いことを指摘し、 中でもNeo Rauchというアーティストと馮瀚平を比較していた。