2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

村上龍/加藤周一

劉迪「村上龍的世界」『東方早報』2007年2月6日 内容としては、村上龍概説という感じで、(少なくとも日本人にとっては)目新しいものではない。ただ、冒頭で、 二十多年前、訪著名評論家加藤周一、我問起当代日本作家、他挙出村上龍、大加賛賞。加藤説、…

ナベゾー

時事通信の記事なり; 渡辺和博さん死去=「マル金、マルビ」で流行語大賞2月6日18時32分配信 時事通信 ベストセラー「金魂巻」などで知られるイラストレーターでエッセイストの渡辺和博(わたなべ・かずひろ)さんが6日午前1時46分、肝臓がんのため東京都新…

鴻一郎

http://www.acidmothers.com/Cgi-bin/magz/jt/jt061/index.html これだけ本格的な宇能鴻一郎論というのは珍しいのではないだろうか。また、この人と宇能鴻一郎との出会いについて、「父が持ち帰る夕刊フジを、翌日ゴミ箱からこっそり拾い上げ、エロページの…

「九官鳥」

承前*1會津八一の『自註鹿鳴集』から。 「九官鳥」は昭和15年1月に詠まれたもの。そこから、 いで はてて をのこ ともしき ふるさと の みづた の おも に とし は き むかふ(p.236)これに、秋艸道人自ら註して曰く、 この歌を発表したる当時は、反戦思想…

釣り?

http://d.hatena.ne.jp/nakayama-masako/ http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070207/p1では「仮面ブロガー」疑惑。 けっこう大笑いしながら愉しんでいたのだが。小泉純一郎が大好きで、安倍晋三と国民新党(亀井静香)と「オタク」と「ニート」と「デブ」と…

台湾で簡体字

「観光導覧将用簡体字」『東方早報』2007年2月5日*1 台湾の観光地である日月潭では、今年から中国大陸の観光客のために、簡体字版のパンフレットを用意するという。 *1:『海峡都市報』からの転載。

欠如しているもの

承前*1http://d.hatena.ne.jp/inumash/20070205/p1 ここで欠けている視点――それは最重要であるとさえ思うのだが――、それは(多分苦痛と切り離すことはできないであろう)快楽という視点だろう。 *1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070128/1170005200

黄帝紀元

先ず時事通信の記事なり; 西暦ではなく「黄帝紀年」を=ネットで提唱、反論も−中国2月3日15時1分配信 時事通信 【北京3日時事】「各民族には固有の紀元がある。中国は西暦ではなく黄帝紀元を用いるべし」−。中国の大学教授らが1月末、中華民族の祖とされる…

「オトコの側の深刻な女性不信」by 大月隆寛

承前*1大月隆寛氏、『産経』にて、 少し前、少子化対策と称して、政府主導で集団見合いを、と真顔で提言されてた女性大臣もいらっしゃいました。とにかく、つがいをこさえりゃ何とかなる、頭数さえ増やしてくれりゃいい、というその発想は、今回の「産む機械…

ヘルメット

承前*12月5日の「大阪市による野宿者テント村強制撤去」については、「うに」さんのblogに時々刻々の写真ドキュメントあり; http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_35bf.html http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_adf2.htm…

三蔵法師as a foreigner

承前*1Chasing the Monk's Shadow作者: Mishi Saran出版社/メーカー: Penguin Global発売日: 2005/12/28メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る Mishi Saran Chasing the Monk’s Shadowから。印度における玄奘。文中のheは…

もう一つの「新自由主義」(メモ)

「新自由主義」と訳されている経済思想には、neo-liberalismとnew liberalismがある。以下、new liberalismについてメモ; T. H. グリーンからL. T. ホブハウスやJ. A. ホブソンらの「新自由主義」(new iberalism)と呼ばれる立場にいたる、19世紀末から20…

張亞東談王菲

許佳「張亜東的20個細節」『外灘画報』2007年2月1日、B11 張亜東*1、王菲について語る; Ta*2是一個矛盾体。 Ni要問我ta〓*3児矛盾? 我説不清楚、就是一種感覚。輿ta合作、我覚得是最没有圧力、最自然的。我很喜歓看演唱会的ta、那時候ta看起来就特別美、…

実体としての機械ではなく

承前*1 すでに各紙各局が指摘しているとおり、「少子化問題は女性の問題」としたことの方が問題なわけですよ。担当大臣なのにさ。だから、柳沢さんはしょうもない弁明をせずに、↓のように言うべきだったと思います。「一方、今の男性はたくさん子どもを作れ…

『自註鹿鳴集』

会津八一『自註鹿鳴集』新潮文庫、1969自註鹿鳴集 (新潮文庫)作者: 会津八一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/06メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る1940(昭和15)年刊行の『鹿鳴集』に著者自らが註したもの。収められた歌…

「在家僧侶養成」講座

http://www.dmj-grp.co.jp/Template/Goods/go_GoodsTemp.cfm?GM_ID=PZ http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20070121/1169351539にて知る。 曰く、 現在の仕事や立場を捨てることなく、出家や剃髪もせずに、自宅でお坊さんになれると、空前の大反響を呼んでいるの…

フェミ化する英国

http://www.telegraph.co.uk/opinion/main.jhtml;jsessionid=RRPUI1GKIZEV3QFIQMGCFFWAVCBQUIV0?xml=/opinion/2007/02/01/do0101.xml Daily Telegraphに載った国会議員Boris Johnson氏の”I'll tell you why women are running out of men to marry”というエ…

金正南は葡萄牙人?

「中国外交部回応金正日長子居住北京和澳門報道“没有聴説金正南在中国」『東方早報』2007年2月2日 1月31日に金正南が澳門に到着した云々という報道に対して、「中国外交部発言人」はそういうことは聴いていないと回答したという。金正南を北京で見かけた…

Todai-moto-kurashi

マイミクの長瀬さんが「灯台下暗し」というタイトルで日記を書いているのだけれど、内容とは関係なく、「灯台下暗し」の話。 実は20歳になる頃まで「灯台下暗し」の意味を知らなかった。というよりも、todaimotokurashiを適切に漢字変換できなかったのだ。to…

知への愛の問題

http://web-teacher.jp/ http://report.rakugan.com/ http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20070131/p2とhttp://takayak.moe-nifty.com/episode2/2007/01/post_9440.htmlにて知る。但し、不図思い出して、拙blogを検索してみたら、一昨年の12月に桑江さん…

『自己意識の現象学』

最近読了した本; 新田義弘、河本英夫編『自己意識の現象学 生命と知をめぐって』世界思想社、2005 自己意識の現象学―生命と知をめぐって (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 新田義弘,河本英夫出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2005/05メディア: 単行本購入: 2人…

角力は神事か

5号館のつぶやき : 相撲は八百長やってもいいのでは?*1を読んで父親の持論を思い出した。曰く「スポーツはBS1で放送するけど相撲だけBS2で放送するから相撲は芸能」。なるほど。確かに他のスポーツだったら延々とやるときであっても大抵BS1だなと。NHKは相…

「われわれは、世界でこんなネタになっている」

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070127/1169860485に関係あるか。 戴錚「“世界的日本人笑話集”」『東方早報』2007年1月31日 腰巻に「われわれは、世界でこんなネタになっている」と謳われた早坂隆『世界の日本人ジョーク集』という本が売れているという…

〈終わりなき日常〉再び?

内田樹「意地悪化する社会」http://www.nikkei.co.jp/kansai/elderly/37642.html 曰く、 最近『論座』が若年の貧困層の特集をしていた。その中で若いフリーターが「戦争待望」の心情を記していた。非正規雇用の身として「一方的にイジメ抜かれている私たち」…

Philippe Lacoue-Labarthe

http://d.hatena.ne.jp/arenedelanuit/20070201/p1とhttp://d.hatena.ne.jp/voleurknkn/20070202#p1にて知る。ラクー=ラバルト死す。享年67歳; Jacob Rogozinski “Philippe Lacoue-Labarthe, philosophe et germaniste” http://www.lemonde.fr/web/article…

敬語は5種類

今日、「敬語」というキー・ワードで検索してのアクセスが多いような気がしたのだけれど、これだったのね; 「5分類」敬語の指針答申=謙譲は2種、美化語も−新基準普及の方針・文化庁2月2日11時31分配信 時事通信 文化審議会(阿刀田高会長)は2日、一般的に…

機械を巡って幾つか

承前*1 先ず「レヴィ・ストロースを評して、女性を貨幣扱いしているとか、そんな非難も出てくるのかな」*2ということですが、レヴィ=ストロース先生のフェミニストの間での評判はこのおかげでめっちゃ悪いんじゃないでしょうか。ところで、 僕が思うに柳沢…

「不一様就是不一様」

承前*1 “新楽隊的風格是怎様的?” “不一様。” 竇唯答道。 “是甚麼不一様?” “不一様就是不一様、名字解釈了一切。” “当初為甚麼取這個名字?” “因為不一様。” 面対記者、竇唯唯一願意説的、就是“不一様”這三個文字。接着是大段大段的沈黙(劉牧洋「竇唯:一…

『本原輿延異』

買った本; 朱剛『本原輿延異 徳里達対本原形而上学的解構』上海人民出版社、2006 凡例 序一 可理解的徳里達(張様龍) 序二 幾点感想(杜小眞) 導言 第一部分 本原輿延異――徳里達対胡塞爾現象学中本原/替補結構的解構 引言 第一章 諸種符号之前的符号――被…

『佛教本覚思想論争的現代性考察』

買った本; 唐忠毛『佛教本覚思想論争的現代性考察』上海古籍出版社、2006 導言 第一章 本覚思想的義理淵源及其結構特徴 第二章 20世紀的佛教本覚思想批判輿論争 第三章 現代学術背景下的佛学進路之跂出 第四章 以科学、民主為線索的本覚思想批判輿重構 第五…