J. Hillis Miller - Living, Loving, Thinking, Again

Andrzej Warminski “In memoriam” https://www.humanities.uci.edu/SOH/calendar/story_details.php?recid=2401
Yale University “In Memoriam: Professor J. Hillis Miller” https://english.yale.edu/news/department-news/memoriam-professor-j-hillis-miller

比較文学者のジョセフ・ヒリス・ミラー氏*1が他界。享年92歳。ヒリズ・ミラー先生の著書はTropes, Parables, Performatives: Essays on Twentieth Century Literature、The Disappearance of God: Five 19th Century Writers 、Othersの３冊しか読んでいないのだけど（汗）、特に『神の消失』と『他者たち』は文学についての知識ということにとどまらず、私の思考に決定的に近い影響を与えたといってよい。

Tropes, Parables, Performatives: Essays on Twentieth-Century Literature

作者:Miller, J. Hillis
発売日: 1991/03/01
メディア: ハードカバー

The Disappearance of God: Five 19th Century Writers

作者:Miller, J. Hillis
発売日: 2000/11/01
メディア: ペーパーバック

Others

作者:Miller, J. Hillis
発売日: 2001/11/01
メディア: ハードカバー

宮﨑裕助氏曰く、

J・ヒリス・ミラーの逝去の報。UCアーヴァインのアンジェイ・ウォーミンスキー（ド・マン『美学イデオロギー』の編者）の記事。ミラーの寛大さ、鷹揚さに、他者に対する「真に倫理的な命法」を指摘している。 https://t.co/oM5wXzMchj
— yusuke miyazaki (@parages) 2021年2月11日

実際、ヒリス・ミラーのテクストは、脱構築批評を担ったイェール学派の他の面々（ド・マン、ブルーム、ハートマン）のなかでは他者（読者）に語りかけるように読みやすく、知的な窮屈さを感じさせない。『文学の読み方』も併せ読むと、教師として優れた面があったのだろうなと想像させる。
— yusuke miyazaki (@parages) 2021年2月11日