2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

王朔&王小波@『新世紀週刊』

4月11日は作家・王小波の10回目の命日だったが*1、中国の各メディアもそれに因んで特集を組んでいる。幾つか紹介していきたいが、先ずは海南島で発行されている『新世紀週刊』4月1日号。「王朔・王小波 中国文化的AB面」(責任編輯:李梓)という新刊が出…

名越二荒之助

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070416#1176670244にて知る。 『産経』の記事; 名越二荒之助氏(元高千穂商科大教授、名越健郎時事通信社外信部長の父) 名越二荒之助氏(なごし・ふたらのすけ=元高千穂商科大教授、名越健郎時事通信社外信部長の父)1…

Christians in China

『星州日報』から; Society: China's Rising Number Of Young Christians Gear Up For Easter Updated:2007-04-06 16:35:26 MYT CHONGQING, China: Chinese Christians are preparing to celebrate Easter amid a nationwide religious renaissance led by …

澁澤龍彦を思い出して

大理のEr海*1に言及したが*2、Er海に言及した日本の小説というと、澁澤龍彦の遺作『高丘親王航海記』(文春文庫)だろうか。たしか、Er海の水面に鏡のように「高丘親王」*3の亡母・藤原薬子の面影が写るのではなかったけ。歴史的人物としての平城天皇の皇子…

大東亜戦争真っ最中

内田樹氏曰く、 早起きして、鹿児島空港へ。 空港で買った新聞の一面に「植木等死す」の記事が載っていた。 私の父親は新聞の死亡欄に徳川夢声や内田百輭や谷崎潤一郎の死亡記事が出たときに、ふっとため息をついて、「明治は遠くなりにけり」とつぶやくこと…

私を引き受ける

1年前に書かれたテクストを読み返して、「いまの私ならこんなことは書かない」という時、作者は死んで、(それを読んだ数十、数百、数千の)読者だけが生まれる。そこで問われる「アイデンティティ」とはいったいなんなのか? 「本当の自分」なんてものを探…

名を正さんか

石原慎太郎を巡って2つの引用; 石原がその暴言の標的にしてるのは、まずたいてい少数者だとか外国人だとかよその自治体だとか田舎だとかインテリっぽいもの(おフランス)だとか公的立場にある人や組織のようなものだ。もともと胡散臭く思われているような…

雲龍にて墓参り

承前*1今回、雲南に旅行した主要な目的は墓参りであった。 去年7月に、三番目の叔父さんが上海で客死した*2。その叔父さんにとっては初の清明節。 4月3日午後に妻が退院して、下関に住む叔父さん(2番目の叔父さん)のマツダで下関へ*3。麗江から大理ま…

水書(続)

承前*1「水書」ということで、 「中国水書」出版、象形文字の「生きた化石」保護めざす 2007年01月16日19時23分 新華社北京:中国古籍整理特別資金援助プロジェクトの「中国水書」が、先ごろ巴蜀書社と四川民族出版社から共同出版された。同書は貴州省三都、…

「最低投票率」と「過半数」

「国民投票法案」って何時の間にか衆議院を通過してしまったわけですよね。もしかして、石原慎太郎がどうたらこうたらということで世間が盛り上がったということ自体、実はそのための陽動作戦だったりして。 改憲か護憲かというスタンス以前の問題として、 …

スポーツ/文学

藤木直美さん経由で廻ってきたメイル; 第一回 公開ワークショップ「スポーツする文学」のご案内 ■企画のことば いま、スポーツを個人として楽しむ者は多い。その一方、スポーツのメディア ・イベント化は進行し、選手達のタレント化も進む。スポーツは自身…

世界銀行醜聞

イラク開戦時の米国国防長官であった世界銀行総裁Paul Wolfowitzの辞任を求める運動が始まっている。Ceasefire Campaignからのメイルを転載; Dear friend, On Friday, Paul Wolfowitz -- President Bush's key architect of the Iraq war, now president of…

「属性」から逃れられるか

属性を嫌ったり憎んだりするのは、実は楽なんだ。その相手本人と直接対峙しなくて済むから。 この歳になると、ひと本人と対峙することがそう苦痛でなくなって、誰かを嫌ったり憎んだりすることも自分自身の重荷として直接自分で担えるようになったから、属性…

Apocalypse Movies

南京西路の某書店にて購入; Kim NEWMAN Apocalypse Movies: End of the World Cinema St. Martin’s Griffin, 1999 2000 Foreword: Beginning with the End(David J. Schow) You Are One Day Closer to the End of the World She’s an Atom from Manhattan P…

韓国文学、「一人称語り」

Yang Sung-jin “Korean Literary Market Confronts Protracted Slump” http://e.sinchew-i.com/content.phtml?sec=2&artid=200704040009 http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_12dd.htmlにて知る。「うに」さんは「中国の英字新聞」と書かれ…

So it goes?

カート・ヴォネガット死去の報せは先ずhttp://d.hatena.ne.jp/nessko/20070412/p1、http://d.hatena.ne.jp/saltwatertaffy/20070412#p1、http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_ce13.htmlで知る。 NYTの記事; April 12, 2007 Kurt Vonnegut, …

雲南写真(麗江)

承前*1時間的には前後するのだが、今度は麗江。市場を中心に; *1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070410/1176233504

雲南写真(雲龍)

承前*1雲南省の写真を貼り付けてみる。 先ずは大理白族自治州雲龍県にて; *1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070330/1175229916

「中国語の複文」(メモ)

ある調べ物のためにダウンロード; 鳥井克之「再論 中国語の複文について――新しい中国語教学文法の再構築を目指して――」『外国語教育研究』(関西大学)8、2004年10月 http://www.kansai-u.ac.jp/fl/publication/research/pdf/08/05_Torii.pdf

Phenomenologie historique de Merleau-Ponty

上海に戻ってから買った本。 〓*1碧平『梅羅−〓*2蒂歴史現象学研究』復旦大学出版社、2007; 縮写符号表 緒論 第一章 理性的危機輿歴史現象学 第二章 歴史的肉体 第三章 歴史的超辯証法 結論 邁向一種“新目的論” 附録 梅羅−〓*3蒂生平疑難*4考 参考書目 鳴謝…

山谷/カオサン

安原宏美さんのところ*1から『東京ゲストハウスLife―270軒以上の路線別物件ガイド付き!! 』(山と渓谷社)という本の孫引き; 上野や浅草にも歩いていける東京の下町に世界各国の旅人が集まるゲストハウス街がある。日雇い労働者として知られるディープ空間…

水書

Xinhua “County in bid to save ethnic texts” Shanghai Daily 10 April 2007 上の記事によると、貴州省の三都水族自治県で、水族に伝わる象形文字「水書」の保存を促進する条例が制定されたということだが、具体的にどのような条例なのかは言及がない。「水…

末木文美士『日本宗教史』

日本宗教史 (岩波新書)作者: 末木文美士出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 10人 クリック: 42回この商品を含むブログ (58件) を見る旅行中に読了する。 先ず目次を写しておく; はじめに 日本宗教史をどう見るかI 仏教の浸透…

社会科学基礎論研究会2007年度第1回研究会

社会科学基礎論研究会 会員・関係者 各位 2007年度 第1回研究会のご案内 皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。 さて、社会科学基礎論研究会の2007年度第1回研究会を下記の内 容にて開催することとなりました。今回は、3人の報告者をお…

Mの極致?

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070408/1176097536にて知る。 『サンスポ』の記事なり; 2007年04月07日 更新 36歳読売記者、ひとりSMで昇天!?手錠、口の中に靴下! 東京都文京区のマンション室内で5日に男性が変死体で見つかった件で、…

当事者の記憶

承前*1ブックマーク*2にて、Mr_Rancelot*3からお見舞いのお言葉をいただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。 あのエントリーを書いたのは、自分や身内のことが(細部に誤認が混ざりつつ)既に報道されていたので、それを取り敢えず訂正したいと…

麗江を巡って

承前*1麗江では親戚の家に泊まった。妻の父親のいとこに当たる女性が麗江に嫁いで、「麗江古城」の南側に位置する「忠義村」という場所に住み、民宿(客桟)を営んでいる。家は中央を庭にして四方を部屋で囲んだ四合院。「重点保存民居」に指定されている。…

雲南にて買った本

承前*1ブッキッシュに。旅行中に買った本; 和品正編『東巴常用字典(Naxi Dongba Pictograph Dictionary)』雲南美術出版社、2004 前言(Foreword) 凡例(Notes) 天象(Weather) 時令(Seasons) 地理(Geography) 方位(Direction and Position) 植物…

雲南時間

承前*1 上海にいると、日本との時差を感じることはない。6時くらいになるとちゃんと薄暗くなる*2。しかし、雲南省だと違う。それは雲南の経度と北京時間との相互作用によるもの。3月30日に乗った上海発麗江行きの飛行機は18時過ぎに一旦昆明に着陸した。そ…

成毛滋

「この3月に、鈴木ヒロミツと前後して、成毛滋も亡くなっていた」ということをhttp://d.hatena.ne.jp/Talpidae/20070405/p4にて知る。早速Googleをかけてみた。取り敢えず、『朝日』の記事; ギタリストの成毛滋さん死去2007年04月05日14時32分 成毛滋さん…