50年ぶり

中核派の〈顔〉だった北小路敏が他界してから既に10年経つのだった*1

朝日新聞』の記事;


中核派」最高指導者の姿、半世紀ぶり確認 集会に出席
9/15(火) 5:00配信



 共産主義体制の実現を目指してゲリラ事件を繰り返してきた過激派組織「中核派」について、警視庁が最高指導者の姿を半世紀ぶりに確認したことが、捜査関係者への取材でわかった。6日の中核派の政治集会に出席した。全国の警察は同派を「極左暴力集団」として違法行為の摘発や警戒を続けてきたが、最高指導者の所在がつかめず、指示系統の解明も不十分だった。

 警視庁が確認したのは、1997年に中核派の議長に選出された清水丈夫氏(82)。70年を最後に行方がつかめなかったが、東京都荒川区で今月6日にあった集会に参加。近年の指導方針を誤り、活動を充実させることができなかったとして自己批判した。

 中核派の広報担当は朝日新聞の取材に、清水氏について「非公然活動に関わっていたため公の場に(これまで)現れなかった」と回答。どのように関わっていたかについては「答えられない」とした。警視庁は姿を見せた背景や理由について分析し、過去の事件などへの関与について直接事情を聴きたい考えという。

 中核派の主要な主張の一つは天皇制反対。警察庁によると、昭和天皇逝去の翌年の90年に京都市京都御所に金属弾を撃ち込むなど全国で124件のゲリラ事件を起こした。派生した別団体との内ゲバ事件も深刻で、死者は100人を超えた。近年は原発問題や労働問題にテーマを広げ、各地でデモなどをしてきた。警察庁によると、1月時点の勢力は約4700人。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af3a13f4a9d749cb50edf3e7e928a7624e344ebb

ニホンカワウソが最後に目撃されたのは1979年だったのだ*2
それにしても、朝日新聞もネタ元の警察権力にしても、「中核派」に関する新しい情報はそれほどないようだ。「清水丈夫」出現はともかくとして、この記事にあるのは殆どNEWSではなくOLDSに属するものだろう。平成の初めの事件とか。
ちょっとわからないのは、「派生した別団体との内ゲバ事件も深刻で、死者は100人を超えた」という文。中核と言えばカクマルとの内ゲバ戦争ということになるけれど、カクマルは中核にとって「派生した別団体」とはいえないだろう。また、21世紀に入ってから分裂があるけれど、その旧派(この記事でいう「中核派」)と新派*3の抗争がいくら深刻であっても、「 死者は100人を超えた」なんてことは聞いたことがない。
このツィートに関して、中核派の内情に通じた人からのリプがある*4。まあ、これは内閉的集団*5一般の宿痾といえるかも知れない。