一応、これは怪しまないと

 承前*1

 「いただきます」問題だが、『毎日』の記事に、


 ◇「食を見直す問題提起に」−−宮崎では推進運動

 宮崎県では昨年11月から、食事の際に「いただきます」を言うことなどを呼びかける運動が展開されている。

 市町村やJAなど142団体でつくる「みやざきの食と農を考える県民会議」(会長・安藤忠恕知事)が、農産物の恵みに感謝するのに最も分かりやすい活動として取り上げた。「いただきますからはじめよう宣言」をし、「県民が食事の時にいただきますの言葉に乗せ、命の恵みを感謝する」などの方針を掲げた。

 事務局の同県営農支援課は「子どもが朝食を抜いたり、家族全員の食事の機会が減っている中、食を見直そうという問題提起の意味もあります」と説明する。県内の公立小学校では給食時に「いただきます」「ごちそうさま」を唱えている。

という部分あり。
 (下からの草の根運動を装った)上から一斉の「いただきます」は取り敢えず怪しむべきだろう。そのうちに、〈兵隊さんありがとう〉が付け加わるなどといえば、サヨ的妄想と言われるかも知れないが。
 マジな話、ハンナおばさんによれば、西洋にてはプラトン以降、政治と教育は混同され始めた。東洋においては、政治と教育との混同は儒教文化の通弊なりといってしまうと、あまりに文化本質主義的か。