２人目 - Living, Loving, Thinking, Again

『毎日新聞』の記事；

元兵庫県議の竹内英明氏が死亡　百条委委員務め、SNSで中傷受け辞職
毎日新聞
2025/1/19 12:42（最終更新 1/19 18:58）

　斎藤元彦兵庫県知事がパワハラなどの疑惑を文書で告発された問題で、真相究明のために設置された県議会調査特別委員会（百条委）の委員を務めた竹内英明元県議（50）*1が死亡したことが19日、関係者への取材で判明した。亡くなったのは18日夜で、自殺とみられる。
　竹内氏は当選5回で、立憲民主党系議員らでつくる会派「ひょうご県民連合」に所属していた。昨年11月の知事選直後、「一身上の都合」を理由に県議を辞職。関係者によると、実際は知事選中などにSNS（ネット交流サービス）上で誹謗（ひぼう）中傷を受けたことが原因だったといい、周囲に「家から出ることも難しい状況だ」と相談していた。

　竹内氏を巡っては、SNS上で告発に関わったとする根拠不明の書き込みが大量に出回り、中傷が相次いでいたという。【中尾卓英、柴山雄太】
https://mainichi.jp/articles/20250119/k00/00m/010/127000c

「誹謗中傷」について、『読売新聞』は次のように伝えている；

死亡した前兵庫県議への「批判」投稿、辞職後の１２月以降に「擁護」の８倍…１３アカウントの発信転載が半数
2025/01/25 09:25

　死亡した兵庫県の竹内英明・前県議（５０）に関する投稿はＳＮＳ上でどのように広がったのか。東京大の鳥海不二夫教授*2（計算社会科学）は、昨年１月から竹内氏が亡くなった今月１８日までのＸ（旧ツイッター）上の関連投稿約１８万件を分析した。その結果、６３％にあたる約１１万４０００件が批判的な投稿で、擁護する投稿（２９％、約５万３０００件）の２倍以上に上っていた。
　関連投稿は昨年１０～１１月の兵庫県知事選前後に増え、批判が多かったものの、擁護も一定数あった。しかし、その後擁護は激減し、１２月以降で見ると批判が擁護の８倍超と大きく上回っていた。竹内氏が１１月１８日に辞職した後、攻撃にさらされ続けていた状況が浮かぶ。
　また、批判投稿全体の半数は、わずか１３アカウントによる発信が転載されたものだった。
　鳥海氏は「ネット上の『メディアが伝えない真実』の中には偽・誤情報が含まれている。利用者自身が真偽を見極め、発信・拡散する際に慎重さを持つ必要性が高まっている」と指摘している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250125-OYT1T50033/

今挙げた２つの記事には「誹謗中傷」に関する重要な人名が出てこない。立花孝志*3である。竹内氏及び家族が立花の中傷や恫喝によって怯え・疲弊していたことは、TBSの『報道特集』が詳しい；

「追い詰められていた元兵庫県議の竹内英明さん「でっち上げ」と発言した立花孝志氏は」https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1689385

なお立花は竹内氏の死後も中傷的デマゴギーを流している*4。思い返せば、立花の誹謗中傷的デマが自殺に関与したのはこれで２例目なのだった。昨年、国民民主党の公認を取り消された高橋茉莉さんが自死し、高橋さんもまた立花による誹謗中傷攻撃を受けており、その攻撃が公認取り消しや自死に影響しているとされる*5。つまり、竹内氏は立花の２人目の犠牲者ということになる。
立花のデマや中傷は高橋さんや竹内氏の自死に大きな影響を与えたファクターだということはできる。しかし。それは直接的な因果関係は構成できない。つまり、立花を殺人者としては告発できない。そういう責任を如何に追及するのかが課題となる。
ところで、立花と（国民民主党の）玉木雄一郎が過去にコラボしていたことが発掘されている*6。

*1:https://www.takesan110.com/ See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%86%85%E8%8B%B1%E6%98%8E

*4:「立花孝志「逮捕が怖くて命絶った」と投稿も兵庫県警は完全否定　竹内元兵庫県議の死亡 (産経, 1/19)」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2025/01/20/090157

*6:See 「故高橋茉莉氏について、本人が否定した「生活保護の不正受給」のデマを拡散したのも立花孝志だった（怒）／民民はこれを受けてか高橋氏の衆院補選公認予定を取り消した」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2025/01/22/074240