どのくらい前から

共同通信の記事;


地域行事20県で60件休廃止

過疎、若者流出で継続困難
 2017/1/3 16:38


 都道府県が無形民俗文化財に指定した祭りや踊りなどの伝統行事のうち、継続的な実施が難しくなり休廃止されたものが20県で計60件あることが3日、共同通信の調査で分かった。日本の代表的な祭りを集めた「山・鉾・屋台行事」が2016年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたが*1都道府県指定の地域行事は継続が困難になっている実態が浮き彫りになった。

 文化庁によると、都道府県指定の無形民俗文化財は16年5月時点で1651件ある。休廃止事例が多い県への聞き取りでは、背景として過疎や少子化、若者の都市部への流出などによる担い手減少を挙げる声が目立った。
https://this.kiji.is/188919596480628213?c=39546741839462401

「過疎や少子化、若者の都市部への流出などによる担い手減少」による祭りの廃絶というのはそうなのだろうなと納得はできる。ただ、「過疎」とか「少子化」というのは今日昨日に始まったことではないだろう。「過疎」というのは遅くても高度成長期真っ只中の1960年代には問題化していた筈。岩波新書今井幸彦編『日本の過疎地帯』というのがあったが、これは1968年の本。この本には、所謂限界集落どころか、ムラごと消滅してしまう「廃村」の事例も幾つか出てきた記憶がある。ムラが伝統を支えられなくなって祭りが「休廃止された」のは何時頃のことだったのか。或いは、集落の高齢化率が何%を超えるとやばくなるのかとか。ここまで聞き取ってほしかった。See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110222/1298302982