2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一応、これは怪しまないと

承前*1 「いただきます」問題だが、『毎日』の記事に、 ◇「食を見直す問題提起に」−−宮崎では推進運動 宮崎県では昨年11月から、食事の際に「いただきます」を言うことなどを呼びかける運動が展開されている。 市町村やJAなど142団体でつくる「みやざ…

Red、紅

大昔のことだが、ledとredを取り違えて、れっど・ちぇっぺりんって〈赤い飛行船〉なんですかと言った奴がいた*1。 さて、春節が近づくと、街中が真っ赤っかに*2染まるということは既に書いた(と思う)*3。 Michelle QIAO “Red: the color of China” Shangha…

白南準

Nam June Paik(白南準)氏、マイアミの自宅にて死せり。享年74歳なり; Associated Press “Obituary: Video Artist Nam June Paik Dies at 74” http://www.iht.com/bin/print_ipub.php?file=/articles/2006/01/31/arts/web.obits.paik.php In a 1974 report…

世界の外

〈神〉、例えばその存在の有無、つまり有神論か無神論かを、抽象的に語る際に、英語や仏蘭西語も分からず、中東はおろか西洋文化の素養もあまりないような輩も、おそらく意識しないうちに、所謂〈アブラハムの宗教〉的な神観念を前提としているのは可笑しい…

永六輔の言葉その他

永六輔*1ということで、思い出したのだが、永さんの言葉で紹介したいものがある。といよりも、著書のタイトル。『死にはする、殺されはしない』。1970年代後半か。版元はたしか「話の特集」。ちょうど、〈尺貫法擁護〉運動を壮んにやっていた時期。 〈勝ち組…

基督裁判

宗教関係のトピックが続きます。 なんばさん*1が紹介されていたのですけど、 法王の言葉にも著作権「印税かける」法王庁が新方針 これまで自由に引用されてきたローマ法王の言葉や文章の著作権をはっきりさせ、印刷した本などに印税をかけるという法王庁の新…

Freddie Mercury

不図した弾みで、クィーンのフロント・マンだったフレディ・マーキュリーのバイオグラフィを調べた*1。で、Greg Prato氏曰く、 Combining theatrics and an outrageously flamboyant stage persona with his fine natural-born talent (he possessed one of …

アメフトではなくて「アメフット」

承前*1 小川信、松田栄二郎、奥野敦史 「京大元アメフット部員:女子大生2人に集団暴行、3人逮捕」 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060127k0000m040076000c.html 奥野敦史、鶴谷真、太田裕之 「京大元アメフット部員:婦女暴行 監督「…

「東京都への抗議」(その後)

この問題に関して、若桑みどりさんら5名の方が東京都への「抗議文」を発表している。その中で曰く、「戦前の「弁士中止」にまさる暴挙であり、民主憲法下の官庁にあるまじき行為」なりと。また、「ジェンダーへの無理解について」という節は〈ジェンダー〉…

Peter Ladefoged

Peter Ladefoged*1という言語学者が亡くなった*2。享年80歳。言語学関係のコミュニティではこの話題で持ちきりのようだ。しかし、Ladefoged氏の専門は「音声学」であって、意味論とか語用論ならともかく、さすがに私の日常的な知的関心の範囲外である。だか…

『冰点週刊』(続き)

承前*1 『冰点週刊』の主編である李大同氏が抗議声明を公表している*2。Mさんのご教示による。 また、問題となった「中国の歴史教科書の問題点を指摘した」「袁偉時・中山大教授」のテクストの英訳はhttp://www.zonaeuropa.com/20060126_1.htmで読める。 *1…

「いただきます」問題

なんばさん*1が紹介していた記事。 遠藤和行「考:「いただきます」って言ってますか? 「給食や外食では不要」ラジオで大論争」 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20060121ddm013100126000c.html 給食費は払っているのだから、給食の時間…

復興西路にMadame Mao’s Dowry(毛太設計)という店がある。Linda Johnsonなる英国人の開きし店なり。中国アンティークと(これもやはりアンティークなのだが)文革期のグッズを扱う*1。その中でも、目立っているのは(内蒙古から持ってきたという*2)文革時…

「インターネットもダメなんですか」

既に新聞(news)ではなくて、旧聞(olds)になりかけているのかも知れないが、『サンスポ』の記事から; 23日夜、堀江容疑者が東京拘置所の独居房に足を踏み入れた際の第一声は、捜査関係者によると「株価は見られないんですか」という仰天のひと言だった…

「みんな」

内田樹「「みんな」の呪縛」http://blog.tatsuru.com/archives/001520.php オルテガに依拠しつつ、「大衆社会」とは「「みんながやっていること」は「よいこと」で、「みんながやらないこと」は「悪いこと」という」原理の社会であるとする。そして、「無知…

戌年

今から1時間ほど前に、酉年から戌年になりました。ピークは過ぎたとはいえ、爆竹&花火は鳴り止まず。今年も宜しくお願いいたします。

「尋常」その他

26日、淮海中路の愛普生影藝坊(EPSITE)で、「尋常――路濘攝影作品展」(1月20日〜2月22日)を観る。主に陝西省における路濘氏の家族と親戚の(晴れと褻を含めた)日常が淡々とモノクロの画面に定着されている。そこにあるのは、実在の具体的な〈生〉なの…

Mozart

1月27日はモーツァルトの誕生日*1。吉原さんのcafeteria MLへのお便りにて気づいた。公式サイトはhttp://www.mozart2006.net/なり。 *1:GEORGE JAHN “World Honors Mozart on 250th Birthday” http://news.yahoo.com/s/ap/20060127/ap_en_mu/music_mozart_b…

戌年、結婚

犬といっても、十二支の話だが、来年(戌年)、中国では「ベビー・ブーム」が期待されているという。それは「中国古来の迷信」のためである。「国の多くの人々はzodiac signsが子どものパーソナリティに影響を与えると信じており、寅、申、戌の年に子どもを…

宮崎学/死刑/ライブドア

宮崎学氏の文章を読む。 「シンポジウム 「こうするべき!麻原裁判控訴審」 1月22日 日本教育会館」 http://www.miyazakimanabu.com/lecture/000144.php http://www.miyazakimanabu.com/lecture/000145.php 注目したところを抜き書きする; 感情を含めて「被…

『事件・記憶・叙述』

これも買い求めし本。 孫江 主編『事件・記憶・叙述』浙江人民出版社、2004 孫江「閲読沈黙:後現代主義、新史学與中国語境(代序)」 政治・事件的閲読方法 王笛「街頭政治――20世紀初中国城市的下層民衆、改良精英與政治文化」 王冠華「抵制美貨與社会運動―…

李文『日本文化在中国的伝播與影響(1972-2002)』

買い求めし本なり。 李文『日本文化在中国的伝播與影響(1972-2002)』中国社会科学出版社、2004 第一章 引論 第二章 Deng小平対日本現代化的思考與借鑑 第三章 人員往来 第四章 日本対中国的技術移転 第五章 日本式経営在中国的移植 第六章 学術研究與交流 …

『冰点週刊』

『読売新聞』の記事なり; 歴史教科書批判が原因か…中国人気紙が停刊処分 【北京=末続哲也】中国有力紙「中国青年報」の付属週刊紙「冰点週刊」が、24日に停刊処分を受けたことが、同紙関係者により明らかになった。同週刊紙が11日付で中国の歴史教科書…

『書城』2005年12月号

雑誌『書城』の2005年12月号、特集は「張愛玲逝世十周年」だが、日本絡みのテクスト3本(短いレヴューは除く)あり; 王中忱「小説家與知識分子的議論――大江健三郎随筆集《我在曖昧的日本》読後感言」(pp.50-53) 楊弋枢「大島渚:法度世界的抵御者」(pp.…

上海には日本人向けの日本語で書かれた雑誌が幾つかあるが、その中でも『フーイズム』という雑誌には独特の風格がある。 その2月号の特集記事は、 馬宏傑(文&写真)(上林早苗訳)「猿と共に去りぬ」、pp.12-29 タイトルは〈オヤジ・ギャグ〉めいてはいる…

『千里走単騎』を巡るマテリアル幾つか

昨年末に観た*1張藝謀の『千里走単騎』*2であるが、今のところ、論評する余裕はないので、幾つかのマテリアルの紹介にとどめる。 今までの経緯については、英文ではあるがhttp://www.monkeypeaches.com/qianlizoudanji.html。2005年12月で更新がストップして…

「ジェンダー・フリー」を巡るマテリアル幾つか

承前*1 先ずはhttp://plaza.rakuten.co.jp/hisahito/diary/とかありましたが、これはあくまでも〈ヲチ〉の対象にすぎず。 ここからがマジ。 上野千鶴子氏が今回の経緯について書いたもの及びThe Foreign Correspondents' Club of Japan*2のお報せは、http://…

Wilson Pickett

これは「ライブドア」問題などよりはるかに重要なニュースであろう; W・ピケット氏死去 米ソウル歌手 ウィルソン・ピケット氏(米ソウル歌手)AP通信などによると、米バージニア州の病院で19日、心臓発作のため死去。64歳。 1941年アラバマ州生…

『無極(The Promise)』或いは饅頭怖い

昨年末に観た*1 『無極(The Promise)』*2についてメモ書き。 この映画はある意味で無国籍的である。中国の特定の王朝がリファーされているわけではない*3。台詞が中国語(マンダリン)であるのも、『藝妓回億録』で藝者が英語を話しているのと同様に考えれ…

Nurturing the Imagination of Resistance

Ruel F. Pepa “Nurturing the Imagination of Resistance:Some important views from contemporary philosophers”*1 かなり前にダウンロードしたもの。 テクスト全体の意味はいまいち掴めない。多分、 The postmodern imagination of resistance is therefor…