大理のEr海*1に言及したが*2、Er海に言及した日本の小説というと、澁澤龍彦の遺作『高丘親王航海記』(文春文庫)だろうか。たしか、Er海の水面に鏡のように「高丘親王」*3の亡母・藤原薬子の面影が写るのではなかったけ。歴史的人物としての平城天皇の皇子・高丘親王は多分南詔国を訪れたということはないだろう。
私は文春文庫版を読んだのだが、調べてみたら、今では全集に収められたものしか買えないらしい。
澁澤龍彦全集〈22〉 高丘親王航海記,裸婦の中の裸婦,都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト 他
- 作者: 澁澤龍彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る