四国ではない「阿波」

「菊田神社のあんば様」『チャオ』(新京成電鉄)148、p.8、2020


習志野市津田沼3丁目にある「菊田神社」*1では3月15日に「あんば様」という祭りが行われる。


明治の初め、久々田・谷津・藤崎・鷺沼の村々で天然痘が流行し、多くの人々が病に苦しんでいました。当時、海産物を売り歩き農産物を持ち帰る商いをしていた久々田村の行商人が、茨城方面へと海産物を売りに出かけたところ、茨城県稲敷郡桜川村*2.”阿波”*3の大杉神社のお札が疫病に効くという話を耳にしました。そこで、行商人がそのお札を持ち帰り、菊田神社に納めると、たちまち天然痘が鎮まったのでした。
こうした言い伝えが起源となり、大杉神社の分霊を菊田神社に祀り、それ以降、「阿波様」すなわち「あんば様」のお祭りが続けられてきたのだといわれています。(後略)
大杉神社(大杉大明神)*4については、


うめ さん*5「あんばさまを祀る大杉神社〜日本唯一の夢むすび神社(稲敷市)」https://ibamemo.com/2017/03/11/osugi/


も参照のこと。
「あんば」に「阿波」という漢字が宛てられた経緯はわからないけれど、「あんば」はさらに「鞍馬」に関連付けられている。
また、大杉大明神の隆盛は香取海*6と関係がある。
こちらは、茨城町涸沼の大杉神社;


うめ さん「伝統の涸沼あんばまつり|大杉神社の例祭(茨城町)」https://ibamemo.com/2017/08/02/anba/