「「実家に帰省したくない!」地方出身の若者たちのリアル」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190519-00011170-toushin-life
曰く、
「都市部」と「地方」との格差。それは当然あるのだろう。しかし、都会か田舎かという二元論に還元できる問題ではないだろう。それは寧ろスペクトラムの問題だろう。田舎の極に限界集落化した*1寒村や離島があるとすれば、都会の極に東京/大阪/名古屋があるといえる。大概の田舎や都会はこの二極の間の何処かに位置するといえる。また、都会と田舎の格差は通時的にどう変化してきているのかというのが重要だろう。つまり、格差は段々と緩和してきているのか、それとも、格差は最近になって強化されてきているのか。
先の10連休では、帰省ラッシュもあって、飛行機のチケットが高くなったり、高速道路に予測を上回る渋滞が起こったりしていました。こうした長期休暇には、やはり「実家に帰省する」という人も多いでしょう。しかし、地元を離れた大学生など若者の中には、年末年始やお盆、ゴールデンウィークといった長期休暇でも「帰省したくない」という人たちが少なくないようです。いったいなぜでしょうか?
それとともに、世代間のギャップのことが語られている;
「親世代」と言っても、今の大学生世代の親というのは、50代後半から60代前半の、かつて「新人類」といわれた、浩宮(新天皇)世代*2が多いわけですよね。20代で子供を作っていれば、40代で既に大学生の親ということになる。「Wi-Fiがそもそも何かわからず」とか「ネットへの不信感」とか、私たちの世代が親の世代とかに感じていることと同じじゃないかと思った。
大学時代に地方から都市部へ出てきたという人たちの中には、地方には都会にあるような情報や文化的施設が少なく、「都会にそうしたものがある、というのを知る機会すらない」と話す人もいます。スマホの普及によって、もちろん地方でもネットを通じて情報を取れる人も増えましたが、「親はWi-Fiがそもそも何かわからず、家にパソコンの使えるネット環境がない」といったこともあるようです。また、親世代にとって、いくらネットで情報を得られるようになっても、ネットへの不信感が根強くある場合も多いとのことです。たとえば、「テレビこそがマジョリティであり、テレビに映らないものはクオリティが低い」という考えをする人も少なくありません。
また、「結婚して子どもを持つことが幸せである」「女性は勉強しなくても、結婚できさえすればよい」といった考えや、LGBTへの差別的な考えなどを持っている人も多く、家族や親戚はみな、いわば「古い」人たちばかり、といったことがしばしばあるのです。
*1:See eg. https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20061128/1164680050 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170103/1483452883 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170504/1493909887 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20171215/1513306768 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/02/18/234141
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070222/1172164952 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080502/1209698659 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080622/1214075188 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100511/1273555779 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180714/1531581302 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/01/18/014735