鴻一郎

http://www.acidmothers.com/Cgi-bin/magz/jt/jt061/index.html


これだけ本格的な宇能鴻一郎論というのは珍しいのではないだろうか。また、この人と宇能鴻一郎との出会いについて、「父が持ち帰る夕刊フジを、翌日ゴミ箱からこっそり拾い上げ、エロページのみを隠れて読み耽っていた私は、そこに連載されていたあまりに奇妙な文体の官能小説に一瞬で虜にされてしまい、それ以来毎日、父が持ち帰る夕刊フジを心待ちにしたもので、時折持ち帰って来ぬ日があれば、翌昼に駅のキオスクまで出向き、わざわざ買い求めたりもした」と記している。エロい世界との出会いが『夕刊フジ』だったというのは、1970年代少年にとってはまことにありそうな話。多分、この人だけのことではあるまい。
ところで、宇能鴻一郎というペン・ネームの由来が宇野弘蔵+鈴木鴻一郎だったということを知り*1、またひとつ己の無知を痛感する。このマルクス経済学者の名前を初めて見たとき、エロいぞ!と直感したのだが。