『福島民友新聞』の記事;
一瞬、長州という2文字が頭に浮かんだけれど。
赤べこ像の首外される? 若松駅前、器物損壊容疑で捜査
福島民友新聞 6月17日(水)11時43分配信
会津若松市のJR会津若松駅前にある赤べこ像の首が外れていたことが16日、分かった。管理する同市観光課は何者かに壊されたとみて、会津若松署に同日、被害届を出した。同署は器物損壊容疑で捜査する方針。
同市などによると、同駅関係者が14日朝に赤べこ像の胴体から首が外れているのを発見、同市などが応急処置を施した。赤べこ像は高さ1メートル、幅2メートルで、これまでにも胴体と首をつなぐ部分が故障して何度か外れることがあったという。
短文投稿サイト「ツイッター」に14日未明、壊れている赤べこ像にまたがる男性の写真が投稿され、同署が関連を調べている。
赤べこ像は、会津を応援する首都圏在住者でつくる「会津赤べこ会」が2008(平成20)年、観光振興の願いを込め、市に寄付した。駅を訪れた男性は「せっかくの像が壊れて残念。再発防止策が必要」と話した。近くで働く女性は「赤べこ像の首に赤ちゃんを座らせるなど乱暴な扱いをする人もいた」と振り返った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00010012-minyu-l07
さて、「赤べこ」についての私の記憶は曖昧で、同じ福島県の磐越東線の三春の三春駒と混同していたということがあった。会津の郷土玩具だったの!? 三春じゃなかったっけ? 三春は三春駒だったな、という感じ。
「「赤べこ」破壊に会津が激怒する理由 伝説の牛、町のため命尽くす」によれば*1、
また、「赤べこ 福島県会津若松市(郷土玩具のいま)」という1999年の『朝日新聞』の記事を引いて、
「べこ」とは、会津地方で牛のことを指します。赤には、魔よけや疫病を防ぐという意味が込められています。会津若松市から西に約20キロの柳津町に残る伝承にちなむといわれています。今から1200年前の807年、柳津町の虚空蔵尊(円蔵寺)を建立する際に、人々が大木を運ぶのに困っていると、大きな赤い牛が現れ、最後まで働き通しました。お堂ができると、牛は石となり、菩薩(ぼさつ)に仕えたと言われています。また、鶴ケ城主の蒲生氏郷が貧しい武士に、副業奨励策として作らせたという説もあります。
さらに、
「べこ」とは、この地方で牛のこと。赤には、魔よけや疫病を防ぐという意味がある。
「赤べこ」と呼ばれて親しまれているこの張り子は、会津若松市から西に二十キロほど離れた柳津町に残る伝説にちなんでいる。約千二百年前、町に虚空蔵尊(円蔵寺)を創建する際、一頭の大きな赤牛が、菩薩(ぼさつ)を安置するための資材運搬に活躍した。お堂が完成すると、赤牛はその前で石と化し、菩薩に仕えた。
「赤べこ」になったのは、それから八百年後。豊臣秀吉に仕えた鶴ケ城主の蒲生氏郷がこの伝説を耳にして、京都から招いた職人に作らせたのが始まりとされている。
「赤べこ」の起源になった柳津町の圓蔵寺*2は現在は臨済宗だが、その縁起には徳一*3が関わっている;
地元では、子どもが生まれると赤べこの張り子を買って「力強い丈夫な人間になれ」を願うのが、習わしになっているそうです。張り子の模様は不治の病の身代わりになった証しと言われたり、赤べこが現れたのは当時の住職が法力を使ったとも言われたりしています。
最澄(天台宗)と対立した徳一だが、この伝説では、空海との関係は友好的。敵の敵は味方ということ?
会津きっての名刹・福満虚空藏菩薩圓藏寺は千二百年にもおよぶ歴史を誇り、今でも多くの参詣者を集めています。ここは茨城県東海村の大満虚空藏尊、千葉県天津小湊町の能満虚空藏尊と共に日本三大虚空藏尊の一つに数えられています。
縁起によれば、弘法大師が唐の高僧から霊木を授かり、帰国後にその木を三つに分かち海に投げいれたところ茨城、千葉、そしてここ柳津に流れついたといわれます。霊木漂着の知らせを聞いた大師は、さっそくその木で虚空藏尊菩薩を刻みあげました。それを受け会津の名僧・徳一大師が圓藏寺を開創したと伝えられています。
また福満虚空藏尊を刻んだ木層がウグイになった話や、寺の難工事を手伝った赤牛の話など圓藏寺は数多くの伝説を秘めています。
http://www.aizu-reichi.gr.jp/ennzou/index.html
See also
sublime626「”赤べこ”が死亡したと、ネットを駆け巡る 首を切断か? 地元住民の怒りが止まらない」http://matome.naver.jp/odai/2141900613192547501
arieru555「福島の赤べこモニュメント、破壊される。死亡・爆笑のツイートも」http://matome.naver.jp/odai/2143449885843818501