2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

舒浩崙『郷愁』

日曜日にGlamour Barで、舒浩崙*1のドキュメンタリー『郷愁(Nostalgia)』*2を観る。Glamour Barで映画を観るのはこれで2度目*3。 上海に生まれ育った 舒浩崙は華東理工大学を卒業後、米国のイリノイ州立大学で映画制作を学び、修士号を得て上海に帰国後、…

小川国夫と前登志夫

『毎日新聞』の記事; 訃報:作家の小川国夫さん死去 求道的な姿勢と高貴な作風 光と影をキーワードに人々の営みを硬質な文体で描いた作家、小川国夫(おがわ・くにお)さんが8日午後1時57分、肺炎のため静岡市の病院で死去した。80歳。自宅は静岡県藤…

中河与一の弟子

承前*1「川内康範」を検索してのアクセスが多いので、何なんだろうと思ったが、 「月光仮面」「おふくろさん」…川内康範さん死去 テレビ番組「月光仮面」の原作・企画や、ヒット曲「誰よりも君を愛す」「おふくろさん」などの作詞で知られた川内(かわうち)康…

英語の話とか

ざっくりと引用しちゃう; 最近になって思うのだが、ポピュラー音楽の英語タイトルというのは、けっこう馬鹿にならないものがある。自分が好きなミュージシャンの曲であれば、「このタイトルはどんな意味なんだろう」と気になって調べるからだ。オレはYMOと…

『満洲開國史講義』

最近(民族としての)「満洲」に興味が出てきたので、 孟森『満洲開國史講義』中華書局、2006 を買う。 第一講 満洲名称考 第二講 女真総説 第三講 建州 第四講 清始祖布庫里雍順之考訂 第五講 肇祖原皇帝補紀 第六講 充善褚晏補傳 附妥羅兄弟補傳 第七講 興…

「労働」、「消費」、そしてハンナおばさんの復習

http://d.hatena.ne.jp/matsuiism/20080402 matsuismさんが『ブルータス』に載った内田樹氏のインタヴューを採り上げている。もしかして、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080219/1203440787で言及したものか*1。実物を読んでいないので、あれこれ論うのは…

Charlton Heston

チャールトン・ヘストンが亡くなったことは、 ROBERT BERKVIST “Charlton Heston, Epic Film Star and Voice of N.R.A., Dies at 84” http://www.nytimes.com/2008/04/06/movies/06heston.html で知る。この記事では彼の役者としてのキャリアとともに政治活…

NYT reviews TUYA’S MARRIAGE

王全安の『図雅的婚事』が米国での公開が始まったようで、以下はNYTの批評。一読して、何だか米国人らしいレヴューだと思った。 The Deals Made to Go on in a So-Called Simple Life By STEPHEN HOLDEN Published: April 4, 2008Who, if given a choice, wo…

「ラブゾンビ」?

宇野常寛という人の文章; 解説しよう。そもそも「政治の季節」退潮後、批評が単体で求心力を持つ ことはなかった。そこで八〇年代の「ニューアカデミズム」は代理店 ビジネスと結びつくことによって「場」を形成した。だが、そのモデル も長くは続かなかっ…

「ファン」とか「サポーター」とか

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080331/p2 http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080404/p1 http://d.hatena.ne.jp/rajendra/20080403/p2 「ファン」か「サポーター」かという論争(「ファン」と「サポーター」という言葉の対が妥当なものなのかどうかということ…

不憫な日の丸など

http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20080404#p3によると、「今日学校や役所、保守政党では日の丸の旗は国旗として扱われていない」そうな。 もうかなり昔になるが、都内で右翼の街宣車を見かけた。右翼の街宣車といえば日の丸がつきものなのだが、車の後ろ…

同時性の想像

小泉義之さん、blogを中止してしまうのか。その最後のエントリーから、 時間との関連で言えば、おそらく現在主義者・現前主義者とでも分類されるであろうが、現在・今の〈同時性〉が気にかかった。今ここで、パソコンを操作している。と同時に、隣の部屋では…

老子の故郷?

程奕「文化節泛濫 多地鏖戦”老子故里”」『東方早報』2008年4月2日 甘粛省臨洮県は最近8000万元を投資して「老子文化園」を建造する計画を発表し、また今年5月に「老子文化節」を開催するという。上の記事よれば、現在中国では、甘粛省臨洮県のほかに、安…

Daniel A Bellのテクスト

Daniel A Bell “Badmouthing Beijing” http://commentisfree.guardian.co.uk/daniel_a_bell/2008/04/badmouthing_beijing.html 現在ちょっと余裕がないのでコメントとかはしない。 Daniel A Bell氏は北京の清華大学で哲学を講じる(仏蘭西語を母語とする)カ…

草森紳一

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20080331#p1にて知る。 『朝日』の記事; 評論家・作家の草森紳一さん死去2008年03月29日19時26分 草森 紳一さん(くさもり・しんいち=評論家、作家)が20日、心不全で死去、70歳。通夜、葬儀は行わない。 婦人画報社の…

何故か「芸能」ニュース

Econthoughtさん経由で。 『西日本新聞』の記事。何故か「芸能」ニュース; 浅田彰氏が京大辞職 京都造形芸術大の大学院長 2008年04月01日 20:10 京都造形芸術大の大学院長に就任が決まり、記者会見する浅田彰氏=1日午後、京都市左京区 京都造形芸術大(京…

People of the Bookなど

People of the Book作者: Zachary Karabell出版社/メーカー: John Murray Publishers Ltd発売日: 2007/11/19メディア: ペーパーバック クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見るhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080325/1206459982で言及したこと…

山田晶

客観的には新聞ではなく既に旧聞に属するかと思うが。山田晶さんがお亡くなりになったことを知る; 訃報です。京都大学名誉教授で、西洋中世思想史がご専門の山田晶氏が、二月二十九日、死去されました。悪性リンパ腫で、八十五歳だったとのことです。氏は京…

「徴農」そのほか

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-602.html 「徴農」については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061007/1160239677とかhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070902/1188757550でも言及したが。 そういえば、今年は中国の「上山下郷」40周年で、そ…

古代中国箚記

拙blogに意外な場所から辿り着かれる方が時々いらっしゃる。 昨日*1は、 『古代中国箚記』http://ancientchina.blog74.fc2.com/ というところからいらっしゃった方がいた。中国古代史の研究者によるもので、中国史に興味のある方、また漢文を勉強したい人は…

文化を巡るメモ(まだ判断は付かない)

ちょっと衝撃的であったので、以下の言説を切り取っておく; 脱線するが最後に少しだけ。現在、多数派日本人の間でも「日本文化」の再発見がブームである。音楽に限定して言えば、三味線や島唄、あと純邦楽など、J‐POPメガヒット時代には考えられないような…