川崎修、杉田敦編『現代政治理論 新版』

川崎修*1杉田敦*2編『現代政治理論 新版』*3は昨年12月に読了した。
取り敢えず目次をメモしておく;


新版はじめに


第1章 政治 権力と公共性(川崎修)
1 政治はどこにでもある?
2 ものの見方としての政治
3 政治が現れるとき、政治が隠れるとき
第2章 権力 強制と自発性(川崎修)
1 権力のさまざまなかたち
2 意図と構造
第3章 リベラリズムの展開 その振幅と変容(金田耕一)
1 自然権リベラリズムから功利のリベラリズム
2 人格発展のリベラリズム
3 社会有機体論
4 福祉国家とその批判
第4章 現代の自由論 自律とは何か(金田耕一)
1 二つの自由の概念
2 自律性の条件
3 主体と自由/権力
第5章 平等 正義を求めて(飯田文雄)
1 ロールズ『正義論』とアメリカのリベラリズム
2 ロールズの『正義論』
3 リバタリアニズムコミュニタリアニズム
4 ドゥオーキンと資源主義の発展
5 福利主義の展開と平等論の課題
第6章 デモクラシー 歴史と現実
1 デモクラシー論の展開――古代から現代へ(杉田敦
2 大衆デモクラシーの成立(杉田敦
3 現代デモクラシーの諸相(杉田敦
4 討議デモクラシーとラディカル・デモクラシー(早川誠)
5 ネーションとデモクラシー(杉田敦
第7章 ネーションとエスニシティ アイデンティティの政治
1 ネーションとナショナリズム杉田敦
2 多文化主義(早川誠)
第8章 フェミニズムと政治理論 寄与と挑戦(井上匡子)
1 政治において「人間」とは誰のことか
2 フェミニズムの展開
3 政治理論への寄与
第9章 公共性と市民社会 公共圏とデモクラシー
1 「公共性」とは何か(谷澤正嗣)
2 公共的なものと私的なものの対立と宥和(谷澤正嗣)
3 アレントとはーなーますの公共性論(谷澤正嗣)
4 政治的公共圏と討議デモクラシー(谷澤正嗣)
5 リベラルな政治文化と公共性(谷澤正嗣)
6 現代の市民社会論(早川誠)
第10章 環境と政治 自然、人間、社会(尾内隆之)
1 政治課題としての環境問題
2 「緑の政治」の展開
3 エコロジーの政治構想
第11章 国境をこえる政治の理論 グローバリゼーション、デモクラシー、リベラリズム遠藤誠治)
1 境界線の動揺と政治学
2 ウェストファリア的秩序の特質と国際秩序のイメージ
3 国際政治学の成立と分権性の克服という課題
4 グローバル化の始動と政治理論の対応
5 国境をこえるデモクラシーの理論
6 新しい世界をつくる社会運動と政治理論


新版おわりに
初版おわりに
読書案内
引用・参考文献
事項索引
人名索引


Column
1 政治と真理(川崎修)
2 官僚制(川崎修)
3 権威(川崎修)
4 社会主義(金田耕一)
5 共和制と共和主義(川崎修)
6 パノプティコン(Panopticon)(金田耕一)
7 ロールズ功利主義批判(飯田文雄)
8 ウォルツァーの『正義の領分』(飯田文雄)
9 全体主義(川崎修)
10 民主化杉田敦
11 ポピュリズム(populism)(杉田敦
12 想像の共同体(杉田敦
13 カナダ多文化主義法(早川誠)
14 法律における男女平等(井上匡子)
15 「親密圏」における暴力(井上匡子)
16 男女共同参画社会基本法(井上匡子)
17 ジェンダー論の展開――ジェンダー一元論(井上匡子)
18 公共選択理論と公共性(谷澤正嗣)
19 公・私区別の可変性(谷澤正嗣)
20 日本における市民社会論(早川誠)
21 パットナムの社会関係資本論(早川誠)
22 予防原則(precautionary principle)(尾内隆之)
23 ベックのリスク社会論(尾内隆之)
24 「ミニ・パブリックス」による討議デモクラシー(尾内隆之)
25 戦争の違法化(遠藤誠治)
26 ネオ・リベラリズムイデオロギー遠藤誠治)