世界を護るために、とか

http://analchy.blog90.fc2.com/blog-entry-87.html
http://d.hatena.ne.jp/terracao/20090117/1232171790


取り敢えず読書課題を;


杉田敦『デモクラシーの論じ方』ちくま新書、2001

デモクラシーの論じ方―論争の政治 (ちくま新書)

デモクラシーの論じ方―論争の政治 (ちくま新書)

それはそうと、democracyを民主主義と訳してしまうのは、そもそも制度的仕掛けの問題として考えなければいけないものを、イデオロギーの問題、さらにはお道徳の問題として誤認させてしまうのでは?
「民主主義は少数派の声を無視するような差別的なシステムでしかない」*1に対して、


ちがいます。それは多数決原理という価値観であって、民主主義とは似て非なるものです。民主主義の構成要素ですらありません。たまたま民主主義に則るシステムが、この原理を採用している場合が多いというだけです。
http://d.hatena.ne.jp/terracao/20090117/1232171790
これは一般的には一応正しいのだろうけど、「多数決」というのは全員一致よりはましだ。「多数決」が「多数」でしかないということを忘却しない限りで。何故、「多数決」なのか*2。それは(現象学的な意味における)世界を護るため。但し、世界を護るという栄光が帰属されるのは勝ち組(マジョリティ)ではなく負け組(マイノリティ)であることはいうまでもない。
See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081015/1224008442