老子の故郷?

程奕「文化節泛濫 多地鏖戦”老子故里”」『東方早報』2008年4月2日


甘粛省臨洮県は最近8000万元を投資して「老子文化園」を建造する計画を発表し、また今年5月に「老子文化節」を開催するという。上の記事よれば、現在中国では、甘粛省臨洮県のほかに、安徽省渦陽県、河南省鹿邑県、河南省洛陽市が「老子故里」を争っている。甘粛省臨洮県は老子が晩年「隠居」した地と伝えられる。多くの学者は河南省鹿邑県を「老子誕生地」と「認定」しているというが、私としては、老子の実在それ自体に懐疑的である。