下町の

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110711/1310400277に対して、


nessko
新人類だったファンが、アーティスト経由で覚えちゃったりしてたんだろうか>吉本隆明 そういえば、大塚英志吉本隆明との対談本だしていたな。蓮實重彦よりばななパパは大衆的で通俗的チャームがあるんじゃないか 2011/07/12
http://b.hatena.ne.jp/nessko/20110712#bookmark-50557902
大塚英志と吉本との対談本というのは知らなかった。漫画についてですかね。そういえば、お嬢様(ばななの姉上)も漫画家だったんだ。そういえば、吉本の漫画論を読んだ知人が、吉本って漫画が絵と言葉から成り立っているということを理解できてないんだよねと呆れていたことを思い出す。
「大衆的で通俗的チャーム」――これもわからないですけど、吉本のことを「下町のヘーゲル」と呼んだのはたしか渡部直己でしたっけ。まあ、アヴァンギャルド(ぶったもの)をdisるということで「大衆的で通俗的」が好きな人に受けたということはあったかも。また不完全に記憶が蘇ってきたのですが、つまり出典は思い出せないのですが、壊れたTVを積み上げて現代アートだなんて馬鹿いうんじゃないと、白南準(Nam June Paik)*1をdisっていたのを思い出した。彼の「大衆的で通俗的」なものに対する嗜好については、(管見の限りでは)1970年に出た*2『情況』にまで遡るべきか。ところで、蓮實重彦先生ですが、一部の映画ファン及び仏蘭西文学(思想)関係者以外にその名を知られるようになったのは安原顕*3編集長時代の『マリ・クレール』における山田宏一淀川長治との鼎談だったのでは? 金井美恵子先生の『小説論』*4を読んでいたら、この鼎談における淀川長治先生の発言が言及されていたので(p.42ff.)、思い出した次第。それから、80年代にけっこう話題になったテクストとしては、オリオンズからドラゴンズに移ったばかりの落合博満*5へのインタヴューがあった*6。 
情況 (1970年)

情況 (1970年)

小説論 読まれなくなった小説のために (朝日文庫 か 30-3)

小説論 読まれなくなった小説のために (朝日文庫 か 30-3)