People of the Bookなど

People of the Book

People of the Book

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080325/1206459982で言及したことに関係するか。
本屋で、Zachary Karabell People of the Book: The Forgotten History of Islam and the West, John Murray, 2007を買う。著者の Zachary Karabell氏は主に米国政治についての本を書いてきた人であるらしい。タイトルは『経典の民』と訳すべきか。イスラームユダヤ教、基督教の交渉史。
また、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080321/1206072743に関連して、趙志忠『清王朝西蔵』(華文出版社、2001)を買う;

第一章 緒論
第二章 支持喇嘛教 利用喇嘛教:清王朝西蔵的基本国策
第三章 政教合一 経済一体:清王朝西蔵的特殊政策
第四章 有力的靠山:達頼、班禅的内地之行
第五章 進駐西蔵 管理西蔵清王朝駐蔵大臣的設置
第六章 維護統一 維護統治:清王朝出兵西蔵
第七章 民族和睦 共建家園:内地與西蔵的文化交流
第八章 国家一統 雪域繁栄:清王朝統治西蔵的歴史功績

参考書目

附表:一、清代皇帝一覧表
    二、歴世達頼、班禅一覧表
    三、清代歴代任蔵王、摂政一覧表
四、清代駐蔵大臣一覧表

後記

中国で書かれた本なので、〈中国の一部としてのチベット〉を支持し、〈チベット独立〉に反駁する目的があるということは否定できない。しかし、清朝チベットの関係が面白そうな(しかしながらよく知らない)問題であることはたしかだ。チベット内部における佛教宗派間の抗争があり、さらにチベットに関しては、満洲人だけでなく蒙古人も重要な役割を果たしており、ことはかなり複雑でありそうだ。
因みに、この著者は満学の研究者。