Taro's rejoinder, etc.

承前*1

岩永直子*2「れいわ新選組の迷走 大西つねき氏の「命の選別」発言に党内からも批判 なぜ除籍処分は遅れたのか」https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/reiwa-onishi


大西恒樹のれいわ新選組「除籍」問題についての『BuzzFeed』の記事。
5時間に及んだ「総会」後の山本太郎代表の発言;


総会後、会見を開いた山本太郎代表は、「言葉の暴力によって身の危険を感じた皆様に心よりお詫びを申し上げます」と頭を下げた。

また、「彼の持っている資質に気づけなかった」とも述べた。

そして、「大西つねきの中にあったものは山本太郎にもあるかもしれない。誰の心にもある社会的な問題。大西つねきをきっかけに向き合っていただきたい」と、優生思想が大西氏個人の問題ではないことを訴えた。

その後、質疑応答で、当初、処分に及び腰だったのではないかという質問に対しては「処分なしにはならないというのが私の最初からの見解でした」と反論しつつ、こう釈明した。

「火消しのためならさっさと処分するのが簡単。でもそれをしたくない気持ちがあった。(直後に直接話した)彼の中に謝罪という気持ちがあった。構成員停止処分などを考えていた」

川口有美子さんのコメント;

難病を抱える患者の支援活動をしてきたNPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会*3副理事長の川口有美子さんは、「れいわ新選組は重度障害者を国会に送り出すという今までになかったことを成し遂げ、生存ギリギリの人が応援している政党だと思っています。今回の発言が党の中から出てきたことにがっかりしましたし、怒りも感じています」と話す。

当初、大西氏が謝罪し、撤回したことについては「ああいう言葉を動画で発信できるというのは本心であり、そうした生命倫理観は簡単には変えられないと思っている」と疑いの念を抱き、すぐ除籍すべきだと思っていたという。

「でも、ああいう考え方をしている人は世の中に結構います。反駁し、論破するための練習問題を解くつもりで山本代表はすぐ切ることをしなかったのではないかと思う。対話しようと考えたのかもしれない」と処分が遅れた理由を推測する。

ただ、生活が苦しくなっている世の中で、優生思想はますます強くなっており、こうした発言に寛容になることは当事者を不安に陥れていることを指摘する。

詩人の岩崎航氏*4のコメント;

どんな理屈をつけようと、命の選別をするのが政治だという乱暴な考えを断じて容認することはできません。



「ぶっちゃけ本音」という盾を構えた上で敢えてセンセーショナルな表現をすると、ある一定の受けを狙えるとして、計算して社会にもの言うひとが増えているのではないか。



れいわ新選組は、小さい政党ですが、2人の重度障害者をはじめて国政に送り出した稀有な政党です。
重度障害者をはじめとして社会的に弱い立場にいる多くの人が、期待という言葉だけでは追いつかないほどの希望をれいわの活動に見ています。



言われなくても分かっていると信じたいですが、れいわ新選組と、代表の山本太郎さんは、そのことを忘れないで、今後も活動していってほしいと思います。