Mの極致?

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070408/1176097536にて知る。
『サンスポ』の記事なり;


2007年04月07日 更新
36歳読売記者、ひとりSMで昇天!?手錠、口の中に靴下!

 東京都文京区のマンション室内で5日に男性が変死体で見つかった件で、男性が“特殊行為中”に事故で亡くなったとみられることが6日までに分かった。遺体発見時は後ろ手に両手に手錠をかけており、口の中には靴下が。警視庁の捜査も事件→自殺か、と迷走したが、最終的には事故との見方に落ち着いたようだ。専門家は「見る人が見れば一目瞭然の特殊プレー」と指摘している。




 変死体が見つかったのは5日午後4時20分ごろ。文京区白山のマンション室内の玄関で、読売新聞社員の男性(36)が倒れているのを、旅行から帰宅した母親(65)が見つけて通報した。

 警視庁富坂署員が駆けつけると、男性は後ろ手に両手に手錠をかけ、口の中に靴下を詰め込み、その上から粘着テープをはってあった。頭部を玄関方向に向けており、左側体部を下にした状態で死亡。上下の服は着ていたといい、死因は窒息死とみられる。

 警視庁は当初、事件の疑いもあるとみて捜査したが、玄関は施錠され、外部からの侵入、物色された形跡もない。着衣の乱れもなく、現金は残っており、左手には手錠のカギを持っていた。

 続いて浮上したのは自殺の可能性。しかし遺書はない。何らかの事情で口に靴下を入れて窒息死した事故の可能性が高いとの見方へ。捜査関係者は「室内に手錠などSM系に関する器具が多数あった。自慰行為中の事故とみられる」と話した。

 男性は読売新聞メディア戦略局管理部社員で、放送業界の情報収集を担当。編集局政治部記者も兼務し、総務省を担当していた。平成7年に入社し宇都宮支局や政治部を経て現在に至ったといい、「経歴以上のことはお答えしていません」(東京本社広報部)。

 一方で男性を知る人物からは「同性愛者だというウワサを聞いた」「仕事もするし、まじめで優しそうな感じ。でも2人では飲みに行きたくないタイプ」などの声も。

 オナニー専門家は、今回の件について「窒息オナニーですね。見る人が見れば一発でわかりますよ」と証言。けい動脈を絞めて意識が遠くなる瞬間と、射精感が合わさると想像を絶する快感が得られるという。

 複数の専門家は「ここまで手の込んだ方法は聞いたことがない」と驚き、中には「高難易度。フツーじゃない。アイススケートなら5回転ジャンプくらいだ」との声も聞かれた。


★圧迫プレーの一種

 変死体で見つかった男性は、ゲイだとウワサされていたという。風俗ライターによると、レズの間でSMプレーの人気が低い一方で、ゲイの間ではSMはポピュラーで「あるゲイが『ボクはSをやる』と言ったら、Mの男性がたくさん寄ってきて大変だったと聞いた。ゲイの中ではM男が多いのでは」。

 窒息オナニーは一般的に理解しがたいが、いわゆる「デブ専」の圧迫プレーに通じると指摘する声も。AV関係者は「デブ専の性癖を持つ者は圧迫されて気を失うときの射精がいいといいます。ただ相手がいるので死に至ることはほとんどありません」と話していた。
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200704/sha2007040706.html

私も「オナニー専門家っているのかよ!しかも職業として!」というのは同感。初めて知った。
さて、SMなのだけれど、SとMとはどちらが優位(支配的)なのだろうか。Sに決まっているだろうというかもしれない。それはどうかな。例えば、芝居を考えてみて、役者と演出家(或いは劇作家)とではどちらが支配的なのか。いくら役者が大活躍したところで、それは台本に従って、また演出に従ってのことにすぎない。SMもプレイというくらいだから芝居であろう。事実、お互いの言葉や所作によってお互いをそれぞれSとMとして構成しつつ、プレイを共同で構成していくわけだ*1。その際、Mの方が主導権を握って場面を構成していくことは充分に考えられるし、実際そういうことの方が多いとも実践者に聞いたこともある。とすれば、肉体的にはSの優位、知的(物語的)にはMの優位ということになるのかもしれない。また、Sはその欲望を充足するためにはMである他者を必要とするが、Mの場合、自分の脳内で物語、〈虐げられる私の物語〉さえ構築できれば、必ずしも現実の他者(S)は必要ないということはいえないだろうか。今回の「事故」を、現実のSが排除されたMの極致として解釈したいという妄想に駆られてしまったのだが、如何だろうか。
ところで、「デブ専」って、ヘテロセクシュアルでは成立しないんですか。昔、「デブ専」のホストクラブをやれば意外と儲かるんじゃないかと考えたことがあるのですが。〈デブ女〉といえば、フェデリコ・フェリーニを思い出すのだが、彼の場合は〈大地母神〉とかとの関係で解釈すべきなんでしょうね。

*1:SMの会話分析をやる人っていないのかしら。エスノメソドロジーというかエスエムメソドロジー