切支丹並み？ - Living, Loving, Thinking, Again

『東京新聞』の記事；

最大級の秀吉坐像発見　大阪・大宮神社　高さ８１センチ、寄せ木造り
2020年5月22日朝刊

　大阪市旭区の大宮神社で江戸時代に作られたとみられる等身大の豊臣秀吉坐像が見つかり、二十一日、市教育委員会が発表した*1。高さ八一・九センチの寄せ木造り。市教委によると、秀吉は没後に神として祭られ、全国で約二十体の木像が知られているが、近現代の作品を除くと最大級という。
　同神社の広瀬哲宮司は「大坂夏の陣で落城の際に持ち出されたとの言い伝えもあった。秀吉公を祭るのがはばかられた江戸時代の秀吉信仰を考える上で貴重だ」と話している。
　大宮神社は一一八五年の創建といい、大坂城の鬼門（北東）に位置することから大坂城を守る神社として信仰されていた。
　像が見つかったのは、大宮神社内にある摂社・高良社。社殿は一九三六年に建て替えられ、扉はくぎで留められていたが、社殿の改修工事が計画されたことから調査し、像を発見した。
　像は正装の束帯姿だが、冠などはなくなっており、表面の色彩も意図的に落とされた可能性があるという。銘文はなかったが、表情などから江戸時代に作られたとみられる。
　一七九七年には秀吉*2の一代記「絵本太閤記」*3が出版されて、秀吉ブームが起きたが、大宮神社でも一八二三年に開帳が行われており、ブームを背景に、この像が公開された可能性があるという。
　秀吉像の公開は未定。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202005/CK2020052202000126.html

切支丹並みの隠蔽工作のようだけど、そもそもこの像が神社に存在しているという伝承はあったのだろうか。また、秘密裏に秀吉像を礼拝する組織とかもあったのかしら？　と妄想の種は尽きない感じ。
ところで、この「大宮神社」*4は応神天皇や神功皇后を祀る*5所謂八幡宮ということになるだろう。また、秀吉像が収蔵されていた「高良社」は「創建年等の詳細は不明」であるが、祭神は「高良大神」*6。「高良大神」というのは、福岡県久留米市にある「高良大社」*7の祭神「高良玉垂命」のことだろうか。Wikipediaによれば、

高良玉垂命は朝廷から正一位を賜っているものの記紀には登場しておらず、正体が誰であるかに関しては古くから論争があり、武内宿禰（物部保連）説、藤大臣（中臣鳥賊津臣命、藤大臣連保、月天子、住吉明神の化身、物部氏の遠祖・物部胆咋連、物部保連）説、物部祖神（饒速日命、物部胆咋連、物部保連）説、彦火々出見尊説、水沼君祖神説、綿津見神説、比売許曽神（香春同神）説、景行天皇（大足彦）説、芹田真誰説、新羅神説、高麗神説など諸説がある。江戸時代には武内宿禰に比定する説が主流であったが、明治以降は特に比定されていない。