アベノマスク来る

NHKの報道;


布マスク全世帯配布 来週から郵送開始 都市部優先で
2020年4月9日 17時18分


新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスクの品薄対策として、政府が全国のすべての世帯に2枚ずつ配布するとしている布マスクについて、来週から東京都など都市部を優先して郵送が始まることになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続いているマスクについて、政府は洗濯して繰り返し使える布マスクを全国すべての世帯を対象に1つの住所につき2枚ずつ配布する方針です。

配布は感染が広がっている東京都など都市部を優先することにしていて、来週から郵送が始まることになりました。厚生労働省では郵送に向けたこん包作業を進めていて、洗い方の説明などを記したチラシも一緒に郵送するということです。配布対象はおよそ5850万世帯で、合わせて1億3000万枚を用意するということです。

厚生労働省によりますと、マスクの確保と郵送などに必要な経費は合わせて466億円で、このうち233億円を今年度予算の予備費で賄い、残る233億円は今年度の補正予算案に計上する方針です。

厚生労働省ではこれとは別に、介護施設の利用者や妊婦向けに合わせて1億3000万枚の布マスクを配布する方針で、補正予算案が成立したあと順次配布を始めたいとしています。


官房長官「マスク配布 代替できる手段はない」
官房長官は午後の記者会見で、全国すべての世帯を対象に1つの住所につき2枚ずつ布マスクを配布することについて、「布マスク1億枚が、洗濯しながら平均20回使用されるとすれば、20億枚分の消費を抑制することになり、平常時のマスク需要の4、5か月分にあたる」と指摘しました。

そのうえで、「国内でのマスクの総量が不足する中、感染拡大防止のために極力多くの方にマスクを着用してもらうことや医療機関や高齢者施設などで着用が不可欠な方に必要な量を届けること、それに国民の不安を解消することなどを鑑みれば、代替できる手段はないと考えられる」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200409/k10012377121000.html

「布マスク」なら既に買ってあるのだった*1
「1億3000万枚」も確保したのなら、何故市場に放出しないのか。みんなが苛立っているのは近所のドラッグストアやスーパーでマスクが買えないからだろう。台湾のようにみんなが公平にマスクを買えるようなシステムを構築すればいいだけの話だ。だから、郵送するにしても、歩いて行ける範囲にスーパーやドラッグストアがない僻地を優先すべきだろう。
それから、みんなが問題にしているのは、「布マスク」が紙のマスク(サージカル・マスク)と比べて、ウィルスをカットする能力が格別に劣っているということだ。既に感染している人が他人に感染さないためというならともかく、まだ感染していない人が感染しないためということならば、不適切だということになる。特に「妊婦」のために「布マスク」なんてとんでもないことだ。「妊婦」は免疫力において最もヴァルネラブルな人たちだからだ。「洗濯して繰り返し使える」ということばかり強調して肝心の性能の問題は言及しない菅義偉は不誠実極まりないし、それを指摘しないNHKにも、巫山戯るんじゃないよと言いたい。
朝日新聞』の記事;

布マスク、日医会長「ウイルス防止の役割はあまりない」
新型コロナウイルス

2020年4月3日 20時20分


 政府が国民全世帯の住所地に2枚ずつ送る布マスクについて、日本医師会の横倉義武会長は3日、「ウイルス防止の役割はあまりない」と指摘した。着用の効果について「飛沫(ひまつ)を浴びて大量のウイルスが入ることは少しは防ぐことはできる」と語った。

 横倉氏は首相官邸安倍晋三首相と会談後、記者団に語った。政府の布マスク配布計画については、「それなりに効果はあると思う。国民の安心をつくるということでは」と述べた。

 一方、菅義偉官房長官は3日午後の記者会見で「WHO(世界保健機関)は他人への飛沫拡散防止には布マスクも有効としている」と強調。「感染拡大が懸念される現状において、広くマスクを着用していただくことは、社会全体の感染防止に極めて有用だ」と訴えた。
https://www.asahi.com/articles/ASN436J2PN43UTFK01Z.html

追記
これも参照のこと(但し、コメント欄はゴミ);


岩永直子「「布マスク2枚の予算があれば、医療従事者3ヶ月分」 マスク輸入業者、嘆く」https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/2-masks-kusaba